『デジスコ通信』では、デジスコのおすすめ情報や最新情報を発信中。
随時更新!お見逃しなく!!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆
           <<デジスコ通信 2004年1月3日号>>
☆★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

皆さん 新年あけましておめでとうございます。

不覚にも、日ごろの不摂生がたたりデジスコ通信12月号発信日にあえなくダウン、取り急ぎの編集ですが・・・お待たせしました。

本年もどうぞよろしくお願いします。

(DIGISCO.COMスタッフ 代表 たーぼ♪)

皆様からのデジスコに関するニュースの投稿や自薦・他薦を問わずHPの紹介などは大歓迎です。すべてを記載することはできませんが、下記アドレスまでお願いします。
  ┗ info@digisco.com

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*- DIGISCO.COMからのお知らせ *-*-*-*-*-*-*-*-*-

デジスコ通信はあくまでも個人の主観による判断で構成されています。できるだけ客観性を持たせたいとは思うのですが、書籍のように吟味した内容を正しい言葉で表現することはなかなかできません。自分達流でのんびりと継続して行くことが大切と思っています。皆様のご理解と応援を宜しくお願いします。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

役にたつと思われたり、面白かったり思われましたら是非お知り合いをお誘いください。
役に立たなかったり、つまらなかったりと思われるかたは「配信不要」または「ご意見」などご連絡ください。
ご連絡先 → info@digisco.com

      ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
☆━━━    ♪♪ デジスコ通信 メニュー   ♪♪    ━━━☆
      ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

▼ 特集1 KOWAプロミナー ▼
◎KOWAプロミナーラインナップ
TSN-824M レポート…… by こん
TSN-4N   レポート…… by 冨田
TSN-664  レポート…… by たーぼ♪
TSN-604  レポート…… by たーぼ♪
【スコープ情報】
◎ VIXEN   レポート…… by たーぼ♪
▼ 特集2 E4300の設定 ▼
◎ DIGISCO.COMスタッフのE4300設定公開
【アダプター情報】
◎ TurboAdapter FAC5060、 Nikon20-45ZOOM、P1、おまけ
◎ レリーズステーRS4300発売中止
▼イベント情報(写真展・デジスコ説明会・デジスコ撮影会・オフ会など)▼
◎ デジスコ写真展 新宿ニコンサロンbis21 報告
◎デジスコ講習会 新宿ニコンサロン 報告
◎デジスコ講習会・体験会 東京港野鳥公園
◎デジスコ講習会 KYOEI BIRD大阪
▼ツアー情報(国内・海外デジスコツアー情報など)▼
◎パプアニューギニアの野鳥写真公開 …… by eisvogel
▼HP情報▼
皆さんのご要望により自薦・他薦のHPの紹介をさせて頂きます
◎ DIGISCO.COM主任研究員 冨田さんのHP
◎ あすPさんのホームページ
▼撮影技術情報▼
◎ <第7回>綺麗に写せる方法を毎回ちょっとずつ …… by たーぼ♪
◎ <第6回>「今日もモバスコ・デジマロと一緒!」…… by 冨田
◎ <第5回>こんちゃんのデジボーグ我楽多箱 …… by こん
◎ <第6回>おきらくデジスコへの道 …… by POU
◎ <第6回>がんばれジオマー …… by 三藤
◎ <第5回>光学系のお話 …… by @翡翠病
◎ <第5回>35mm一眼レフ用レンズでデジスコに挑戦 …… by ゴルゴ

▼スタッフ紹介▼
DIGISCO.COMを作り上げているスタッフを紹介します


━━◇◆特集1 KOWAプロミナ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━

─────────────────────────────────
■■
■ 【KOWAプロミナーラインナップ】  
  
─────────────────────────────────

KOWAの「プロミナー」といえばスポッティングスコープの代名詞と言われるほどの名器たちです。今回はDIGISCO.COMスタッフがを遠慮なくレポートします。果たして結果はどのように・・・


--- <TSN−824M> ---------------------------- by こん

[はじめに]
今までTOMYTECH社のBORG天体望遠鏡シリーズしか使ったことがなかった私ですが、ご存知の通り2003年9月、新たにデジスコ機材としてKOWA TSN-824Mを導入。約4ヶ月間BORGにはお休みして頂きTSN-824Mをメインにフィールドで使ってみました。そこで今回このスコープのインプレッションを紹介します。
ただし、私の場合、すべての基準が手元にあるデジボーグのシステムになってしまうので、他のスコープを所有されている方とは違った印象を持ってしまうかもしれません。その点は何卒ご容赦ください。

[デザイン]
大きさですが、口径80mmクラスだけあってそれなりの容積がありますね。鏡筒はさすがに太くプリズムや合焦装置が収まっている部分など各所がいちいちでカイです。それでも全長382mmはかなり健闘しているサイズだと思います。曲線を盛り込んだデザインですので口径の割にはコンパクトなのかなと錯覚しそうになります。スコープの配色はグレー系でシックな印象、曲線的なフォルムのデザインは手に馴染むような感覚で個人的には配色共々好感を持ちました。飽きが来ないという感じでしょうか。重量はカタログ上では重量1.4kgと記載されていますが、実際に手にとってみるとそんなに重く感じませんでした。これは私のデジボーグシステムが2.5kgとかなり重い為そう感じさせてしまうのかもしれません。重くない感じと言っても長時間肩に担いで移動するとやはりそれなりに疲れます。スコープの重心は大きなレンズの影響なのか前方にあります。後述するデジスコシステム構成でも解説しますが、バランスを取るためにプレートなどを利用することをお勧めします。ボディに使われている材質はカーボンファイバーで一見華奢に見えるのですが、なかなかどうしてとてもしっかりした作りになっているので心配することはありませんでした。実際に覗いてみると光軸ズレも発生していない印象を受けました。

[操作性]
このスコープには照準が付属されています。観察する際には導入が楽になりとても便利なのですが、デジスコとなるとデジカメが干渉してしまい折角の照準が使えなくなり別途スカイサーファーなどの照準を用意しなければならないのが残念です。フォーカス・ノブは非常にスムーズに動き指1本でもピント調整が行えます。快適な操作感なのですが、ピッチが細かいので大きくピントが外れている時はかなり回転させなければならず時には鬱陶しく感じることも。ライカ式のような粗動と微動を組み合わせた方式がいいですね。ピント・ノブ方式は個人的に好きな方式ですが、ニコン方式のピントリングで慣れている方には使いにくいかもしれません。この辺りは個人の好みでしょうね。スライド式フードは長さが短いと感じました。半逆行のような光線状態でも直接光がレンズに当たってしまうようなケースがありました。コントラスト低下につながりますので改善を要望したいところです。フードを自作するしかないかもしれませんね。BORGでは埃と雨には特に気を遣っていましたので、接眼部の防塵ガラスと防水設計は嬉しい装備です。

[画質]
対物レンズに採用されているフローライト・クリスタルは抜群の威力を発揮しています。気になる色収差は全く色の滲みを感じさせず驚きです。色再現性も良好で82mmという大口径の効果で視野は明るく1枚ベールを脱いだような透明感のある見え味です。解像力も素晴らしいですね。このような優秀な光学系なので、かえってデジカメのレンズの粗が見えてしまうくらいです。アイピースとのマッチングもきっちり設計しているためか眼視性能も抜群です。デジスコとしてデジカメと組み合わせても解像力・分解能は凄いのですが、ボケ味がほんの僅か二線ボケ傾向になるのが気になります。

[デジスコシステム構成]
私の場合デジスコシステムの構成は下記の通り。
TSN-824M本体→TSE-14WB(32x Wide)→TSN-DA1(デジカメアダプター本体)→アダプターリングN4300→Nikon E4300
TSN-824シリーズではTSE-14WB(32x Wide)のアイピースがデジスコに最適です。上記システムにてE4300ではズーム全域ケラレなしを一応実現しています。デジカメを取り付けてもスコープ全体の重心は前方にありますので、ビクセンのバランスプレートや三脚メーカーのツインプレートなどを利用して前後のバランスを取るようにすると導入時の操作がしやすくなります。システム全体は長く大きなものになりますので、風や振動には弱くなります。しっかりした三脚や雲台を選びましょう。

[カメラ設定標準]
様々な設定が考えられますが全てを述べると膨大な量になりますので基本的なポイントだけピックアップしてみます。一番重要なポイントは白飛びさせないことです。飛んでしまったら最期、レタッチでも救えません。白飛びさせないコツは露出補正にあります。以下の設定を参考にしてください。

・晴天で順光の場合…-0.7程度の露出補正
・曇天で順光の場合…-0.3〜0.0程度の露出補正
・逆光の場合…0.0〜+0.7程度の露出補正

その他の設定は…露出制御などで絞り優先モードがある場合はこれを選択します。プログラムモードしかない場合は選択の余地がありませんね。プログラムオートに設定します。測光方式は中央重点、感度はできるだけ小さい数字、画質は最高の設定にしましょう。鳥の色や羽の模様にも各種設定は影響されますので、まずは失敗を恐れずシャッターを切ってどんな風に写るか確認してみてください。露出の過不足はすべて露出補正値の変更のみで調整すると理解しやすいです。この辺りの勘所は目や体で覚えましょう。余裕が出てきたらカメラの各種設定変更にチャレンジしてみるのもいいですね。

[撮影時のポイント]
このスコープではデジスコに最適なアイピースが32倍と比較的高倍率な事、そして解像力が素晴らしいので僅かなブレでも忠実に写ってしまいます。レリーズでシャッターを切る時は振動が伝わらないように慎重な動作を心掛けましょう。また、三脚はできるだけ縮めると振動が伝わりにくくなりますので、可能な限り低くしましょう。共振が抑えられます。スコープ本体は90度回転させ照準が上になる位置にするとフォーカス・ノブが使いやすくなります。

[まとめ]
デジスコ難易度は超難しい部類に入るでしょう。デジカメのAF精度を試験させられているようなピントの薄さ、優秀な光学系を活かすためのカメラ設定や露出設定が難しいなど撮影者の技量が試されるじゃじゃ馬的なスコープです。しかし、全ての条件が揃った時には驚くべき解像力で色のりの素晴らしい画像が得られます。歩留まりは決して良いとは言えません。とことん付き合って歩留まり向上を追求していくのがこのスコープの楽しみかもしれませんね。
 ┗ http://www.kowa-prominar.ne.jp/


--- <TSN−4N> ----------------------------- by 冨田

「デザイン」
TSN-4Nの角張った無骨なデザインは現行機種の丸いやわらかなデザインとは異なり、好みが分かれるところだと思います。材質はアルミ合金、長さは368mm、重量1230g、デザインのせいか重そうに見えてしまいますが、80mm前後のクラスでは軽量な部類です。重量バランスは目視観察時にはフロントヘビーですが、デジスコにすると意外にバランスがよいのが特徴です。

「操作性」
照準線は左の側面にあります。この部分は平坦でワルサーポイントサイトなどの照準器を付けやすくなっています。ピントノブは軽く、指1本でスムーズに調整できます。コーワ純正デジカメアダプターTSN DA-1は4ピース構成、ネジ1本で固定できます。ただし、ズームアイピースTSE-Z4を使用する場合は、アダプターを外さないとズーム操作できない点が不便です。 
 
「画質」
デジスコにはTSE-21WB 20倍ワイドかTSE-14W 30倍ワイドがお勧めです。ボケについては気になりやすい周辺部の流れもほとんどなく自然だと思います。ズームアイピースTSE-Z4 20〜60倍も使用可能ですが、広角側はケラレがあること、40倍を越える高倍率撮影では解像感が今ひとつであること、デジカメアダプターを外さないとズーム操作できないといった弱点があります。実際60倍で撮影するよりも、TSE-14W 30倍ワイドで撮影しトリミングした方が解像度・色ともに良好だと思います。

「デジスコシステム構成」
デジカメ+アダプターを組み合わせると2kg近くなりますので、三脚は耐荷重3kg以上、雲台は耐荷重2.5kg以上の物をお勧めします。三脚は安価なものではスリックのエイブル300シリーズがお勧め。ただし、脚やエレベータを全部伸ばすと振動しやすくなるので、できれば一番細い足は伸ばさないようにしましょう。

「カメラ設定標準」
デジカメは露出補正に注意しましょう。標準では白っぽくなりやすいので、マイナス補正-0.3〜-0.7がお勧めです。

「撮影時のポイント」
長さのあるスコープの場合、振動を如何に押さえるかが課題です。三脚の脚をできるだけ短くすることに加え、バランスプレートの利用も効果的です。また、デジカメの連写機能や、セルフタイマーを使う方法もあります。

「まとめ」
TSN-824とTSN-664の間をカバーするために再登場した本機は総合的には非常によいスコープですが、残念ながら販売終了になりました。TSN-824とTSN-664の価格差は10万円近くもあり、TSN-4Nクラスのスコープはラインナップ上重要だと思うのですが…。


--- <TSN−664> ----------------------------- by たーぼ♪

「デザイン」
TSN-664は茶色の混じったグレーにハイグレードスコープの証の赤いリングがキリリと光り、一見ずんぐりむっくりしたボディーをスマートに演出しています。ボディー横には「PROMINAR」の文字が印字され、高画質を保証されています。材質は樹脂製、長さは312mm、重量1020g、個人的にボディーデザインについては好感が持てます。重量バランスは目視観察時に適切な分配なので、デジスコにするとバランスプレートが必要(約9cm前方にオフセット)になると思います。

「操作性」
照準線はあるもののデジスコでは使えない位置にあります。私が使用する場合、ボディーを左に45度または90度回転させて使うと左手でピントノブが使えるので便利に思います。ボディを回転させる機能があるとなにかと便利ですね。ピントノブは軽く、指1本でスムーズに調整できますがもう少し粗動の方が素早く操作できて良い様に思います。コーワ純正デジカメアダプターTSN DA-1は4ピース構成、ネジ1本で固定できます。若干、ネジを締め付けると光軸の角度が変わる傾向があります。

「画質」
デジスコにはTSE-21WB 20倍ワイドかTSE-14W 30倍ワイドがお勧めです。中央部〜周辺部まで無理なく表現され、歪曲・色収差とも少なくデジスコでも使いやすいセットになります。スコープ自体の色かぶりも少なく強いて言うならば若干青系の色のような気がします。撮れた画像からの印象ですがとても素直でシャープな画質が得られるのでお薦めしやすいスコープです。66mmという口径が結果として適度な被写界深度を与え、迫力あるデジスコ画質を確率良く写せるのはTSN-664ならではの特徴です。

「デジスコシステム構成」
TSN-664+単焦点ワイド接眼レンズ+TSN DA-1+N4300+E4300という組合せがお薦めですが、裏技としては接眼レンズをフジノン25xLRにしてデジカメをE995(E4500)にすると事実上3倍ZOOM程度のケラレのない撮影をすることができます。先にも述べましたがバランスプレートは必須。ビデオ雲台&三脚は耐荷重3kg以上が好ましいと思います。

「カメラ設定標準」
ニコン系のカメラであれば露出補正は-0.7程度を規準にすることをお薦めします。色の補正やシャープネスなどは初期設定のままで良いと思います。一度撮影してみて写した写真をモニターしてみてください。結果を見て再度露出補正すると良いと思います。

「撮影時のポイント」
被写体の導入がわりに難しいかも知れません。カメラに照準器をつけるか、ストローなどで簡易に作ることも良いかと思います。

「まとめ」
66mmという口径は、結果として迫力あるデジスコ画像も楽しめるし、若干暗い環境でも撮影可能。さらに被写界深度が適度に深いので初心者〜上級者まで充分楽しめるスコープであると思います。超高画質を求めるならばTSN-824にチャレンジも良いのですが、撮影の歩留まりを考えるとTSN-664がお薦めです。


--- <TSN−604> ----------------------------- by たーぼ♪

「デザイン」
TSN-604は濃いグレーのフードとモスグリーンの間にハイグレードスコープの証の赤いリング、小振りで軽量なボディーは強化プラスチック製。ボディー横には「PROMINAR」の文字が印字され、高画質を保証されています。長さは299mm、重量740g、ボディーデザインについては万人に好まれる洗練された飽きのこないものと感じます。重量バランスは観察状態でフロントヘビー、デジスコにするとバランスプレートが必要ですが約5cm前方にオフセットする程度(デジスコを意識しての後方台座でしょうか)でGOOD。あ!もちろんマスターレンズは定評あるPROMINAR60mmEDレンズです。

「操作性」
照準線はあるもののデジスコでは使えません。しかし、照準線の凹みを利用して自作の照準器をつけやすいかも知れません(直線出ているし)。残念ながらボディーを回転する機構はありません。ただし、左手でピントノブは軽く、指1本でスムーズに動かせますので気にならないレベルかも知れません。もちろんコーワ純正デジカメアダプターTSN DA-1でネジ1本で固定できます。

「デジスコシステム構成」
TSN-604+単焦点ワイド接眼レンズ+TSN DA-1+N4300+E4300という組合せがお薦めですが、このスコープであれば低倍率接眼レンズと爆速系デジカメの組合せでハイグレードモバスコも楽しめそうです。

※「画質」
※「カメラ設定標準」
※「撮影時のポイント」
詳細については次号にて御紹介します。

「まとめ」
タイミング的に今回インプレッションは御紹介できませんでしたが、ライバルのニコンED3に比べ300gも軽量なボディーは、材質の差とはいえ大きなアドバンテージ。軽量・コンパクトを重視するユーザーには有力な候補となるでしょう。但し、EDタイプのTSN-604は正規製商品となると思いますが正式なアナウンスはありません。どうしても欲しい方は早めに専門店に相談されることをお薦めします。


──────────────────────────────────
■■
■ 【スコープ情報】
   スクープ!!「VIXEN GEOMA ED52S」登場・・・・・・か!!?
                                 =======by たーぼ♪
──────────────────────────────────

あくまでも「噂」です。出ないかも知れません。信用するもしないも貴方次第。

なにせ、不確定な部分が多いので「ウソツキ」と言われそうなのですがあえてスクープ記事として書いちゃいます。

以前にJBF会場にて私たちが見たED52Sの延長ではなく、形は同じでも「新型ED」らしい。この「新型」がなかなか良さそうで、中央部だけでなく周辺まで破綻の少ない分解能を出しているとのこと。面白いのはGLH20Wでチューニングしているらしいので、デジスコマニアにとっては嬉しい開発をしてくれている感じです。色収差も周辺で「若干黄色」が出ている程度。ノーマルレンズとの差は大きそうですね。 「濃いグレー(殆ど艶消し黒です)でくすんだ金色でGEOMA ED 52-S」の試作機が目撃されています。

今月中には何かしらのアナウンスがありそう(無かったらどーしよう(^^;)私、出たら、GLH20W持っているし・・・絶対買います。


━━◇◆特集2、DIGISCO.COMスタッフのE4300設定公開◆◇━━━━━━━━━

───────────────────────────────────
■■
■ 【デジタルカメラ情報】
   DIGISCO.COMスタッフのカメラ設定を公開しちゃいます。
───────────────────────────────────
今回はこんさん、POUさん、三藤さん、ゴルゴさんに公開して頂きました。それぞれ微妙に違うのが面白いですね(笑)システムとの関連もあるのかも知れません。
ちなみに私の設定は下記アドレスにアップしてあります。 
 ┗ http://ka.sakura.ne.jp/~turbo/NEW/satueihou.htm
各スタッフの設定を参考に御自分の標準設定を作ってください。(たーぼ♪)

<私の標準設定>----------------------------- by こん

「はじめに」
今年4月頃に衝動買いしてしまったE4300。購入後約半年間はあまり使っていませんでしたが、9月にKOWA TSN-824Mを導入してから本格的に使い始めました。未だに細かな試行錯誤を繰り返している最中ですが、ほぼ自分なりの使いこなしが見えてきましたのでカメラ設定や良い点、悪い点などを紹介します。

「ここが良い・悪い」
◆良い点
ズーム全域ケラレ無しのシステムが組みやすい。
小型軽量なので重心移動が小さく接眼部への負担も少ない。
400万画素なのでトリミングに耐性がある。
意外とシャープな解像力が得られるカメラ内部処理。
原色系フィルターなので色乗りが良い。
E900系に比べるとAF合焦速度が速くシャッタータイムラグも少な目。
精度はまぁまぁ。
液晶モニタは見やすい部類。

◆悪い点
沈胴式なので使用するアダプターによっては注意が必要。
繰り出すレンズ部が接眼レンズに当たるとシステムエラーが起こる。
最悪の場合破損するので取り扱いには十分注意を要する。
(特にKOWA純正TSN-DA1とN4300の組み合わせ)
露出制御の設定にプログラムオートしかない。
せめて絞り優先オートだけでも欲しい。
液晶モニタが小さい。1.8インチくらいは欲しい。
動作に信頼性のあるリモートコードが欲しい。
露出不足の画像ではノイズが目立つ。
光量が少ない条件だとAFが迷うケースが多い。
1/250秒以上のシャッタースピードの条件になると絞られる傾向にある為、
速いシャッタースピードが得られない。
絞り値も2段しかないので大きく絞られてしまう。
ズームのワイド端では若干青にじみが発生、テレ端では解像力が落ちます。

「私の標準設定」
私の標準的な設定は下記の通りです。

上部ダイアル[SETUP]での設定
<SET-UP1>
 ・画質モード:FINE
 ・画像サイズ:2272
 ・フォルダ設定:NIKON
 ・モニタ設定:デフォルト
 ・パワーオフ設定:1M
 ・連番モード:ON
<SET-UP2>
 ・ボタン設定:デフォルト(全部選択)
 ・撮影確認ランプ:OFF
 ・撮影情報:info.txt→ON、転送設定→ON
 ・インターフェース:USB→Mass Storage

上部ダイアル[M]での設定
<Page1>
 ・ホワイトバランス:オート
 ・測光方式:中央重点
 ・連写:連写
 ・BSS:OFF
 ・階調補正:AUTO
 ・輪郭強調:AUTO
 ・コンバータ:OFF
<Page2>
 ・画質:画質モード→FINE、画像サイズ→2272
 ・感度設定:100
 ・露出制御:露出モード→P、露出固定→OFF、
露出補正→−0.7(これを基本)
 ・フォーカス:AFエリア選択→MANUAL、AF-MODE→S−AF、
  ピーキング→OFF
 ・ブラケティング:OFF
 ・ノイズ除去:連写を設定しているので選択できません。

「こんなときは・・こんな設定」
<天候によって設定を変更>
日陰など柔らかい光、曇天時には普段基本にしている露出補正値-0.7の概念を外して±0で撮影することもあります。背景にノイズも出にくくなるので最近は多用しています。光量が十分でコントラストが高い時はやはり露出補正値-0.7が多いです。

<ズーミング>
周辺減光と露出(シャッタースピード)と構図の兼ね合いを見ながらズーム位置を決定しています。多用しているズーム位置はワイド端とF3.8〜4.8の間です。

<ピント合わせの肝>
カメラのAF動作でピント位置を探す時間が長い場合、ピントを微妙に外しているケースが意外とあるのでAF合焦するスピードが一番速い位置をスコープのピントリングを回して探します。

<システムエラーが起きたら…>
まずは電池を抜きます。しばらくして電池を装着し電源をOFFに。その後電源をONにして液晶モニタの表示を確認します。通常撮影している時のような表示がきちんとされていれば問題ないのですが、もし情報が一切表示されない場合は再生モードにして十字ボタンの上を押してモニタ表示を切り替えれば解決します。次に標準的なカメラの設定をすべてチェックします。連番モード、撮影情報、感度設定などがクリアされている事が多いです。


<私の標準設定>-----------------------------by 三藤

------------------------------
上部ダイアル「SETUP」

<PAGE 1>  
画質モード: FINE
画像サイズ: 2272
フォルダ設定
モニタ設定                    
パワーオフ設定:5M
連番モード:ON
カードフォーマット:撮影前にフォーマットする

<PAGE 2>
ボタン設定
撮影確認ランプ
撮影情報:info.txt
日時設定
インターフェース
言語(LANG):日
ユーザー設定:クリア
------------------------------
上部ダイアルを「M」>「MENU」

<PAGE 1>
ホワイトバランス:太陽光or曇天
測光方式:中央重点
単写:単写
BSS:OFF
階調補正:標準
輪郭強調:OFF
コンバータ:OFF

<PAGE 2>
画質(QUAL) :FINE/2272
感度設定(ISO):100
露出制御(EXP): P
フォーカス(FOCUS): MANUAL/S-AF/ピーキングON
ブランケッティング(BKT): OFF
ノイズ除去(NR):OFF
カードフォーマット
------------------------------

[その他]
露出補正は-0.7を標準とし、ここから+/-で調整フォーカスはMFで固定して使うことが多い。
MFは遠景端から10回押しの位置だとズーム操作でピンがずれない。
モニターが小さいので外部モニターとしてポケット液晶TVを使用。
ホワイトバランスはAUTOだと赤っぽくなることがある気がするので太陽光や曇天を使っています。
ピーキングは反対派の方が多いですが、日差しの強くモニターが見にくい時や少しでも早くピンをとりたい時には有効であると考えています。


<私の標準設定>-----------------------------by pou

------------------------------
上部ダイアル「SETUP」

<PAGE 1>                    
画質モード:FINE                  
画像サイズ:2272                
フォルダ設定                    
モニタ設定                     
パワーオフ設定:5M               
連番モード:ON                
カードフォーマット:撮影前にフォーマットする    

<PAGE 2>
ボタン設定
撮影確認ランプ:OFF
撮影情報:info.txt
日時設定
インターフェース
言語(LANG)
ユーザー設定クリア
------------------------------
上部ダイアルを「M」>「MENU」
  
<PAGE 1>                  

ホワイトバランス:AUTO
測光方式:AFスポット   
単写:単写       
BSS:OFF        
階調補正:AUTO     
輪郭強調:AUTO     
コンバータ:OFF      

<PAGE 2>
画質(QUAL):FINE/2272
感度設定(ISO):100
露出制御(EXP):P
フォーカス(FOCUS):AUTO/S-AF/MF
ブランケッティング(BKT):OFF
イズ除去(NR):OFF
カードフォーマット:撮影前にフォーマット
------------------------------

ホワイトバランスは、AUTOが失敗なくていいようです。ただし、夕日の赤を強調したいような時、AUTOではきれいな赤が出なくてがっかり。逆に、太陽光を選んで撮影したときは、全体の色のバランスが緑色に偏ってしまい、本来の色が出なかったこともありました。また、撮影時の絞りは、うす曇の時は−0.3〜−0.7、晴れていたり、光が強いときは、−1.0〜−1.5。よほど暗い時以外は、マイナス設定が多いです。 時間的に余裕のある撮影の時は、いろいろ設定を変えて何枚も撮るようにしています。


<私の標準設定>----------------------------- by ゴルゴ

「ここが良い・ここが悪い」

「○」
E4300のスタイリング、好きです。安心してホールドできるし(これはデジスコには関係無い?)、F-CP885を装着し、RS4300と
スカイサーファーを付けるとその辺のデジカメとは思えない、一眼レフにつながるカッコ良さがあると思います(爆)。画質については、たーぼ♪接眼などとの相性のよさから、現状では最高だと思います。条件のよい写真のプリントはA4までならOK。近くの鳥を、どアップで撮ったとき、羽毛の一枚一枚まで描写するのはすばらしいと思います。

「×」
もっとも大きなマイナスは、現行デジカメの中でもシャッタータイムラグがかなり長いほうなので、チャンスを逃しやすく、じっとしていない小鳥などを捉えるのはむずかしいです。400万画素の描写はプリントする場合A4まではよいのですが、作品展などではA4ではちょっと苦しい面があります。その先のA3の大伸ばしを考えると、さらに画質の良いデジカメも欲しくなります。SANYOのMZ3の速写性とE4300以上の画質が両立すればデジスコ用としてはベターだと思います。

良い画質を求めるならデジ眼へ移行すれば?という意見もあるとは思いますが、超超望遠撮影などデジスコでなくてはできない世界もあるので、私たちのようにデジスコ沼にはまってしまうと、メーカーさんには高性能コンパクト(といっても特殊な分野ですが・・・)を開発してほしいところですね。それと、私はちょっと特殊にFMAデジスコで使うのでE5000のように倒立像を正立化できるスイバルの液晶モニターがついていたら、いうことありません(爆)。

私の設定は、特に変わったところはありません。フォーカスに関してFMAでの超超望遠撮影では被写界深度が極端に浅く、液晶モニターでのピント確認が難しいこともあり、AFエリア設定で鳥の目に近い部分ピントがくるようにしてAFであわせるようにしています。しかし、これもなかなか合焦しないので、今後はMFを使い、外部液晶などでなるべく厳密にピントを合わせるという必要もあるかなとも考えています。MFを使うほうがシャッターのタイムラグを減らす事ができ、チャンスを逃しにくいということもあるようです。ISOは100固定、常に連写モード、TIFFは使ったこともありますが、それほど違いが感じられず、結局JPEG最高画質のみです。また、電源については外部電源も使っているので、オートオフは最長時間にしています。外部電源はちょうど手持ちのビデオカメラ用電源が流用できたので、これを改造して使っています。露出補正はイメージ通りの写真になるようにこまめにおこなっています。
モデルの移り変わりのはやいデジカメのことですので、ポストE4300の検討の時期に入ってくると思いますが、同じボディの後継機が出そうにないのがちょっと寂しいですね。ちなみに私のE4300一万五千カット超えてしまいました。壊れないか心配です。

───────────────────────────────────
■■
■ 【アダプター情報】
   TurboAdapter FAC5060、 Nikon20-45ZOOM、P1、おまけ、RS4300

───────────────────────────────────

●FAC5060 (近日発売開始) 価格 未定
Olympus C-5060用のフィルターアダプターです。TurboAdapter各種及びニコン純正FSAにジャストフィット。最新5Mハイエンド機でデジスコが楽しめます。

●N2045Z  (近日発売開始) 価格 9,000円
Nikon20−45ZOOM接眼レンズ専用アダプター、Nikon純正アダプターFCP885などと直接繋ぐタイプ。ケラレは20倍ワイド〜中域と各倍率ワイド〜テレ手前まで出るため使い方としては20倍中域〜テレ端まではカメラでZOOM、その後は接眼レンズでZOOM。1500mm〜4500mm (ED3の場合)楽しめます。カプラー方式ではないのでワンタッチでの脱着ができないのが難点。

●TurboAdapter P1(もう少しお待ち下さい)
KOWAの動きが非常に活発でいろいろ?あるようです。諸処の事情があり開発は待機状態。試作品はすでに出来上がっていますがもう少しお時間を頂きます。お詫びにTSN824+TurboAdapter P1+Olympus C5060の原画を公開させて頂きます。
(ノートリノーレタでお恥ずかしいのですが、解像感や質感・背景のノイズなどをご参照ください)
 ┗ http://digisco.com/jpg/PB270033.JPG (1.8Mの重たいfileです)

●おまけ 実験用アダプター (近日・・・どうしようかなぁ〜)価格 未定
KOWAのスコープにNikonの接眼レンズが着いちゃう実験用アダプター。最短4m〜100m程度までの範囲で使用可能。(無限遠はだめです)1個だとすごく高いものについちゃうので20個作っちゃいました(笑)出来上がり次第テストして19人公募します。DIGISCO.COMトップページにアナウンスしますので(10日ごろ)、公募専用アドレスに応募してください。先着19名です。(テスト後中止することもあるので先行予約は受け付けできません)

●RS4300 販売中止。
かねてより御愛顧頂きましたRS4300の販売を中止することにしました。生産加工機の破損により、正確なネジ切りが不可能となりました。11月15日以降の製品には一部ネジが深くなりすぎ市販レリーズすべてに対応できず不具合を発生いたしました。この場をお借りしてお詫び申し上げます。
 ┗ http://digisco.com/nikonRS031222.htm
尚、お手持ちのレリーズステーRS4300とレリーズケーブルと切手1,000円分を郵送して頂ければ下記RS4300CSと同等にアップグレード後、ご返送できます。(1月末まで実施)

●RS4300CS(CS・K)発売開始 価格 5,000円〜5,200円
RS4300の販売中止に対応し、RS4300CS(CSK)の発売を開始します。RS4300のレリーズタップを廃止し、事前にダイス加工した専用レリーズケーブルとそれにあわせたRS4300本体の構成です。従って市販のレリーズケーブルは使用できません。

━━◇◆イベント情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ byたーぼ♪

  ●-----------------------------------------------●
  ○     2003年12月16日〜26日
  ○     デジスコ倶楽部主催 デジスコ写真展  実施報告
  ○
  ○             新宿ニコンサロンbis21
  ●-----------------------------------------------●

世界初のデジスコだけの写真展。「デジスコ写真展」が好評のうちに無事終了いたしました。デジスコ倶楽部29人50点の作品はどれも素晴らしいものばかりでした。写真展会場としては最高峰のニコンサロンでの展示ということで緊張の中開催しました。ニコンサロン来場者の2000人以上の方にご覧頂きました。私たちにとっては日頃見慣れているドアップ写真も、デジスコを知らなかった写真関係の方々には衝撃的であったようで皆さんから絶賛のお言葉やたくさんのお問い合わせを頂き、展示会場はまるで説明会場のようでした。

会場の設営や運営に参加して頂いた皆様、お忙しい中遠路お運びいただいた皆様、そして遠隔地からの多大な応援を頂いた皆様にこの場をお借りして出展者一同御礼申し上げます。

尚、今回の実績もありGWころには関西(ニコンサロン大阪など)での開催の可能性も出てきました。できましたら関西にて実行委員会を発足したく考えております。たーぼ♪も参加いたしますが、遠隔地ということもあり皆様のお力が頼りです。1/23KYOEI BIRD説明会 前夜にでも実行委員会ができればと考えています。ご参加いただける方メールをお願いします。
 ┗ info@digisco.com 「大阪写真展実行委員会の件」と明記ください。


  ●-----------------------------------------------●
  ○     2003年12月19日(午前・午後)
  ○     「ニコン デジスコ講習会」         実施報告
  ○
  ○            新宿ニコンサロンbis21
  ●-----------------------------------------------●

新宿ニコンプラザの中央に位置するマルチファンクションルームという施設。講習会や研修会などで使える可変壁を持ったスペース。一番大きいスペースに壁面をセット。35名定員と なります。今回は午前・午後2回。質疑応答など含めて2時間。なんと席の後まで立ち見(^^; ん?良く見たらニコンの社員の方々(後で聞いたらTOPの方々まで聴講くださったとのことです)まで聞いて
くださっていました。今回は「デジスコ写真展」を併開していたこともあり作例のお話はスキップ(笑)すでにデジスコ画像は堪能されているので皆さんの目が輝いていらっしゃるのが良くわかりました。良く見ると嬉しいことに顔見知りの方がチラホラ。こういう時って本当に助かります。私も肩の力を抜いて御説明することができました。つたない説明が終わり質疑応答の時間も活発な御質問と熱気を頂き、私もタジタジ・・。司会のニコン御担当に中締めをして頂いても質問の嵐は途絶えることはありませんでした。

今回もたくさんの方とデジスコのお話ができました。このような機会を作って頂いたニコン関係者の方々、そして年の瀬の忙しい中おいで頂いた聴講者の皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。

  ●-----------------------------------------------●
  ○   2004年 1月18日(日)10時〜(入門編) 13時〜(初級)
  ○  デジスコ講習会・体験会    (入園料300円・講習無料)
  ○
  ○             東京港野鳥公園
  ●-----------------------------------------------●

先回の大好評をうけて第二回目となります。今回も主催はホビーズワールドです。今回も講習会とデジスコ体験会。そして、メーカーさんやデジスコスタッフによるチューンナップ相談を新設。機材のアップグレードをお考えの方、上手く撮影できなくてお悩みの方、是非いらしてください。講習会は午前が入門編、午後が初級編です。これからデジスコを始めたい方は午前の部、すでにデジスコを楽しんでいるものの、もう一歩前に進みたい方は午後の部がよろしいかと思います。講師は私が務めさせて頂きます。講習会は事前の予約が必要になります。
詳しくは下記アドレスを御参照ください。
 ┗ http://www.hobbysworld.com/seminer.html


  ●-----------------------------------------------●
  ○          2004年 1月24日(土)
  ○            デジスコ講習会   
  ○
  ○           KYOEI BIRD大阪
  ●-----------------------------------------------●

関西地域ではじめてのデジスコ講習会です。主催はKYOEI BIRD大阪です。店舗近くの特設講習会場にて入門者・初心者を対象に開催します。詳細は後日別途御案内させて頂きます。
お問合せは下記アドレスまでお願いします。
 ┗ http://www.kyoei-bird.com/


━━◇◆ツアー情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ …【eisvogel】………………………………………………………………………
□       
□   パプア・ニューギニアの野鳥写真
■ …………………………………………………………………………………………

残念ながらデジスコ・ドット・コムで企画したケアンズ・ツアーは、参加申込み者が少なくて催行できませんでしたが、11月28日、全く別の企画に乗ってケアンズは行ってきました。昨年同様異常な干ばつで、大きな沼などで干上がっているところもあり、野鳥の動きにも影響がでていました。昨秋もシラオラケットカワセミが繁殖のために渡ってくる時期が大幅に遅れたのですが、今秋も野鳥専門ガイドの話では、ケアンズ近郊ではまだ確認個体がないとのことで、大幅に遅れているようでした。で、期待したシラオラケットカワセミは、結局見ることはできませんでした。でも今回も優秀な野鳥ガイドのおかげで、丸2日の探鳥で、約140種の鳥を
確認できました。世界的希少種であるオウゴンニワシドリに出会えたのは、大きな収穫でした。ケアンズは比較的人数が多くても、とはいっても20名が限度ですが、また全員がデジスコを持ち歩いてフィールドに出ても、問題のない場所なので、やはりデジスコ・ツアーには最適な場所の一つと言えると思います。時期は南半球の春にあたる10月・11月がベストで、繁殖時期になるのでつがいで観察できる種が多いです。今回、モリショウビンの求愛給餌と交尾を観察できました。勿論デジスコで撮影を試みましたが、早朝の暗い時間帯だったので、シャッタースピードがあがらず、残念ながらブレブレでした。

さて10月のパプア・ニューギニアで観察した鳥を幾つか写真で紹介します。海外の野鳥は、今後、デジスコ・ドット・コムのHPで順次掲載していきますので、興味のある方は、時折覗いてみてください。
 ┗ http://www.ceres.dti.ne.jp/~eisvogel/png/pngdigiscophoto.html


━━◇◆HP情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

   おなじみデジスコドットコム主任研究員 冨田さんのホームページです。
    「デジスコ&デジカメ研究室 」 
  →→ http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/3333/index.html
■ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

爆速デジカメMZ3とビクセンの小型スコープの組み合わせによるデジマロの開拓者でもある冨田さんですが、そこに行くまでの過程が凄いんです。工作好きにはたまりません。今まで試写された機材の豊富さには驚いてしまいます。話題のスコープや新しいデジカメへのトライなど科学的な視点で取り組まれており、参考になることがとても多いです。また、昆虫のマクロ撮影やもう一つの趣味のサイドカーなど、野鳥だけでなく楽しい話題が多いのでぜひ訪れてみてください。和菓子屋さんのごまシュー、食べてみたい(爆)。

■ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

   あすPさんのホームページです
    「あすぴー工房 ばぁど☆ぐっず」
  →→ http://starling.dyndns.org/~asupi/index.htm
■ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

あすPさんはお二人のお子さんのお母さんです。ご夫婦で学生時代から鳥見を続けられており、ウン十ウン年のベテランウォッチャーです。デジスコも、いわゆる接眼レンズ押し付け撮影(爆)のころからの大ベテランです。筆者も少なからず影響を受けました。このHPの魅力は、そんな、あすPさんのステキな写真の数々。そして、ご本人のデザインによる豊富な野鳥素材のかわいらしさ、美しさ。何といっても野鳥ボタンがかわいい!野鳥が大好きな、あすPさんの心が伝わるコンテンツです。


━━◇◆撮影技術情報◆◇ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ …【たーぼ♪】…………………………………………………………………………
□ <第7回> 綺麗に写せる方法を毎回ちょっとずつ
□   〜撮影条件を振ってみよう〜
■ …………………………………………………………………………………………

 ───────────────
 デジカメなのだから試してみましょう
 ───────────────

私は自分の撮影条件を自分なりに持っています。この場所でこの明るさ、被写体が○×なら・・・という具合に。勘の良い時は結構当たるのですが悪いときはまったく駄目。私の場合は自分の勘を確かめるためにまず枝を撮影してみます。自分の設定で撮影条件が合っているかどうか色合いや鮮明度はどうか?デジカメですから何枚撮っても消せば良いのですから、この工程を省略せずにきっちりモニターで確かめておきたいものです。もちろん最初だけではなく、鳥が来ない間は適度な間隔で試写して微調整することをお薦めします。

 ─────────────────────
 ワイド側から徐々にテレ端まで
 ─────────────────────

まず、撮影が楽なワイド端(よりワイド側)で写します。シャッター速度も速く色もしっかり出るので確実にGETします。鳥の落ち着きかたによって変わりますが、羽繕いでも始めたらゆっくりしてくれる可能性が高いので徐々にテレ側にしてこまめに写します。もちろん超ドアップ狙いなら最初からテレ端という選択もありますが、デジカメのワイド側に対しテレ側の画質は荒れる傾向があるように思いますのでできるだけワイド側をこまめに写しましょう。

 ─────────────────────
 交換接眼レンズを持っているなら
 ─────────────────────

カメラZOOMで倍率を調整する手段の他に接眼レンズを交換して倍率を変えるという手段もあります。私の場合20倍接眼でカメラ3倍の60倍より接眼レンズ60倍のカメラワイド端の60倍のほうが画質が良いように感じます。時として鳥が動かずに撮影に余裕のある場合もあります。こんな時にこそ高倍率接眼へのチェンジもチャレンジしてみてください。

 ─────────────────────
 明るさを振ってみよう
 ─────────────────────

やはり適正露出で写したほうが画質は良い結果となります。セオリー通り写せば大外しは無いのですが、露出補正を少しずつプラス・マイナスしてみましょう。撮影情報と結果を見比べて積み重ねれば良い経験則ができると思います。

 ─────────────────────
 撮影場所を振って見ましょう
 ─────────────────────
動いたら鳥が逃げちゃうような距離ではお薦めできませんが、鳥との距離に余裕があるのなら撮影場所を少し移動してみましょう。そんなに歩かなくても、三脚の高さを変えたり、左右に少し動くだけでも鳥や背景の雰囲気が大きく変わることもあります。もちろん、2〜3歩ずつ前進してみるのも良いかも知れません。

 ─────────────────────
 最後はレタッチでもいろいろできるのですが・・・・
 ─────────────────────
レタッチ段階でもいろいろ条件を振って試すことができます。色合い、明るさコントラスト、シャープネス、トリミングなど要素はたくさんあります。しかし、RAWかTIFFデータでもない限りこの段階ではできるだけ写したまま使うのが正解です。JPEGの場合、触る回数が増えるほどノイズが画像に残ります。ここに至るまでの撮影現場で是非、最適な撮影条件の画像をGETしてください。

  ∞∞∞ つづく ∞∞∞

*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*


■ …【冨田】………………………………………………………………………………
□ <第6回> 「今日もモバスコ・デジマロと一緒!」
■ …………………………………………………………………………………………

─────────────────────────────
第6回 さあ、野鳥を探してお散歩に出かけよう
  〜出かける前には忘れずに〜
─────────────────────────────

デジマロの操作に慣れてきたら、休日にちょっと出かけてみましょう。

明日はどこの公園へ出かけよう?カワセミのいる公園、カモが渡ってきたという公園、内緒で教えてもらった某所?
…前の晩はちょっとした遠足気分なかなか眠れなかったりします。念のため、忘れ物はないか寝る前に確認しておきましょう。

◎私の経験から忘れやすいものをピックアップしてみました。

<デジカメのバッテリー>
フル充電してありますか?デジカメに入れたままだと自然放電していることがあります。予備バッテリーも充電してから時間が経っていると自然放電していることがあるため、こちらも念のため追加充電しておきましょう。

*ニッケル水素充電池は使い切らないで充電を繰り返すと、容量が減ってしまうと言われていますが、数回に1回程度使い切るようにすればほとんど問題はありません。

<メモリカード>
前回、撮影した画像データをパソコンに転送した後、メモリカードスロットに差したままになっていませんか?まれに、出先でメモリカードが読み書きできなくなることがありますので、予備のメモリカードも用意しておくと安心です。

<レリーズケーブル(&レリーズステイ)>
手持ちも可能なデジマロですが、光量の少ない雲天時や林の中では三脚&レリーズ使用が基本になります。リュックには三脚&レリーズを入れておきましょう。もしも、レリーズケーブルを忘れてしまった場合は、セルフタイマーを使いましょう。タイムラグのため狙ったタイミングでは撮影できませんが、ブレ対策には効果があります。

<クリーニング用品>
レンズに付いたホコリを落とすエアダスターやレンズクリーナー、クリーニングペーパーなどがあると安心です。最低限、きれいなハンカチとティッシュペーパーはポケットに入れておきましょう。

<その他>
照準器の電池は電源を切り忘れて空になっていることがありますので、予備ボタン電池を用意しておきましょう。100円ショップで売っているもので十分です。デジカメのフィルターアダプターリングやステップアップリング等小物も忘れやすいものです。適当なポーチにまとめておきましょう。


さて、忘れ物はなかったでしょうか?次回は「モバスコ通勤いかがです?」です。私が実践しているモバスコ通勤について紹介します。


∞∞∞ つづく ∞∞∞

*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*

■ …【こん】………………………………………………………………………………
□  <第5回> こんちゃんのデジボーグ我楽多箱
■ …………………………………………………………………………………………


※お詫び
私自身の多忙により先月号では連載をお休みしてしまい申し訳ありませんでした。毎月この連載を楽しみにしてくださっている方々にはご心配をお掛けしました。この場をお借りしましてお詫び申し上げます。忙しさもだいぶ目処が付いてきましたので、今後はお休みすることなくたくさんデジボーグの話題を振っていきます。よろしくお願いいたします。

────────────────
第5回 デジボーグを少し休憩
────────────────

今回は少々デジボーグの話題から脱線してみようと思います。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、9月にKOWA TSN-824Mプロミナーというスコープが手元に届きました。実は天体望遠鏡以外のスコープを使ったことがないので初めて手にする本格的なスポッティングスコープなんですよ。デジスコではどんなものかとフィールドではこのスコープをメインに使い暫しデジボーグはお休みしてもらってます。この4ヶ月間実際に使ってみてまず感じたことは、野鳥観察用に専用設計されているだけあってとても使いやすいということですね。正直自分流に組み上げたデジボーグとは操作性のレベルが違います。純正の専用デジカメアダプターが用意されているのも◎です。そしてなんといってもフローライト・クリスタルの威力をまざまざと見せつけられました。EDと比較するのは可哀想なのですが、ちょっとショックを受けてみたり。システム完成度やトータルバランスが良い反面、システム全体の自由度がないのでその点においてはBORGの方が面白いかも。特に接眼レンズの選択肢が少ないのは私にとっては面白みが半減してしまいました。KOWAが今後面白いアイピースを出してくれば話は変わってくるんですけどね。(笑)買ってすぐ楽しみたい方はフィールドスコープやスポッティングスコープを、じっくりと機材をいじりながら自分流の機材を組み上げていく楽しさを味わいたい方はBORGというのを実感した次第です。違う種類のスコープを使ってみることで勉強になるものですね。どちらの機材も長所短所を見極めいい関係で大切にお付き合いしていきたいと思いました。来月からはデジボーグに起きてもらってバリバリ使いますので、デジボーガーのみなさまご安心ください。(笑)
あっ!BORG76EDのレンズにカビが生えてないかチェックせねば。(汗)


_/_/_/次回予告_/_/_/

次回では先月お送りする予定だったデジボーグの話題を展開しますね。
以下の通り画質に直接影響する要素のうち3点を取り上げます。
3.接眼レンズやアダプターの選択
4.デジタルカメラの選択
5.その他周辺アクセサリーの使いこなし
更にジオマ52S鏡筒を利用したシステムを考察しております。年始にかけてテストしますので原稿〆切に間に合えば結果を報告したいと思います。どうぞお楽しみに!

◆BORG公式サイトの『野鳥コーナー』がリニューアル!
最近のBORG公式サイトはトピックスを始め各コンテンツの更新を精力的に行っています。毎日目が離せない状態ですね。先日、野鳥コーナーのページも遂にリニューアルされました。野鳥ファンからの問い合わせが急増しており、それに応えるもののようです。現在まだ工事中の箇所がありますが、2004年BORGは野鳥市場へ本格参入する意気込みということ。来年以降の展開が楽しみですね!要チェックですよ!

≪関連リンク≫
□天体望遠鏡BORG(ボーグ)のホームページ
 ┗ http://www.tomytec.co.jp/borg/borg.htm
□ BORGサイト内の野鳥コーナーのページ
 ┗ http://www.tomytec.co.jp/borg/yachou/newplan/newyc.htm

■ …【POU】………………………………………………………………………………
□  <第6回> おきらくデジスコへの道
■ …………………………………………………………………………………………

────────────────
第6回 その1 
「デジスコ写真で謹賀新年」
────────────────

今年こそは、年賀状の印刷を早めに終わらせるわ!とプリンターのインクを買い置きして、いざ試しに印刷してみようとしのが3週間前。なんて、早い滑り出し♪ と思ったのもつかの間。プリンターに紙がぜんぜん給紙されない事に気づく。「いま壊れてしまうと年賀状が印刷できない・・・。」焦って、週末にプリンターを衝動?いや、やむにやまれず、購入してきました。

それから、何日が経ったでしょうか?年賀状の準備はまだなんです。デジスコ原稿もまだなんです・・・年末最後の休日に、デジスコの原稿を書くのが先か、年賀状の絵柄を考えるのが先かなどと考え・・・堂々めぐりになりそうなので、締め切りの早い原稿の方を済ませることに(笑)こんな状況ですから、おそらく、このデジスコ通信がみなさんの所に届く頃にあたふた年賀状印刷をしていることでしょう(^^; お恥ずかしい。

年賀状の来年の干支は「申」。申にちなんだ絵柄を書いたり、最近はネットで探したり。かわいい系から、リアル系までいろいろ選ぶ楽しみがありますね。私の場合、ネットで干支にちなんだ図柄を探しつつも、結局、その年に撮ったデジスコ野鳥写真で落ち着いてしまいます。デジスコを始めてからは、来る年が何の干支であるかは、関係なくなってしまっています(^^; これも一種のデジスコ病・・・!?

ちなみに、昨年の場合、2002年に撮った写真を順番に開いて、一旦思い出にふけり・・・(笑)そして、その年どんな所に行って、どんな鳥と出会ったのかが分かるような一枚を選びました。一年を代表する野鳥との出会いを写したデジスコ写真に、今度は、「謹賀新年」と書き込んでみたり、「A Happy New Year」と入れてみたり。結局、写真も図柄も1種類に絞れずに何種類かバージョンができていました。

デジスコ写真で謹賀新年。いいですね*^−^*

────────────────
第6回 その2 
「シャッタースピードの常識」
────────────────

望遠レンズで野鳥撮影をしていると、暗くなってシャッタースピードが60分の1になったら、たいていはブレて、撮れていても、ボケボケ写真になってします。だから、次に望遠レンズを買うときは、高くても絶対明るいレンズを買う!と今までは、羨望の眼差しでカメラ屋さんのショーウインドウを眺めていたものでした。

デジスコに使用する私の望遠鏡は、口径たったの60mm程度。なのに、倍率は1000mmクラスから3000mmクラスの超、超望遠です。口径が小さい分、撮影時に取り入れられる光の量も限られて、少しでも曇ればシャッタースピードは、60分の1以上確保することなど不可能。野鳥撮影にはぜんぜん向かないのではと頭で考えていました。なのに、実際撮影に行くと、何故かクッキリ写真が撮れているのです。どうして〜?しかも、シャッタースピードが4分の1秒なんて信じられないシャッタースピードでも、カワセミのようにじっとしている鳥ならば、普通に撮影できるのです。今までの私の常識は何だったのだろうと思うのでした。

常識を変えたのは、デジタルカメラとフィルムカメラの構造の違いらしいのです。一眼フィルムカメラの内部にはミラー板がついており、シャッターを押すとそのミラー板が動いて、シャッターが切れるという仕組み。カメラの内部でモノが動いている、ということは、少なからず振動が発生するわけで、それに比べ、デジタルカメラは電子データで処理される。フィルムカメラよりも遅いシャッタースピードでもブレが発生しにくい構造なのだそうな。シャッタースピード4分の1でも撮影ができる不思議がデジスコの新しい常識なのでしょう・・・。

シャッタースピードの常識は、今後手ブレ防止の機能などがつくと、又変わるかもしれませんね。

  ∞∞∞ つづく ∞∞∞

*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*


■ …【三藤】………………………………………………………………………………
□  <第6回> がんばれジオマー
■ …………………………………………………………………………………………

突然いただいたたーぼ♪さんからのメールはこんなでした。「ジオマの接眼レンズGLH20WIDE用アダプター、G1出来たよん、あげるから使ってみてね♪」・・・ちょっと、文が違った気がしますが、まぁ、こんなところです。いやぁ、うれしかったですね。早速、送っていただいた試作のシルバーのG1、装着してみました。私の工作品とは違う精密工業製品。GLHに付ける時、隙間が無く、空気も漏れないほどの精度です。ただ押し込めばそれだけでベストのセッティングが出来てしまう。これは全国のジオマーに朗報です。仰せ付かった試写、ツミの夫婦にモデルになってもらい、ハリキッてやらせていただきました。画質としては私の塩ビ管アダプターと対等でした。この場合、塩ビ管の健闘を称えたいところです。とにかく、G1は誰でも簡単にベストのセッティングが高精度で出来、丈夫で使いやすい素晴らしいものでした。お値段、12000円・・・私の小遣いからするとちょっと高いですが、大量生産品ではない製品としては随分と抑えてありますね。これはうれしい限りです。

GEOMA ED65S + GLH20 + TurboG1(試作品) + E4300 + ポケット液晶TV
これが現在のセットです。おもちゃのような双眼鏡にデジカメを押し当てて偶然撮れたツミの写真から、G1を使ってのツミの写真まで、気がつけば5年近く経っていました。

これで昔話はおしまいです。なんか、最終回みたいな文章になってしまいましたが、いえいえ、まだまだ、しつこく書かせていただきます。このあとは実践編としてジオマの使いこなしについて考えてみたいと思います。まずは機材選びから。

<ジオマ本体>
これはEDレンズのストレートタイプ、対物レンズ径65mmのED65-Sを選びましょう。これがジオマの中で一番画質が良く、値段も手頃、最短合焦距離も5mです。EDレンズはノーマルに比べると色収差が格段に少なく、像がクリアです。ボディは強化プラスチック製。あまり語られない部分ですが、このためジオマは非常に軽く出来ています。これはブレの少なさに繋がるのです。三脚がヘビィなものでなくても耐えられます。移動も楽ですね。私のように担いで移動をしながらの撮影には有利です。

<アイピース>
これはGLH20WIDEに尽きます。ズームもGLシリーズも試しましたが、どれもいけません。GLH20以外は径の小さい接眼レンズばかりでデジスコには向きませんねぇ。

<アダプター>
GLH20WIDEを使った場合、純正のアダプターはありません。自分で作るか、G1を買いましょう。

<デジカメ>
定番、ニコンのクールピクス 4300です。まだ、試していませんがサンヨーのMZ-3も良さそうです。ただし、この場合は工作が必須です。

次回は撮影のセッティングについての予定だったんですが、今回のデジスコ通信で特集中だねぇ・・・。


  ∞∞∞ つづく ∞∞∞

*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*


■ …【@翡翠病】…………………………………………………………………………
□ <第5回> 「光学系のお話」
■ …………………………………………………………………………………………

─────────────────────────────────
第5回 ガリレオとケプラー2つの方式...倍率と視野というお話
─────────────────────────────────

みなさん、今日は(^O^)
今回は、「ガリレオとケプラー2つの方式...倍率と視野」というお話です。

望遠鏡には、ご存知の通り大別して、ガリレオ式とケブラー式があります。ガリレオ式は、凸レンズと凹レンズを組合せ、正立像を得られるのが特徴です。ガリレオはこの望遠鏡を使って、月のクレーターの観察や、木星の衛星を観察し、地動説を唱えました。「それでも地球は回っている...。」この有名な言葉も、望遠鏡が在ったればこそでした。ところが、このガリレオ式望遠鏡は、高倍率を得難く、倍率を上げると見える範囲=視野が極端に狭く成ってしまいます。視野を広くする為には、大きな対物レンズが必要になり、実用的に問題です。今では、デジカメ用の低倍率テレコンや、オペラグラスなどに利用されるのが主流と成っています。構造的に単純な上、凹レンズの特性から光路が短くできる為、コンパクトな望遠鏡になります。

ケブラー式の基本は凸レンズと凸レンズを組合せ高倍率の像が得られるのが特徴です。凸レンズの特性から像は倒立像となります。像の倒立がさほど問題に成らない天体観測に向きますが、地上観測用には、正立プリズムを使用して正立像を得ます。双眼鏡やフィールドスコープはこのタイプです。接眼レンズを工夫する事によって、求める性能に合わせた仕様を作り出せます。

倍率と視野の関係は、望遠鏡の性能を評価する上で重要な点の一つですが、倍率と視野はトレードオフの関係にあり、どちらを取るかは、使用者の考え方に依存します。但し、指標となるものが無い訳ではありません。それは、適正倍率と分解能と呼ばれるものです。分解能は、スコープを覗いた時、並んだ2つの点がきちんと分離できる限界を表します。倍率は、裸眼でみた実像の視界と、望遠鏡で見た見かけ視界の比でも表されるので、倍率を上げていった時に、分解能が視力と同じになる倍率を適正倍率と呼びます。倍率を適正倍率以上に上げても、視力の限界により、新たなものが見えてこなくなってしまうのです。デジスコに置き換えた場合、カメラの分解能を越えた値を持つスコープが在っても、その性能は、カメラの性能を越えられないと言う事に成ります。

適正倍率も分解能も、対物レンズの口径に影響を受ける為、撮影スタイルと予算を考慮した上で、可能な限り「良質の大口径スコープ」をお勧め致します。

次回は、「コリメート法って何?」というお話をしたいと思います。

  ∞∞∞ つづく ∞∞∞

*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*


■ …【ゴルゴ】……………………………………………………………………………
□ <第5回> 「35mm一眼レフ用レンズでデジスコに挑戦」
□      **ニコンFMA(Fマウントアダプター)によるデジスコ**
■ …………………………………………………………………………………………

──────────────────────────────
第5回 超超望遠撮影2
60倍接眼を入手!10,000mmの世界!?ブレとの戦い
──────────────────────────────

今回は超超望遠撮影でハヤブサに挑戦した前回のお話の続きです。
2002年の11月から2003年4月までの間は、このハヤブサくん、頻繁に姿をあらわしてくれました。と、いっても、よい条件が重なってくれないと良い写真は得られません。特に距離が300mほどもあると、被写体との間に空気が多いですから、少し気温があがると陽炎がたち、出来あがる画像は、まるで油絵のようです。

前回、合成焦点距離10,000mm近いミサゴの撮影に、まあまあの結果が出せたと書きましたが、実はこの日も午前中は天気が良く、風がほとんど吹いていなかった事もあり、真冬にもかかわらず気温がぐんぐん上昇し、一度は写真をあきらめました。大きなコイを捕らえて食べているミサゴを液晶ファインダーに捉えていながらあきらめたのです。しかし、別のポイントをまわって午後の3時頃同じポイントの近くに戻ってきました。太陽はうす雲に覆われ、急に気温が下がってきました。まさか、もうミサゴはいないだろうと思いながらさっきの大きな枯れ木に双眼鏡を向けると、同じ枝にとまったままコイを食べつづけていたのです(さすがにコイはわずかになっていましたが(^^ゞ)。大きな魚を丸のみするアオサギなどとは違い、ミサゴは大切そうにむしりとりながら魚を食べるのです。そのおかげで、順光での撮影に成功しました。

ハヤブサの場合、高層ビルの上にとまることもあり、光の条件が本当に満足な状態で撮影できたことが、まだありません。たまたま、よい条件に恵まれたと思っても、翼のある相手のことですから、ビルの反対がわへ行ってしまい、はい終わり、となってしまうこともありました(T_T)。気長に続けてまいります。

さて、2003年になって、たーぼ♪接眼シリーズの高倍率の旗手60XWFNを入手し、ゴルゴシステム(!?)はより強力になりました。今まで私が使っていた20-45ズーム接眼では光軸の調整が厳密ではなく、ケラレも出ていましたが、60XWFNでは光軸調整はむろん完璧ですし、ほとんどケラレ無し、しかも明るい接眼レンズです。さらに、E4300用の倒立像解消液晶ルーペも実現し(これについてはHPのデジスコ工房をご覧ください。)撮影自体はフィールドスコープによる一般のデジスコとそんなにかわらない操作でできるようになりました。

2003年も初冬となり、猛禽類の姿が目立つようになってきました。前回果敢に超超望遠撮影に挑戦することをお約束してしまいましたが、先週は100m先のオオタカの姿を500mmに60倍接眼をつけて捉えてきました。実はこのセットだとワイド端(デジカメのズームを再ワイド側にする状態)でも2700mmとなります。テレ端は8000mmといったところです。たーぼ♪さんも書かれていますが、デジスコにおいてデジカメのズームはワイド側で撮影するほうがシャープな画像が得られると思います。EDIIIクラスのスコープで30倍接眼を付けると1000mmから3500mmの望遠レンズ(35mm換算)と同等になると思われますが、超超望遠撮影でもできるだけデジカメのズームはワイド端で撮影したいところです。2700mmだと100m先のオオタカクラスの鳥(言いかえればカラスクラス)だとワイド端で全身が入ります。この結果はシャープで良い画像が得られました。テレ側の方は逆光で条件もよくなかったのであまりシャープには行きませんでしたが、オオタカの迫力ある睨みを楽しめる程度には・・・(^_-)

そして、本日(12月20日)は、朝から穏やかな冬晴れの天気に恵まれ、遠くの山々に昨晩降った雪がくっきりとみえる絶好の超超望遠日和でした。そんな中、橋げたにとまり、順光を浴びるチョウゲンボウのペアの写真を撮影してきました。500mmに1.4倍のテレコンバーターで、約700mmレンズと同様になります。これに60倍接眼を付けると4000mm〜10000mmとなります。これでまずはワイド端。橋げたに止まるチョウゲンボウが画面の真中にちょこんと見えました。シャッタースピードは1/300ほどです。4000mmだとちょっと不足な距離です。150mくらいはあるでしょうか。これでテレ端にすると2羽のチョウゲンボウが画面いっぱいになります。SSは約1/50。ピーカンの順光で,だいたいこんな感じでしょうか(ちなみに絞りはひと絞り絞っています)。

通常のデジスコの場合、しっかりした三脚を使えば1/8いえ、時には1/4位でも見られる写真が撮れることがありますよね?(もちろん相手が動いたらだめですが・・・)ところがこのシステムではほんとうに、50m先を走る車の振動が伝わってブレる感じです。デジカメのストラップに風が当たっているとブレますし、レリーズの握り方も気を使って最小限のブレとなるようにしないとだめです。できれば三脚の脚も伸ばさずにしゃがんで。今日は一脚なしでやりましたが、本当はデジカメの下に一脚を付けるとベターだと思います。

ちなみにミサゴのときは場所の関係で三脚を伸ばさざるを得なかったので一脚を使用しています。HPのデジスコ工房の作例のミサゴ(今回ニコンサロンにも展示させていただきました)はなんとSS1/6でした。まさにブレとの戦いです。私が普段使用しているハスキーの3段というのは500mmを使用するにはもっとも軽い三脚の部類だと思います。もっと三脚をしっかりしたものにかえることも良いのかもしれない、と最近思い始めてます。またまた、物欲ですね(^^ゞ。それとともに、液晶ファインダー上でのピント合わせが至難の技です。ピントリングをほんのちょっと動かすだけでもピントがずれてしまいます。いままで、デジカメのAFにも期待していたのですが、ここまでいくとレンズも暗く、なかなかピントがきません。チョットずつリングを動かしては何枚も写真を撮って、ピントのよいものをすくうというやり方なので、ボツ写真をたくさん誓さんしてしまいます。ともかく、こうして撮ったチョウゲンボウのテレ端、10000mm超での写真は、きちんと目にキャッチライトが入り、満足のいくものでした。35mm一眼レフでの撮影ではとても考えられない距離でアップ写真が得られました。たーぼ♪さんが、ニコンサロンでのデジスコ写真展の案内状に「それは驚くほど手軽な2000mm超の世界」と名文を書かれましたが、まさにデジスコの魅力です。FMAデジスコはその魅力を拡大してくれそうです。飽くなき追求は続きます(爆)。

  ∞∞∞ つづく ∞∞∞

*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*


━━◇◆スタッフ紹介◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

DIGISCO.COMを作り上げているスタッフを紹介します
 ┗ http://digisco.com/staff/staff.htm


───────────────────────────────────


■□■━━━━━━━━【DIGISCO.COM】━━━━━━━━■□■

      【文責】デジスコドットコム 代表 石丸喜晴

******* 「デジスコ通信」の記事などについての
               無断転記は一切お断りいたします *******

==================================================
 〒157-0061 東京都世田谷区北烏山3−3−10
 電話03-3326-0486 FAX03-3326-0484
(URL) http://www.kaede.sakura.ne.jp/~turbo/NEW/
(e-mail) mailto:info@digisco.com
==================================================