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 天文屋も30年近く星空の散策を楽しんでいると、夜空にある見ものは、ほとんど見尽くしてしまう。皆既日食、大彗星、流星雨、オ−ロラを俗に天文マニアの4つの夢と称するが、既に3つはクリアできた。残る皆既日食も、2009年に日本で起きる事を考えれば時間の問題である。昨今の晴天率の低下、押し迫る光害に星影が薄れつつある中、自分の星に対する情熱も徐々に冷めつつあった。
 そんなある日、ふと立ち寄った都内の本屋でバーダー誌のバックナンバーがあるのを見つけた。2002年8月号の特集はデジスコ入門。それまでは、野鳥写真に興味があったものの、高価な機材を揃えないと、鮮明な写真を得る事は不可能だと思っていた。しかし、このデジスコなら今までの天文機材の資産が生かせ、リーズナブルに綺麗な野鳥写真が楽しめそうと直感し、天体望遠鏡でのデジスコを始めた。それからは皆さんと同様、大きくて深いデジスコ沼に嵌ってしまった。
 「デジスコとは運動神経、テクニックを問われるスポーツだ!」「デジスコとはドアップに始まり、ドアップに終わる!」という事を信条にデジスコを楽しんでいる。

◎写真展のテーマ My Favorite Birds  〜私の好きな鳥20選〜
◎写真展の概要 デジスコ歴も2年を超し、それなりに撮り溜めた鳥種も増えてくると、さらに未知の鳥を見てみたいという願望と共に、もう一度会いたい、何度でも見てみたい鳥というものができてくる。今回は、そんな私のお気に入りの鳥達を集めてみた。私の写真は鳥のいる風景写真ではなく、女性ポートレートのようにモデルそのものの持つ魅力をいかに引き出し、質感豊かに表現できるかを目指している為、ズーム・アップした画像が多い。私の選んだ鳥達の魅力を、少しでも皆さんにお伝えできれば嬉しい。
 
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『アオゲラ』
背中の渋いグリーンが美しいが、この色を再現するのがなかなか難しい。樹液に付いた虫を食べている間に、露出を変えながら、そっと撮らせてもらった。
■使用機材: ED78+50XWDS+A95
『アオバズク』
毎年、夏になると必ず同じ場所に帰ってくる。その子育ての様子が微笑ましく、多くのバーダーを楽しませてくれる。毎年、必ず会いたい鳥だ。
■使用機材: TSN604ED+30XWFA-P+E4300

『アカショウビン』
昨年の出来事で一番嬉しかった事は?と聞かれたら、アカショウビンに間近で会えた事と即答するだろう。久しぶりに大きな感動を味わった。70コマ撮影できたが、陽射しが当ってくれたのは、この1枚だけである。
■使用機材: TSN604ED+40XWDS-P+A95
『エゾビタキ』
秋は、フィールドに鳥が少ない季節だが、私は好きだ。普段見ることのできない鳥達が、渡りの途中で近くの公園にも現れる。秋色の中にエゾビタキのモノトーンは新鮮で美しい。
■使用機材: ED78+50XWDS+A95

『エナガ』
誰からも愛される可愛いエナガは、私もお気に入り。店でエナガ・グッズを見つけると、つい買ってしまう。出会う機会の多い鳥だが、動きが早く、デジスコで捉えるのは難しい。
■使用機材: FC60(屈折式天体望遠鏡)+EOS10D
『オオアカゲラ』
実は、この写真を撮影している時には、オオアカゲラの存在を知らなかった。アカゲラより大きく、縦班がある事から図鑑を調べて知った。この鳥を見てから、普通のアカゲラを見ても、胸の縦班をつい確認してしまう。
■使用機材: TSN604ED+30XWFA-P+E4300

『コルリ』
渋いブルーが魅力。「チッ、チッ、チッ」という前奏に引き続き、いろいろな節で素晴らしい囀りを聞かせてくれる。夏の間、囀りはよく聞くのだが、姿を見るのが難しい。夏には必ず会いたい鳥である。
■使用機材: TSN604ED+40XWDS-P+A95
『カッコウ』
夏には遠くで鳴き声を聞くことがあるが、なかなか近くでは撮らせてもらえない。秋には渡り途中の個体が、都市公園等の桜の木で毛虫を食べていることがある。背中の青灰色が美しく、その生態と共に魅力的な鳥だ。
■使用機材: TSN604ED+40XWDS-P+A95

『キアシヒタキ』
一昨年、ケアンズ・デジスコ・ツアーに参加した時の1枚。たーぼ♪さんの写真でもお馴染みの鳥。このような可愛い小さな鳥を見ると、思わず画面いっぱいに大きく表現してあげたくなる。次回は是非、挑戦してみたい。
■使用機材: TSN604ED+30XWFA-P+A95
『キビタキ』
イエローとブラックのコンビネーションに、ホワイトのアクセントがオシャレ。私の一番お気に入りの鳥だ。ただ写し撮るのは簡単だが、背中のイエローが解像し難く、今までに満足するカットはほとんどない。
■使用機材: TSN604ED+30XWFA-P+A95

『クロツグミ』
2004年7月のトップ画像。新調したばかりのデジスコ・システムの試写を兼ねて遠征した時の作品。思わず最高のモデルに感謝したくなった。これを超えるクロツグミの写真は、当分得られそうもない。
■使用機材: TSN604ED+30XWFA-P+E4300
『コマドリ』
コマドリの出現と共に降り出した雨。機材を撤収しようと思ったが、コマドリがにわか雨に戸惑い、固まっている。その様子がいとおしく、雨粒の輝く姿を傘を差して撮影することにした。
■使用機材: TSN604ED+30XWFA-P+A95

『コミミズク』
天体望遠鏡を使い、デジスコを始めた頃の作品。30m 以上離れた鳥を鮮明に写し撮れるのは新鮮な驚きで、デジスコの可能性を確信した1枚。個体差の大きいコミミズクは、とても魅力があり、楽しませてくれる。
■使用機材: MCW90(マクストフ天体望遠鏡)+LV20+E995
『チゴハヤブサ』
可愛い猛禽という形容がピッタリ。家のオカメインコを連想してしまう。そういえば、オーストラリアで最速の鳥はオカメインコと聞くが、そう考えれば不思議ではないのか? 飛翔する姿は精悍で、猛禽そのものである。
■使用機材: TSN604ED+30XWFA-P+E4300

『トラツグミ』
胸の三日月模様がユニークで、ダンスをしながら土中の虫を追い出し、食べている様子が楽しい。毎年、冬になると近くの公園に現れ、このトラちゃんダンスを披露してくれる。
■使用機材: ED78+50XWDS+A95
『ノゴマ』
北海道でしか見られないと思っていたノゴマが、さほど遠くない河川敷に現れた。秋の渡りの個体だろう。地鳴きは過去にも聞いた記憶があり、案外、我々が気付かない内に、近くをそっと通過しているのかもしれない。
■使用機材: ED78+50XWDS+A95

『ハギマシコ』
昨年は正月2日から鳥見を始めたが、最初に見た鳥がこれ。初見、初撮りである。正月から縁起が良いと思っていたが、昨年は鳥運だけには恵まれた1年だった。今年はどんな1年になるのだろうか?
■使用機材: ED78+50XWDS+A95
『ベニマシコ』
イチゴパフェを思わせる紅色の配色が素敵な鳥。とても食いしん坊らしく、写真を見ると、いつも何かを食べている。♂2羽がバランスよく止まってくれたので、引き気味に写してみた。
■使用機材: ED78+50XWDS+A95

『モリショウビン』
一昨年のケアンズ・デジスコ・ツアーで最も印象に残っている鳥。青〜青緑のグラデーションはとても美しく、デジスコのモデルには最適な鳥だ。写真ではなく、是非、一度実物をご覧になることをお勧めする。
■使用機材: TSN604ED+30XWFA-P+A95
『ルリビタキ』
オオルリ、コルリのブルーも魅力的だが、このルリビタキの明るいブルーが私好みの色である。青の競演を狙い、綺麗な青空を背景にドアップに挑戦してみた。この画で、このシステムのドアップ耐性も確認できた。
■使用機材: ED78+50XWDS+A95

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