『デジスコ通信』では、デジスコのおすすめ情報や最新情報を発信中。 随時更新!お見逃しなく!! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆ <<デジスコ通信 2004年2月7日号>> ☆★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 皆さん こんにちは デジスコ通信 第8号 を配信させて頂きます。 今回の特集は「入門者のためだけの機材アドバイス」特集です。 「筆者自身が入門者に戻ったとして今の知識を持っていたらどんな機材をどんな理由で選ぶか・・」という気持ちで皆が書きました。どうぞ、御一読ください。 (DIGISCO.COMスタッフ 代表 たーぼ♪) 皆様からのデジスコに関するニュースの投稿や自薦・他薦を問わずHPの紹介などは大歓迎です。すべてを記載することはできませんが、下記アドレスまでお願いします。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*- DIGISCO.COMからのお知らせ *-*-*-*-*-*-*-*-*-
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ▼特集1▼ ※ こんちゃんのデジボーグ我楽多箱 …… by こん ⇒ 今回はお休みです ▼スタッフ紹介▼
┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 最初に一言…「安物買いの銭失いは避けましょう」(注) デジスコ一式を揃えるというのは大きな買い物です。 ────────────── --- <Best1> -------------------------------------------------- ◇スコープ:コーワTSN-664ED(対物口径66mm) --- <Best2> -------------------------------------------------- ◇スコープ:Nikon ED-III(対物口径60mm) --- <Best3> -------------------------------------------------- ◇スコープ:コーワTSN-604ED(対物口径60mm) ─────────────────── デジスコを始めると最初のうちは何でも望遠端でドアップを撮りたくなるもの、無意識のうちに以下の罠にはまります。 1)写界深度(ピントの合っている範囲)が狭く、ピントが合わせ難くなる。 そこで提案したいのは、「失敗しにくいシステム」です。 推薦したスコープは対物口径60mmクラス。被写界深度が広く、軽量なスコープに、低倍率で明るい接眼レンズを組み合わせます。これに軽量で剛性が高い、ジッツオのカーボン三脚を組み合わせるのがポイント。システムを小型・軽量で低倍率に抑えることで、機材ブレの影響を最小限にして失敗しにくいシステムにします。20倍で経験を積んでから、30倍ワイドの接眼レンズを追加することをお勧めします。 野鳥観察初心者の場合、導入が課題になると思います。対策として照準器・スカイサーファーIIIを装着します。昼間はLEDの赤い揮点が見難いのが難点ですが、その時は標準マウントに空いている丸い穴を目安にできます。なお、照準器は慣れればなくても導入できるようになります。また、スコープのフードにストローをセロテープで貼りつける方法もあります。 なお、組み合わせるデジカメはコーワ製のスコープの場合、キヤノンA80もおすすめ。20倍ワイド、30倍ワイド接眼との組み合わせで、ズーム全域でケラレなしです。欠点は液晶モニタが粗いこと、ピント合わせはAiAFに任せてしまうのがポイントです。 (注)
GEOMA 52-Sを使ったシステム ────────────────
ちょっとカメラ周りが高いですね。ここを抑えるのが価格を下げるポイントです。 『デジタルカメラ ワークショップ』では5000円ほどでアダプターを製作してくれます。 私のように2万円のデジカメを手製アダプターで付ければカードを入れても6万円を切ります。後々、三脚、レリーズステイを足せばしっかりとした固定撮影も可能となります。 もう少し本格的に組みたいのならスコープをGEOMA ED65-Sに変えます。価格は5万円くらい。全体で12万円程になりますが、三脚、レリーズは必須になり加算されます。 どちらも私が現在使っているものです。
もちろん、ある程度デジスコを体験されている方は御自分のスタイルがわかっているでしょうが、多くの入門者の方はたぶんわからないことだらけだと思います。 デジスコは決して簡単な撮影法ではありません。しかし、撮影しやすい機材を揃えれば、ある程度の基礎知識と、楽しみながらの練習で多くの人が良い写真を撮れる様になっています。 デジスコは次のパーツをバランスよく揃えることが重要になります。各パーツの説明の後にお薦めセットをご紹介します。 --- <スコープ> ------------------------------------------------ 良く質問されることは「60mm口径か80mm口径、どちらが良いのでしょう?」です。はっきり言えることは80mm以上は難しいと言うことです。もちろん明るさは80mmの方が明るいのですからシャッター速度も多少早くなりますし、薄暗いときは明らかに有利ですから80mmにも利はあります。しかし、お薦めする立場としてはできるだけ成功率の高い撮影をして頂きたいと考えてしまいます。 --- <接眼レンズ> ---------------------------------------------- デジスコでの接眼レンズは「アイレリーフが長い(16〜20mm)」「見掛け視界が広い(60〜70°)」などが条件になりそうです。 --- <アダプター> ----------------------------------------------- ワイド(広角)側からテレ(望遠)側まで「ケラレ」の出かたが少なく幅広く楽しめ、観察・撮影のワンタッチ切り替えや操作性の良いものを選んでください。スコープとカメラをつなぐ重要なパーツです。 --- <デジタルカメラ> -------------------------------------------- 現在はニコンクールピクス4300(E4300)、4500、キャノンA80、OlympusC5060などが候補としてあげられます。もちろん、生産終了のカメラにも適性のあるものもありますので中古市場などで探してみるのも良いかと思います。(SANYO MZ3、ニコンE995、E880、E5000など)やはり、アダプターが市販されていることや、使用実績の多いカメラが無難であると思います。 --- <三脚> --------------------------------------------------- 重さは重いほうが画質には良いのですが、私は重さよりも軽さによる機動性を選ばれることをお薦めします。60mmクラスで3kg、80mmクラスで5kgの耐荷重があれば良いと思います。 --- <雲台> --------------------------------------------------- ビデオ雲台がお薦めです。できれば価格帯で言えば8000円クラス以上のしっかりしたものが良いと思います。でも60mmクラスだとあまり重いと頭でっかちになってしまうので軽量でしっかりしたものが良いと思います。 --- <バランスプレート> ----------------------------------------- スコープは本来、観察用であって、後にカメラを着けて重量バランスが整うようにはできていません。そこでカメラを着けた状態で重心を整えるために支点を調整するためのプレートが有効になります。鳥を画面に入れるときもホールドする時も効果満点です。 --- <レリーズシステム> ---------------------------------------- シャッターボタンを押す時の揺れが大きなブレとなってせっかくの写真を台無しにします。そこで、カメラにできるだけ振動を与えずにシャッターが切れる仕組みが必要となります。理想的なのは無接点の赤外線スイッチかも知れませんが反応が遅く使えないと思います。カメラ純正のレリーズケーブルや市販のレリーズシステムがお奨めとなります。アルミ板を加工して市販のレリーズケーブルが使えるステーを作るのも楽しいかも知れません。 --- <照準> -------------------------------------------------- スコープのボディーなどに照準線や照準のついているものもありますが、後にカメラを着けるとほとんど見えなくなってしまいます。そこで有効なパーツがドットサイトと呼ばれる小銃用のLEDの光を上手く使って照準を合わせることができる製品を使う方法があります。また、ストローやボールペンの外側の筒を使って照準を作るなどいろいろな工夫ができます。いずれにしても素早く野鳥を画面に入れることのできる手段として有効です。 --- <液晶モニターフード> --------------------------------------- ニコンE4300に適応するニコン純正TID−2のご使用をお奨めします。最初は見難いかもしれませんが、慣れるとピントの山もつかみやすくなってきます。 -------------------------------------------------------------- お奨めシステムはいろいろ組合せがありますが、私が安心してお奨めできる組合せをご紹介します。 ──────────────── ◇スコープはプロミナーTSN-604。
◇スコープは入手できるならばED2が良いです(重量バランスが良いので)。
◇スコープは扱いやすく、比較的明るく、レンズフローライト成分の多い
────────────────────────────────── 新たにデジスコを始める方が増えてますが、その方の目的によって適した組み合わせは異なります。初心者の方には難しいかと思いますが、デジスコに対して自分の望むことを明確にすることが重要だと思います。まずは目的別にベストな組み合わせを選んでみました。 ───────────────────── ◇スコープ:ビクセンGEOMA52S *機動性:◎
───────────────────── 入門とはいえ画質は譲れないという方 ───────────────────── ◇スコープ:ニコンED3 *機動性:○
────────────────────── 画質も譲れないし軽さも追求したいという方 ────────────────────── ◇スコープ:コーワ604プロミナー *機動性:◎
┏━ カメラ ━━━━━━━━━━━━━ ┃ ニコンクールピクス4300 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 400万画素の高画質、軽量、求めやすい価格、アタッチメント類の充実等、入門者から上級者までにお薦めできる、デジスコに適した機種です。 ┏━ 雲台 ━━━━━━━━━━━━━━ ┏━ 三脚 ━━━━━━━━━━━━━━ ┏━ 液晶モニターフード ━━━━━━━━ ┏━ 照準器 ━━━━━━━━━━━━━
☆★問い合わせ★☆ ────────────────────────────────── □■ ■ 入門から今までのデジスコ奮闘記 その1 =============== by りょこさん ────────────────────────────────── ≪プロフィール≫ 半年前は、機材選びでピヨピヨ言っていた可愛い雛鳥さんでしたが、今はパワーアップしてメキメキ腕前を上げていらっしゃるりょこさんの「デジスコ奮闘記」です。(デジスコ倶楽部チャットルームの家主という噂も・・・・) りょこさんのHPはこちらです。 ┗ http://www.geocities.co.jp/AnimalPark/4495/
2002年冬、このカメラを手に入れてからわたしの野鳥撮影はスタートしました。カメラの事は全くわからない私は『12倍なんだから、さぞかし大きく写るんだろうな?』と、早速買ってきたカメラで部屋の文鳥を撮ってみました。けれど、想像していた程大きく写りません。ちょっとショックを受けましたが、取り合えず外に出て雀を撮ってみました。確かに大きくは写らないですが、ちゃんと雀と認識できる大きさです。せっかく買ったカメラですから、もうちょっといろいろ撮ってみようと思い、どこに出かけたら鳥が撮れるかな?と地図を眺めました。すると、意外にも涸沼という探鳥地で有名な沼が自宅から車で15分程度の所にあることがわかりました。車で行ってみると、確かにコサギやカワウやカモ等の水鳥やカシラダカ・ツグミ等の小鳥がいました。撮っているうちに、これらの鳥たちは車で近づいた方が逃げないとわかり、もっぱら車の中から鳥達を撮る事から始めました。けれど、どんなに頑張っても、やっぱり小さい写真しか撮れません。『もっと大きく綺麗に鳥が撮りたい!』わたしの心の中はすぐ様そんな気持ちでいっぱいになりました。そんな時、出会ったのが『デジスコ』という言葉でした。
FZ1での撮影ですと、3mぐらいに近づける鳥以外はなかなか写すことができません。心の中ではすぐに『デジスコ』が欲しくなりましたが、『デジスコ』は私にとって、決して安い買い物ではありません。実際にセットを揃えて、すぐに飽きてしまったらどうしよう?という不安もあり、しばらくはFZ1での撮影で様子を見ていましたが、やはり少しでも遠くの鳥を写したくなり、まずはモバスコから入門しようという気持ちになりました。そう決心した頃、ちょうどKYOEIさんの販売会で、たーぼ♪さんや冨田さんがいらっしゃる事がわかり、機材に全く詳しくない私は渡りに船と思い、さっそくこの販売会で機材を購入しました。当初のもくろみ通り(?)セットは全て冨田さんに組み立てていただいてしまったので、今もどういう構造になっているかよくわかっていないのですが(笑)とにかく私のモバスコ生活が始まりました。 --- <デジスコ時代へ?> ---------------------------------------- モバスコを半年使用して、野鳥撮影が生涯の趣味になる事を確信した私は現在『デジスコ』を購入しようと考えています。どうせ高いお金を出して買うのならば、悔いが残らないようなスコープを購入しようと思っていますが、デザインにこだわる私にはなかなか全ての要求を満たすスコープがなくて、現在かなり悩んでいる最中です。カメラもスコープも次々と新しい型が販売されているので、目移りしているというのも事実です。願わくは、私の気に入ったスコープにたーぼ♪さんがアダプタを作って販売してくれたらいいな〜と思っていたりしますので、きっとそのうち作って下さいね、たーぼ♪さん(爆)
手持ちのデジカメではデジスコに全く不向きと解ったので、ゼロからのスタートでしたが、光学製品は「ニコン」と決め付けていたので迷わず、スコープはED−3、接眼、アダプターはケラレを覚悟してニコン純正品、クールピクス4300、ケーブルレリーズ、レリーズベルト 以上を量販店で購入し、ビデオ雲台は通販でと、機材は揃いました。 私はデジスコデビューを、eisvogelさん主催の「カワセミ倶楽部オフ会」の日と決めていました。実際に参加してみて、たーぼ♪さんに直接指導も受けられ、また、eg800さんにも丁寧に教えて頂き、被写体はドバトでしたが撮影できました。ケラレの中ですがくっきりと写っており、とても嬉しかった!! さて、普段のフィールドに戻っての撮影ですが、重量バランスの悪いED−3では、折角のビデオ雲台の能力が活かせず、自作のバランスプレートを投入。また通販で液晶モニターフードTID-2、レリーズステーRS-4300、スカイサーファー3とフル装備となりました。パーツはバラで注文したので、ひとつ届くたびに撮影がしやすくなり、その価値は十分認められました。
当初は、いきなり30メートル先のカワセミをモデルに撮影を始めたのですが、ピントが合わない、解像感が出ないと難問山積でした。「野鳥写真の研究室」のデジカメのセットアップの項を見て、いくつか問題は解決しました。モードもAで撮ってたなんて???・・・初心者に30メートルの距離は難しく、大きく撮りたいと望遠域で無理すると解像感が出ないことも解り、欲張りすぎを反省し広角域で撮ることにしました。しかしそこには「ケラレ」が・・・ ケラレは覚悟していたのですが、望遠域では解像感がでない、また広角端の画が撮りたいと、僅か三週間で見切りを付け、たーぼ♪接眼30XWFLに乗り換えました。ケラレなしは思った以上に快適で目標の導入も楽になりました。この頃になると、カワセミの若鳥が15メートルの距離にとまってくれるようになり、一日で200カットは撮影できて、これは?と思う写真を掲示板にupする様になり、温かいコメント、するどいコメントを頂けるようになりました。これはレベルアップの近道と思いますので、初心者の方もドシドシupすることを、オススメします。また、どうしても納得いくモノが撮れない時は、最も得意な被写体でそれに適した条件(距離、光線等)で撮影して、自信を取り戻すことも肝要かと思います。「私はこうして立ち直ります」 いつものフィールドで撮影していると、早朝ウォーキングのコースの中なので、オジ、オバさん(私も立派なオジ○○)に声をかけてもらいますが、「いたわよ〜!!」の大声は、遠慮したいですね。そんななか、毎日ボランティアで掃除している方がいて、「日ごろの感謝を込めて」とデジスコ写真をプリントして差し上げました。照れた様子でしたが、喜んでもらえたようです。また、気分を変えて都市公園に出掛けて撮影していると、「これってデジスコですか?」と質問攻めにあい、撮影もままならない時もありますが・・・ そして、私は幸運なことに、一人で撮影技術など煮詰まった時、タイミング良く、「デジスコ講習会・体験会」が催され、体験会スタッフとして参加することで、デジスコエキスパートからは知識やヒントを、来場の初心者からの質問に答えることで自分も初心にかえって学ぶことができ問題を解決することができるようになりました。こうした講習会参加には遠いし、都合が合わないという方は、近くに専門ショップがあれば(いずれも都内ですが)出掛けて、デモ機に触れて質問されるのが、いいでしょう。(近くの量販店では、デジスコがセットされているのに、説明できる店員はいませんでした)そうでなければ、近所の野鳥スポット、都市公園で、デジスコしている人の手隙のときに、思い切って話しかけてみると、「自分にも出来そうだ!」と思えるかも? いずれにしても、「野鳥写真の研究室」 「DIGISCO.COM」で予備知識を仕入れておくと、質問するほうも、答える方も、要領が良いと思います。(私もよく読み返しています) 最後になりますが、私はED−3でも、まだまだ満足な作品は残しておりませんが、今年は大口径スコープに挑戦して、迫力のある気高い野鳥を狙いたいと思います。 ただ、道具や被写体が変わっても、「なにより楽しもう!!」という気持ちは忘れずに。
────────────────────────────────── 画質はすっきりした透明感のある絵がでました。TSN-824にも似ている感じがします。原画をそのまま2枚アップします。宜しければご覧下さい。 ■TSN604 カメラ設定についてはISO100固定で露出は-0.7 シャッター速度はスズメ1/47、カワセミ1/19です。詳しくはExif情報を参照ください。(画像は1月ほどで削除します) 60mmタイプの購入計画のある方は検討の価値ありだと思います。 もう少しわかってきました。 ん〜〜待ち遠しい・・・ ─────────────────────────────────── ■■ ■ 【アダプター情報】 TurboAdapter FAC5060、 Z2045、20XWFA-P、RS4300CS(K)新発売 ┗ http://digisco.com/NP_NEWS/0402NEWS.htm ─────────────────────────────────── ┏━【FAC5060】━━━━━━━━━━━━ ┃ 1/31発売開始 ┃ ◇価格:5,000円(税別) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Olympus C-5060用のフィルターアダプターです。TurboAdapter各種及びニコン純正FSAにジャストフィット。最新5Mハイエンド機でデジスコが楽しめます。 参考画像(原画) ┗ http://digisco.com/jpg/PB270033.JPG ■KOWA TSN824 ■20XWFA−P ■TAC5060 ■C5060 ┏━ 【N2045Z】 ━━━━━━━━━━━━ ┃ 1/31発売開始 ┃ ◇価格:7,000円(税別) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Nikon20−45ZOOM接眼レンズ専用アダプター、Nikon純正アダプターFCP885などと直接繋ぐタイプ。ケラレは20倍ワイド〜中域と各倍率ワイド〜テレ手前まで出るため使い方としては20倍中域〜テレ端まではカメラでZOOM、その後は接眼レンズでZOOM。およそ1800mm〜5000mm (ED3の場合)楽しめます。カプラー方式ではないのでワンタッチでの脱着ができないのが難点。 ┏━【20XWFA-P】━━━━━━━━━━━ ┃ 1/31発売開始 ┃ ◇価格:34,000円(税別) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━ KOWA TSN-604発売記念にTurboAdapter特別仕様を限定販売します。DIGISCO.COMオリジナル20XWFAを TSN-604にフィッティング加工しました。E4300の場合、開放F値で2.9〜4.9まで明るく高い分解能で楽しめます。撮影成功率も格段にアップします。観察・撮影もワンタッチで切り替え可能。現在・将来のデジスコに適したデジタルカメラ用DIGISCO.COMオリジナルパーツが(一部不可)利用可能となります。これからデジスコを始められる方には最適な接眼レンズアダプターです。 ┏━ 【RS4300CS(CS・K)】 ━━━━━━━ ┃ 発売開始 ┃ ◇価格:5,000円〜5,200円(税別) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━ RS4300の販売中止に対応し、RS4300CS(CSK)の発売を開始します。RS4300のレリーズタップを廃止し、事前にダイス加工した専用レリーズケーブルとそれにあわせたRS4300本体の構成です。従って市販のレリーズケーブルは使用できません。 ━━◇◆イベント情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ byたーぼ♪ ●-------------------------------------------------● たくさんの御来場(200名以上)ありがとうございました。第2回目ということもありDIGISCO.COMスタッフ及び応援の皆様も以前より要領よく御来場頂いた皆様とお話ができたものと思います。メーカーさんもホビーズワールドさんもクタクタになるまでがんばって頂きました。講習会も午前70人、午後70人の大盛況!質問もたくさん頂きました。皆様の熱意が伝わってきて私も元気をいただけたような気がします。 御来場いただきました皆様、野鳥公園関係者の皆様、スタッフやメーカーさん説明員の皆様ありがとうございました。
関西では始めてのデジスコ講習会。協栄産業さんの主催で開催させて頂きました。 会場の関係で最初は各回20名の募集でしたがあっという間にオーバー。協栄産業さんの御配慮で急遽会場を広くして応募いただいた方皆様が聞ける御配慮を頂きました。 とにかく熱心な方が多く、午前の部が終了して午後の部の方が来られる時間になっても質問の嵐でした。 このような機会を作って頂いた協栄産業さん、応援に駆けつけて頂いたメーカーさん、そして忙しい中おいで頂いた聴講者の皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。
デジタルカメラとデジタルビデオカメラの総合誌、デジタルCAPAの「望遠鏡特集・上級編」に記事としてとりあげて頂きました。
野鳥専門誌「BIRDER」誌の3月号の特集は望遠鏡大辞典」デジスコファンなら必見の特集です。
フォトエキスポ御来場のお客様に野鳥関連・自然観察により親しんで頂くために、デジスコ写真をテーマに解説させて頂きます。是非、お立ち寄りください。 ■ …【eisvogel】……………………………………………………………………… オーストリアの首都ウィーンは、昔はモーツァルトやベートーヴェンが活躍した街、今は小澤征爾が音楽監督を務める国立歌劇場やウィーン・フィルの存在で、世界中から訪れる人の絶えない街、ということで音楽の都として知られています。夜は、勿論演奏会やオペラに出かけるのが旅の大きな楽しみになります。では昼間は何も楽しめるものがない街なのか、と思いきや、実はデジスコを担いで鳥見三昧の日々を送るに相応しい街でもあるのです。 街の中心地、国立歌劇場の地下から地下鉄に乗ってわずか10分のところに、ハプスブルク家の夏の離宮として建てられシェーンブルン宮殿があります。世界遺産にも登録されていることもあり、現在、ウィーン観光の目玉でもありますが、その広大な庭園と裏山は、何と野鳥の宝庫なのです。シジュウカラ(日本とは違ってお腹が黄色い)、ゴジュウカラ、コガラ、アオガラなどのカラ類、アカゲラ、ヨーロッパアオゲラなどのキツツキ類は、その数が半端ではありません。例えばアカゲラは、日本と同じ種の他に、ヒメアカゲラをよく見かけます。たまにはカオジロアカゲラやコアカゲラも観察できます、しかも間近で。 この年末もウィーンで過ごしましたが、マイナス10度という寒さの中でも、比較的多くの鳥に出会うことができました。その理由の一つは、餌台がいたるところに設置されていることです。訪問者にも餌付けのお願いをする看板が目につきます。そこには小鳥に適した餌について具体的に詳しい説明も書かれています。冬場はカラ類は手乗りします。勿論餌付けは厳しい冬の間だけ、春になると餌台にも餌はありません。 私自身はまだ行ったこともなく見てはいないのですが、ウィーン郊外、ドナウ川流域の湿地帯には日本と全く同じカワセミが棲息しているとのことです。またウィーンから南東約60キロに位置し、オーストリアで8番目に世界遺産に登録されたノイジードラー湖は、ヨーロッパでも有数の探鳥地として知られています。実はこの湖、130年前に一度完全に干上がって消滅してしまったことがあります。20世紀になって奇跡の復活を遂げ、数多くの動植物が棲息できる環境も戻りました。現在では280種以上の野鳥が棲息し、独自の生態系を維持しています。 湖畔の街ルストは、日本ではほとんど見られなくなったコウノトリの繁殖地としても有名です。毎年、春の訪れとともに、コウノトリが遠く北アフリカから繁殖のためにやってきます。中世からの言い伝えによると、コウノトリは幸福をもたらすとされ、巣のある家は、落雷や火災から守られ、ヒナの数だけ子が授かるとのこと。ルストには、1910年からコウノトリが飛来し始めたそうです。それ以来、人々は屋根や煙突の上に巣作りの台を設け、幸福をもたらす大切なお客様を招く準備をしています。勿論街ぐるみで、コウノトリのよい餌場となる湖周辺の環境保全に力を注いでいることは言うまでもありません。人と自然が見事に共生する様子に接することも旅の楽しみを増す要素になるのではないでしょうか。 ウィーン・シェーンブルン宮殿の庭園、森で撮影した野鳥たちの写真はこちらをご覧下さい。 ■ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 私も行き詰るとなぜかお邪魔する、私はとても影響を受けたサイトです。 ■ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 旅行先の風景や、月、空、そして最近は野鳥。デジスコで写してもLady-eさんの写真は一味もふた味も違います。大きな景色に小さなシルエット。私もそんな素晴らしい景色の見える目を持ちたいと思います。 ■ …【たーぼ♪】………………………………………………………………………… ───────────── デジスコはコリメート法の恩恵でスコープ倍率とカメラ倍率を乗算できますし、思いのほか明るく写せます。これらの理由から100m以上先にいる野鳥も撮影することができます。おそらくこの分野では一番有利な撮影法ではないかと思います。 しかし、実際に撮影してみるとなかなか鮮明に写すことができません。真冬の風の無い日などにはわりに遠くでも鮮明に写すことができたりしますが、それにしても50m程度までです。 私自身、あまり遠くの被写体はあきらめて写しません。もちろん、記録としての撮影はしますが、50m(夏は30m)ぐらいを限度として鮮明画像が撮れる線引きをしています。もちろん鳥の大きさにこの限度は比例します。人それぞれ野鳥写真に対する考え方があるのでここは皆さんそれぞれ規準を考えてください。 ──────────────── など考えられますが私自身得意では無いので、是非、天体撮影をされている識者のサイトを訪問してみてください。 とはいってもデジスコは野鳥が被写体なら長距離撮影の王様。是非、挑戦してみてください。私は、私の限界を超える距離の撮影はデジタルビデオ&スコープでチャレンジしていきたいと考えています。
*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*
───────────────────────────── 私の野鳥観察歴は2年、はっきり言ってまだまだ初心者です(^^) 今の住まいは結婚以来14年間、同じ東京都町田市の某団地です。職場との距離は4.5km、バスで20分+徒歩10分の距離ですが、自転車だと20分、ランニングで30分、徒歩で60分です。通勤路の途中には鶴見川の支流、恩田川がありますが、はっきり言ってドブ川に近い、汚れた小さな川です。 ある日、ここでたくましく生きる野鳥達がいることに気がつきました。 それに気がついたのは、2001年3月の休日、恩田川沿いの梅林へ梅の花を撮りに出かけたときです。サイクリングロードの近くにバイクを止めた時、ふと、カルガモの存在に気がつきました。 「そういえば、この川には時々カワウやサギがいるんだっけ」ということをなんとなく思い出しました。 そして2001年10月、ずっと気になっていた手ブレ補正付き10倍ズーム150万画素機オリンパスE-100RSの後継機の登場が夢と消えたのを確信した私は、市場から消える前に13万円(当時の最新500万画素機・ミノルタのディマージュ7が買えた!)で購入しました。そして、プリキャプチャーと15コマ/秒という驚異的な連写能力を手にした私は、ハイエンド一眼レフカメラでも手に入れることができない「過去と瞬間」を得ることがでるようになりました。(この直後、E-100RSは5万円以下に暴落したのは誤算だった…) この頃からバス通勤を自転車通勤に変更して、朝の野鳥観察をはじめるようになりましたが、毎日観察していると、10倍ズーム+テレコンで撮影できる野鳥の大きさに満足できなくなってきました。 ちょうどその頃、2002年2月にはたーぼ♪さんとデジスコに出会い、4月にはデジスコを始めました。 そして、2002年Birder誌8月号のデジスコ特集で「モバイルデジスコ」デジタルカメラ+ビクセンアロマ 略してデジマロとの出会いでした。でも、たーぼ♪さんの野鳥掲示板ではデジマロの画像はほとんど見たことがありませんでした。ちょうどその頃、入部したK山自然公園・野鳥部の先輩からアロマを貸していただきデジマロを体験したところ、意外な高画質に驚きました。 そして、10月には直視型のジオマ52Sが登場。通勤のお供はE-100RSからデジマロに代わり今日に至っています。 ところで恩田川で観察される野鳥には、それほど変わったものはいません。 カルガモ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ムクドリ、キジバト、ドバト、スズメ、ハシブトガラス、ハシボソガラスは通年で観察されます。 こうしカウントしてみると、通年で30種近い野鳥に会えるんですね。みなさんの近くにもそんな場所があるかもしれません。ちょっと、朝の寄り道してみませんか?
なぜまたスコープを購入するのか?
*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─* ■ …【こん】……………………………………………………………………………… ※ 今回はお休みです。次回をお楽しみに。 ■ …【POU】……………………………………………………………………………… ──────────────── 探鳥会の集団は特に病状に悪いです。何故って、デジスコにぴったりなニコンのフィールドスコープEDIIを持っている割合が高いからです。最近は、ライカやツアイス、コーワといった望遠鏡を持っている方が増えましたが、一昔前は、ニコンの望遠鏡が多かったと記憶しています。ということは、それだけ潜在的に今お持ちの望遠鏡で、デジスコを楽しめる人たちが居るという事だからです。 デジタルカメラになって、野鳥撮影はずっと気軽に楽しめる遊びになったと思います。以前フィルムカメラだった頃は、シャッターを押す指に力が入って、鳥の写っていない寂しい紙焼きを見る度に空しい気分になったのでした。今や、失敗作はその場で削除!どんどん押してチャンスを捕らえるべし。と・・気が付けば、又布教活動をしているのでした。
十数年使ってお気に入りになっていたEDレンズのスコープがそのままデジタルカメラをつければ超望遠カメラレンズに変身し、使えるというのは嬉しいことです。更に愛着がわいたことには、ニコンEDIIスコープがデジスコにぴったりのスコープであることが判明したことです。なぜ、デジスコにぴったりなのかって?それは、デジスコには最高のバランスだからなのです♪ みなさんも、デジスコをお持ちでしたら、スコープにデジカメをセットして、スコープの雲台との接点を支点として左右の重量バランスを見てみましょう。スコープの中には、口径側に支点があるために、カメラをセットすると極端にカメラ側の重量が重くなり、デジスコをセットして手を離すと、カメラの重さでスコープが上を向いてしまいます。この問題は、バランスプレートを雲台とスコープの間に組ませて支店を変えれば、解消するでしょう。 バランスを調整したデジスコセットは、野鳥の動きに合わせてよりスムーズにスコープを動かすことができるようになるばかりでなく、野鳥を視野に入れた後、より早いタイミングでシャッターを切る動作に移ることができます。おきらく撮影には、バランスを必ず確認しておくことが、ストレスなく撮影するポイントと言えるでしょう。その点、EDIIのモデルは、バランスプレートを必要としない程バランス(デジタルカメラE4300との組み合わせによる)がいいのです。必要とする機材が少なければ必然的に私にはとっても嬉しい、軽いシステムになります。 しかし、です。バランスプレートを使用して、重量バランスが解消されても、支点からカメラまでの距離が長い時は、些細な揺れの振動はカメラ側で大きくなり、3000mmクラスの撮影をするには、大敵の「振動」によるボヤケ作品ができる可能性が高くなってしまいます。バランスを侮ってはいけない・・・・。 EDIIはすでに過去のモデルである為、現在このスコープを手に入れるには中古品を探すしかありません。昨年出たニコンED82のスコープは、思ったほどバランスが悪くないなぁ〜というのが第一印象。大口径のレンズが重いせいか、見た目程アンバランスではないようです。少しの調整でバランスするというのもデジスコセットを選ぶときに注意してみたいポイントです*^-^*。 ∞∞∞ つづく ∞∞∞ *─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*
■ …【三藤】……………………………………………………………………………… さて、今回はデジカメの設定を書こうと思っていたのですが、先月号で特集しちゃいましたね。それではコストパフォーマーとしてのGEOMAの魅力を語ろうか、えっ、今月の特集だって?それは困った。そんじゃ、GEOMAの悪口でも書きましょう。 デジスコ用にGEOMAを考えている皆さん、ED65S以外のものは買ってはいけません。(52Sを除く)ノーマルレンズの物は論外。傾斜タイプもデジスコ向きではありませんのではずします。問題はED80S。こいつに泣かされている人は何人いるのでしょうか。どうしても大口径の方が写真撮影には有利と考えてしまいがちですよね。ところが、安くて小さいED65Sの方が綺麗に写真が撮れるのです。 なぜED80Sがいけないのか。次のような理由によります。 ──────────────── このゆとり分、ピントの範囲をずらせばもっと近距離でも合焦するはずです。実際に実験してみました。接眼レンズを15mmほど後にずらして接続できれば無限遠を出しつつ、最短合焦距離を5mくらいまでに縮められることがわかりました。本体のアイピース接続部分の口金が15mmほど長ければ良いのです。せめて延長リングでもあればいいのに。純正のデジカメアダプターを切れば延長リングが作れそうです。6000円の投資になりますので決心がつきませんが。 ──────────────── 対物レンズの周辺に覆いを付けてしまう、いわゆる対物絞りですが、穴の直径を50mmほどにすると効果があるようです。つまり真ん中のおいしい所だけ使おうということ。80mmレンズを50mmとして使うわけです。うーん、何の為の大径スコープじゃ。 あとはED80Sに限ったことではないのですが、ビクセンの接眼レンズの貧弱さを指摘しない訳には行きませんね。輸出用であったGLH20WIDEが販売されるようになったから良いものの、これが無かったらGEOMAはデジスコには向かない、と評価を下されていたでしょう。アイレリーフが13mmと、見るからにデジスコに不向きなGL25以外の全てを試しましたが、GLH20WIDEに比べるとどれもいけません。解像感が出ません。デジスコ用に考えるならGLH20WIDE以外は買うだけ無駄だと考えています。ただGL20はニコンの900系のデジカメとの相性が良いですが。しかし、GLシリーズはレンズの径が小さ過ぎますよね。ぜひ、GLシリーズに代わり、GLHシリーズの充実を図ってもらいたいものです。 新しいスコープにジオマプロというのがあります。ジオマの上位モデルという設定なのでしょうが、今のところノーマルレンズの物しかありません。上位モデルという設定ならEDレンズのみで出すべきでしょう。ただのモデルチェンジなのかな。いまいち位置付けのハッキリしない製品です。今のところデジスコ用にお薦めできるものではありません。ぜひ、練り直してデジスコに適したモデルに仕上げて頂きたいものです。 という訳でデジスコする為のGEOMAはED65Sで接眼レンズはGLH20WIDEがベストです。 さて、悪口ばかり書いてしまいましたが、私はビクセンのファンです。価格を安く抑え、なおかつ品質を高めていこうという姿勢が好きです。今後のビクセンの展開として勝負はED52Sで仕掛けられることになるでしょう。ノーマルレンズのおもちゃのようなスコープが新種のデジスコを生み出しました。小型であるが為、手持ちを可能にし、小口径で有るが為、収差が少なく安いスコープがEDレンズを採用。しかもGLH20の為に新しく磨かれた物です。初めてデジスコを意識したスコープと言っても良いのではないでしょうか。ED52Sの場合、既にスコープを所有しているユーザーにもサブシステムとして購入されることになります。競合する相手がいないと言っても過言ではないでしょう。まっ、ここは冨田さんに記事にお任せして、私はその後の中型、大型のGEOMAへのメーカー意識の変化を期待しています。
*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*
───────────────────────────────── さてさて、良く聞く単語だけどなかなか難しいお話になりそうなので@翡翠病さんが図を加えて説明してくれました。 ∞∞∞ つづく ∞∞∞ *─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─* ────────────────────────────── 前回まで、FMAを利用する事により、35mm一眼レフ用の超望遠レンズをフィールドスコープの代わりに使い、焦点距離を稼いで、より遠い被写体を大きく撮影することをお話してきました。今回は、フィールドスコープと比較して、どれくらいの倍率になり、画質や操作性はどうなのか、といったことをお話します。 私は2002年の11月にたーぼ♪さんに勧められてニコンのフィールドスコープEDIIIを入手し、30倍接眼(30XWFL)とクールピクス4300の組み合わせでデジスコをはじめましたが、その画質はほんとうに「すごい」と思います。ED78やED82を使えば、さらにすごいのだろうと思います。初めてデジスコを持って撮影にいったとき、その撮影倍率の高さとともに撮影しにくさ(シャッタータイムラグやAFのスピード、書き込みにかかる時間、液晶ファインダーの見づらさなど)にはびっくりしました。一眼レフの連写に慣れ、デジカメ初体験でもありましたので一層、そう感じたのだと思います。 多分、デジスコを始めるとき、多くの方がそのように感じることと思います。「うわ、これでチャンと撮れてるのか!?」というのが正直な感想でした。ところが、家に帰ってパソコン上で確認したとき、その画質の良さに本当に驚かされました。白鷺の飾り羽が逆光に輝いているところを撮ったものでしたが、一枚一枚の羽がくっきりと描写されていました。E4300は400万画素ですので、A4まではこれで十分と思いました。撮影時の苦労も何のその、高倍率撮影が楽しくなってしまいました。 FMAによるデジスコをする時、撮影倍率とともに、当然、フィールドスコープによるデジスコとの画質の差というのが気になってきます。撮影倍率に関しては、HPのFMAのコーナーにFMAデジスコ時の合成焦点距離表を載せていますので、これを参考にしてください。EDIIIの焦点距離というのは公式には発表されていないようですが、420mm位といわれています。私がFMAで400mmと500mmで撮影した画像と比較してみると、確かに420mmといったところです。ニコンの接眼レンズは、EDIII使用時の倍率を基準にしているので、単純に420mmのレンズを使えば、同じ倍率が得られると考えて良いわけです。E4300装着時のシャッタースピードの比較で、EDIIIはF5.6くらいの明るさのようですので、だいたい420mmF5.6となるようです。画質については同じ420mmのレンズで比較するべきなのでしょう。私の所有しているニッコールレンズの中でもっとも近いもの、と考えてみました。 80-400mmのズームはありますが、やはり、単体の画質には及びません。そこで、500mmF4と比べてみました。最初は私も、もともと写真用のレンズですからフールドスコープより良い結果がでるだろう、と考えていました。ところが、EDIIIでの画質には及ばないようです。35mmのフィルム面に像を結んだときにベストな画像が得られるように設計されており、それほど高倍率での拡大を前提に考えられていないわけですから、当然なのかもしれません。色々やってみて、開放絞りだと明るいので良いように感じますが、実際には、白飛びが発生し、画像はよくありませんでした。ひと絞りしぼってF5.6にすると格段に良い画像になります。が、それでもやはり、フィールドスコープでのデジスコにはかなわないようです。条件によっては満足いく結果も得られており、 実は、私がフィールドに出るときに、超超望遠撮影にはFMAを使うようになっていますが、小鳥など、比較的近くから撮影する被写体の場合には、やはりEDIIIによる快適デジスコ(被写界深度が深く、ピントが合わせやすい)があるので、500mm単体で30倍接眼を使うような撮影の経験があまり多くありません。大きなレンズを持って歩き回るのはなかなかつらいですし、鳥も大きなレンズは警戒します。照準に捉える時も重いレンズを固定するのは結構手間です。しかし、今後はできるだけトライしてみようと思います。 さらに、キャノンのEF400mmF5.6による試写結果(HPのスズメの写真をご覧ください)が良かったので、そちらのほうも気になっています。キャノンのEFレンズは構造上単体では絞りが操作できないので、開放絞りによる撮影になってしまいますが、それでも良い感触を得ています。この400mmは大きさもほどほどで、取り扱いは楽です。 操作性に関しては、一眼レフでの野鳥撮影などに比較して、デジスコ撮影そのものも、決して良いとは言えないと思いますが、以前からお話しているとおり、FMAによる撮影の場合、デジカメが捉える画像が逆像である、ということがあります。これはかなりつらい部分です。私の場合、E4300やMZ3での撮影時には、液晶ファインダーの逆像を正立化させるルーペ(たーぼ♪さん考案による)を自作して使っています。これはかなり良く見えるのですが、正立像用に自作したルーペ(スライド写真用のルーペを利用)に比較すると、多少、像にゆがみもあり、また長さが液晶面から12cmほどもあり、快適ではありません。E5000の液晶を反転させる方法(HPに紹介しています)では正立像と同じルーペが使えるので快適です。 次に、フィールドスコープに比べて、使うレンズがどうしても大きいと言う事があります。それは、先ほど書きましたように、EDIIIが420mmの焦点距離だとすると、それより短いレンズではあまり意味がないので(飛翔写真を狙うなど特殊な場合は別です)どうしても500mmを使います。500mmでもシグマの500mmF5.6などを使えばコンパクトでよいのでしょうが、500mmF4のレンズは また、フィールドスコープは観察用に作られていますから、「見る」ことに最重点が置かれています。しかし、35mm用のレンズは逆像ですから、観察するにも不利です。このように、フィールドスコープとFMAを比較すると、野鳥撮影という事を考えた場合、焦点距離が稼げる事、意外にはあまりメリットはないかもしれません。これから野鳥を撮るためにデジスコを始める方に対して積極的におすすめするものではありません。 私の場合のように、「35mm用のレンズを持っていて、それを活用したい」という場合には良いと思います。さらに、野鳥だけでなく、昆虫や花などマクロの世界、特に近づけない望遠マクロの世界にも興味がある方にはおすすめできます。次回は一眼レフとFMAの両方を持ってフィールドへ行ってみたいと思います。 ∞∞∞ つづく ∞∞∞ *─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*━━◇◆スタッフ紹介◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ DIGISCO.COMを作り上げているスタッフを紹介します
【文責】デジスコドットコム 代表 石丸喜晴 ******* 「デジスコ通信」の記事などについての ================================================== |