『デジスコ通信』では、デジスコのおすすめ情報や最新情報を発信中。 随時更新!お見逃しなく!! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆ <<デジスコ通信 2004年6月15日号>> ☆★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 皆さん こんにちは 今回の特集は「新型デジスコ用デジタルカメラ」です。 尚、次号から編集長が冨田に変わります。
皆様からのデジスコに関するニュースの投稿や自薦・他薦を問わずHPの紹介などは大歓迎です。すべてを記載することはできませんが、下記アドレスまでお願いします。
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 過去1年半、デジスコ用のデジタルカメラとしてがんばってきたクールピクス4300がいよいよ販売終了となり新品での入手が難しくなってきました。デジスコ用のデジタルカメラはどれでも良いというわけではなく、ちゃんと着けてちゃんと写らないといけないので探すのが大変です。ここ1〜2月の間に見出されたいくつかの候補について、レポートさせて頂きます。 ────────────────────────────────── ┏ 【SONY DSC-W1】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2.5インチという超大型液晶画面とE4300用のカメラアタッチメントが使えるということで、急遽デジスコカメラ候補にあがったカメラです。価格も4万円台と買いやすい価格で、デザインや使い勝手もなかなかしっかりしたカメラです。画質も艶やかな色調で、分解能も高く、価格以上の出来栄えと言えます。最新のカメラですから俊敏で気持ち良いです。機械が苦手な方や、老眼で悩んでおられる方には特にお薦めです。 ────────────────────────────────── ┏【Nikon Coolpix5200】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ E4300の後継上位機種。しかし、残念ながらフィルターネジが切ってないのでカメラ取付けができない・・・と思っていたら、Nikonから純正のデジスコ用デジタルカメラブラケットFSB-1が発売になります。12Mの内蔵メモリを持ち、秒間2.5コマ、連続10コマの連写が気軽に楽しめます。キメ細かいフォーカスエリア設定もでき、なかなか俊敏で気持ちの良いカメラです。マニュアル操作やシャッター速度・絞り値表示がないので操作を楽しむ方には不向きかもしれませんが画質はテレ端まで使え、低倍率接眼レンズと組み合わせれば“使える3倍ズーム”になります。 ────────────────────────────────── ─────────────── ─────────────── このカメラは、49mmのオスネジが切られており、また、コンバージョンレンズアダプタ(別売)も用意されている為、スコープとの接続は比較的容易です。レンズが長い為、アイピースはなるべくアイレリーフの長いタイプの物が必要です。KOWAのTSE-17HD、TSE-17HEならば、1.6倍あたりからケラレ無しで撮影できます。ただし、ズーム時のレンズの移動が大きい為、大幅にズームした場合はアダプタをスライドさせて、レンズとアイピースとの距離を調節する必要があります。 ─────────────── デジスコでの撮影の場合、このカメラ本来のAFの速さは出せなくなってしまいますが、それでもストレスを感じない程度の速度は維持しています。AFの測定個所は自由に選ぶことが出来、込み入った枝の中にいる鳥にピンポイントであわせたり、構図を決めたりするのに便利です。連写は、複数のモードがあって状況に応じて使い分けると便利です。高速連写を選択した場合、3コマ/秒で、6枚連続撮影できます。ワイヤレスリモコンも付属しているので、手ブレを気にせずに撮影できます。 ─────────────── このカメラはフルオートで気楽に撮るための機能も充実しています。ですが、マニュアル機能等の充実度を考えると、フルオートのみで使用する場合ははっきり言って、オーバースペックです(結構いい値段しますし・・)。フルオートのカメラでは物足りない人、今は気楽にフルオートで撮影しているけど、将来的には(たまには?)自分で細かく設定を変えて凝った絵作りをしてみたい、という人には、候補として提案できます。 ─────────────── 私のサイト内に、EXLIM PROを扱ったページがあります。ここに載せきれなかった情報や、作例、ノウハウ等を載せてあります。 ────────────────────────────────── ┏ 【Olympus C-5000 ZOOM】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 海外ではかなり売れているデジタルカメラ。なぜか国内では正式販売がなされていない不思議なカメラです。カメラネジが切ってあり、一応デジスコ用途で使えそうなので早速テスト。カメラ自体は大きめでしっかり持てる外人好み。E4300に比べるとそこそこ速さを感じる面もあるけれど・・さすがに俊敏な機種をさわっている今では遅さが気になります。マニュアル操作もでき、画質はなかなか素直で上位のC-5060WZに匹敵する感じがします。ここではこんなカメラがあります。というご紹介にとどめさせて頂きます。 ────────────────────────────────── ┏ 【Olympus C-5060WZ】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Olympusのワイド径上位カメラ。8MのC-8080WZの下にあるものの、プロユースカメラとして知る人ぞ知る5M機の頂点に位置するカメラ。フィルターネジが切ってあり、デジスコ用フィルターアダプターも市販されているのでセットしやすい。特に、KOWAの新型ハイアイ接眼レンズとTurboAdapterP1の組合せでワイド側のケラレを除けばかなりの領域で鮮明な画像を得られる。但し、使いこなす技術も必要。今回は定年隊さんのレポートをご紹介させて頂きます。(たーぼ♪)
────────────────────────────────── ・フィールドスコープデジタル一眼レフカメラアタッチメントFSA-L1
・TSN-820M/TSN-660/TSN-600 新アイピース発売について
・PENTAX スポッティングスコープ PF‐65ED/PF‐65EDA ────────────────────────────────── ・デジタルカメラベースについて ────────────────────────────────── ・ジオマED52Sの発売 ────────────────────────────────── ・TurboAdapter Aシリーズの発売(30XWFA/30XWFA-P)
先回の大好評をうけて第4回目となります。今回も主催はホビーズワールドです。今回も講習会とデジスコ体験会。そして、メーカーさんやデジスコスタッフによるチューンナップ相談を新設。機材のアップグレードをお考えの方、上手く撮影できなくてお悩みの方、是非いらしてください。講習会は午前が入門編、午後が初級編です。12〜13時はトミーテックさんからのデジボーグ講習会。必見です。これからデジスコを始めたい方は午前の部、すでにデジスコを楽しんでいるものの、もう一歩前に進みたい方は午後の部がよろしいかと思います。講習会は事前の予約が必要になります。詳しくは下記アドレスを御参照ください。 ●-----------------------------------------------● 好評につき第2回超初心者向けデジスコ講習会「誰にでも写せるお気楽デジスコ」開催決定!!むずかしい話は全くなし!実際に機材を触りながら、基礎の基礎からデジスコを教えます。機械に弱い女性でも気軽に参加できる講習会です。講師はデジスコスタッフ数名が担当。スキルレベルにあわせた少人数グループによる徹底指導。わからないことがわかるようになります。
■ …【eisvogel】……………………………………………………………………… 昨年は、初のデジスコツアーとしてニューギニアへ行って、日本では見られない鳥を観察、撮影してきました。今年は、10月中旬と11月中旬、デジスコ・ユーザー限定のケアンズ・ツアーを企画します。両ツアーとも講師として石丸さんが同行します。 ────────────────────────────────── 前者はデジスコ入門者、初心者向けで、セミナー的色彩が強く、海外での探鳥を楽しみながらデジスコ撮影技術の向上をめざします。無理のない日程で、すべてがお任せの安心、充実のプランです。 ─────────────── ────────────────────────────────── 後者は中級者・上級者向けで、各自が自由に観察・撮影できる時間を確保する同時に、撮りたい鳥をより確実に撮れるようにしたプランです。 ─────────────── ────────────────────────────────── ツアーの詳細は、次号のデジスコ通信でご案内します。 ◇石丸さんがケアンズで撮影したデジスコ写真 ────────────────────────────────── ケアンズの魅力は、すでに<<デジスコ通信 2003年9月23日号>>で述べましたが、海外探鳥・撮影ツアーには最良の場所です。鳥種が多く、ケアンズから半径100km以内で確認されている種は、約400種です。特にケアンズの西から南にかけて広がるアサートン高原は、高い所は標高1100m、熱帯雨林、乾燥地帯、湿地帯、草原、湖、沼、川など様々な環境が含まれ、9つの異なった野鳥の棲息地があります。北のディンツリー方面には、カワセミの仲間が多く、最も美しいといわれているシラオラケットカワセミは、毎年10月末になるとニューギニアから繁殖のために渡ってきます。 いくら多くの鳥が棲息しているからといって、単独ではそれほど多くの鳥を見ることはできません。優秀な案内人がいればこそ、効率よく見て回わり、わずか数日間で150種前後も観察できるのです。勿論ケアンズ市内なら単独でも探鳥は可能です。 メイン・ストリート沿いは緑の多い公園で、海岸線は干潟になっていて、相当数の鳥が観察できます。淡水池と海水池のあるセンテニアル公園でも50種くらいの鳥には必ず出会えます。 海外旅行では重要なことですが、ケアンズの治安がとてもよいこともお勧めの理由です。ケアンズは日本人旅行者の多い街でもあり、どこのホテル、ショップでも日本人を見かけるほどです。大きなホテルやショップには日本人従業員もいます。日本レストラン以外でも日本語メニューを用意しているレストランがかなりあります。つまり街にとっては日本人は大切なお客様ですから、対日感情もとても良く、安心して訪れることができます。ケアンズは南半球に位置しているので、日本とは四季が反対ですが、日本からの直行便で7時間弱、時差も1時間しかありません。 石丸さんと一緒に海外でのデジスコ・ライフを満喫してみませんか・・・ 皆さんはコスタリカという中米の小国を御存知ですか?近年、よく耳にする「エコツーリズム」の発祥地はコスタリカであり、エコツーリズムの先進モデル国として世界の注目を浴びています。 国土の約4分の1が国立公園または、野生保護区に指定されています。また、5万1千平方キロメートル(四国と九州を合わせた面積くらい)の国土にもかかわらず、世界の約6パーセントの生物がこの小国に存在するといわれています。中でも野鳥は現在まで878種が記録されており、欧米のバーダーには人気ナンバーワンの探鳥地です。世界で最も美しいといわれているケツァール また、高温多湿な熱帯雨林、霧が神秘的な熱帯雲霧林、アフリカのサバンナを彷彿させる熱帯乾燥林、水鳥の宝庫マングローブ林や湿地帯、熱帯とは思えないくらい涼しい高山林といった様々な探鳥地が存在します。 特筆すべきは野鳥観察、撮影における環境にあります。観光国であるが故に宿泊施設の高レベルやサービスは勿論、多くのホテルには野鳥専用の餌台が設置されています。ハチドリは文字通り目の前で観察出来、その他の鳥達もバナナやパパイヤを目当てに近くに寄って来ます。餌台の周りにある藪や木にも頻繁に止まりますから、ごく自然な野鳥写真も容易に撮影出来ます。散策路においても野鳥との遭遇距離は非常に近く、デジスコであれば超ズーム撮影が可能です。ケツァールは比較的長い間木に静止してくれますし、ハチドリやマイコドリが水浴びをする瞬間を撮影出来る場所もあります。 私は現在、主に欧米人を対象にガイドをしていますが、デジスコを知らないお客さんが多数います。そんなデジスコ初心者の方々でも私のスコープを通じて撮影を楽しんでいます。デジスコに精通されている日本の皆さんにとってコスタリカが撮影天国であるのは間違いありません。同時に、この国の存在が未だ知られていないのが非常に残念です。政治、経済、治安も安定しており、安心して訪問出来ます。夏ごろ発表される年末催行のツアー計画も進行中のようです。 私のホーム・ページにコスタリカの紹介がありますので、参考にして下さい。 ■ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
■ =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 山形にお住まいの渡部さんのホームページ。
■ …【冨田】…………………………………………………………………………… ───────────────────────── 風薫る5月、私の通勤ルートにある恩田川(鶴見川の支流)ではカルガモのヒナ達が次々に孵りました。 60mmクラスとしては軽量なコーワTSN-604EDを入手してから、通勤モバスコに使ってみました。比較のためにデジマロの前に愛用していたオリンパスの10倍ズーム機E-100RS+テレコンも再登場させてみました。 ところが、可愛いカルガモのヒナを撮ろうとすると、TSN-604EDでは1羽しかフレームに収まらなかったのです。実際に毎朝持ち歩いてみると、自転車の前かごに納まらない長さ、広角端で20倍〜(35mm換算で760mm〜)、最短撮影距離6mという点が気になってきました。すべてのヒナ達をフレームに収めるには、デジカメ単体の3倍ズームでは倍率がぜんぜん足りません。その点、10倍ズームのE100RSは撮影範囲が広く(35mm換算で38mm〜640mm)、ヒナ達を思い通りの大きさでフレームに収めることができました。しかし、いざアップ!と思うと倍率が足りませんし、トリミングするにも150万画素では余裕がなかったのでした。 結局、私の通勤ルートではデジマロの35mm換算で530mm〜1600mm、最短撮影距離4mというのが絶妙なスペックだったことを再認識しました。(注:恩田川の上流部のため川幅は10m程度、もっと川幅があったら違ったかも?) ところが、試用したプロトタイプや、他の方がWebに次々にアップされたED52Sの画像を見ても、正直言ってEDとノーマルの差を明確には感じ取れませんでした。そう、比較的良い条件化ではノーマルとEDの差が少なかったのです。私の場合、「どんな悪条件でも記録する」という通勤モバスコですからノーマルよりもEDの方がよりよい絵になることは、間違いない。しかし、「毎日持ち歩く道具」という観点で評価すると自分としてはノーマル52Sのレベルで十分という答えにたどり着いてしまいました。 また、ノーマルジオマ52Sを購入しようかなぁ、いや、400万画素になった10倍ズーム機+テレコンでも十分楽しいのではないか? そんな話を某氏としていたら、「使っていないノーマルジオマ52Sがあるから使ってみませんか?」・・・とタダで譲っていただくことになりました。 そんなわけで、私の通勤モバスコは銀色のノーマルジオマ52S+GLH20WIDE+MZ3で復活です。うーんMZ3も1年半以上酷使してきたからそろそろ限界かな・・・次のデジカメはどうしよう?・・・まだまだこれからです。
次号から連載の多くがリニューアルされます。新装開店のデジスコ通信をよろしくお願いします。
──────────────── 私が体験したのは、ある冬の日のこと、その日の撮影は曇りがちで、野鳥の声や姿は確認できても、落ち着いて撮影はあまり出来ませんでした。デジスコ持ってあちこち歩き回ったにも関わらず、いい撮影が出来なかったためか、疲れがどっと出てきていたのです。 寒風が身にしみてきたことも手伝って、帰りがけに見かけたオープンカフェで、ちょっとお茶して行くことにしました。三段になっている三脚の足を収納し、三脚にデジスコをセットしたまま、椅子の脇に置いて、腰を下ろしました。 「すぅ〜〜〜っ。ガチッ、パッタン、ガシャッ。」「あっっ!!」手を伸ばしたものの、間に合いませんでした。スローモーションでスコープの首が下がり、そして三脚と共に地面に倒れていったのです。「あっ!!やっちゃった・・・!」と声にならない声と共に、冷や汗が・・・ついに、その恐怖の一瞬が鈍い音と共にやってきたのです。そして私の目の前を暗いものにしてしまいました。 デジスコセットを椅子の脇に置くときに、三脚の脚を十分に開いていなかったことと、雲台の締め方がゆるかったこと。原因は、一瞬の気の緩み、そして機材の緩み・・・。後悔しても始まりません。オープンカフェの注文オーダーもままならず、まずカメラに負った傷を眺めながら、動くかどうかを確かめ、ほっと一息。次に、スコープが地面に当たって鈍い音がしていたので、内部のレンズがズレてしまってはいないだろうかと、スコープをのぞきこんでみました。こちらも、なんとか使えそうです。「はぁ〜〜危なかった」 不幸中の幸いというのでしょうか?三脚を短く収納してあったのでカックンパッタンの衝撃が最小限でおさまったのかもしれません。私の愛すべき10年モノのニコンのフィールドスコープとまたしばらく一緒に撮影に出かけられることが出来そうです。 しかしながら、カックンパッタンの衝撃で残ったデジカメの傷、そしてスコープの口の歪みが、痛々しくも残り、いつまでも私の心の奥底で、またいつ起こるとも言えないカックンパッタンの恐怖を思い起こさせるのです。 カックンパッタンの恐怖をすでに体験された方、そしてまだの方・・・いつぞや背筋が凍るようなことの無いよう、皆さんも一瞬の気の緩みと、機材の緩みに、気をつけましょう。 ──────────────── いわゆる、野鳥写真家の方々が撮られるような写真は、なんといっても雄大な自然の中で優雅にさえずる野鳥の姿だったり、美しい花に囲まれた華やかな景色と共に写されていたりと、それは、それはため息の出るような大自然と共に写されていている野鳥写真を目にしていたからです。 そんなに雄大な自然を日々写真にするほど恵まれていないから、私には、野鳥写真は無理だろう・・・。私の中に芽生えたこの「あきらめ」は、野鳥写真を、「記録用」と割り切らせていました。いつも撮影しているような家の近所のどこを探しても、そんな大自然と一緒に撮影できる場所はほとんど無いからです。ただ、自分が記録用と思っていれば、背景がどんなにごちゃごちゃしていても、野鳥を撮影する理由がそこに存在する安心感があったのです。 「記録用」と化した野鳥写真は、よほど珍鳥でなければ、記録的価値が薄いと思えてくるのが不思議です。そして、せっかく撮った写真は、自分の中のアルバムだけをどんどん厚くしていきました。 デジスコで撮る写真は明らかに「野鳥のいる風景写真」ではなく、「野鳥写真」を撮らせてくれます。そして、このデジスコ写真の そう、身近に雄大な自然が無くとも、1000mmを超える超望遠デジスコなら、野鳥だけを写した写真が楽しめると思うのです。本来なら、雄大な中で野鳥撮影を楽しみたいと願いつつも、身近な野鳥でこそ親しみを込めてデジスコで楽しみたい・・・そんな思いが込み上って来た瞬間だったのかも知れません。
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デジスコは高倍率ですが、レスポンスが悪く、瞬間を捉えること、飛びモノなどは苦手です。私だけではなく、デジスコの神様さえもがそう考えていました。ところが直マロMZはデジスコでありながら三脚を捨て、連写を武器に瞬間を捉えるためのデジスコとしての方向へ進化を始めました。秒間15コマ。1秒しか撮れないものの、撮りたい瞬間にヤマをはり、その1秒に納まれば欲しかった一瞬を写真に撮れる。これはある意味カルチャーショックでした。ピントに苦労はするものの、私でも飛ぶツバメが撮れる。ヒヨドリが木の実を放り上げ、それが浮いている瞬間を撮れる。これは凄い。今までのデジスコ写真が静の写真だったのに対し、躍動感のある動の写真が撮れる。これはもう、サブシステムなんて半端なものではなく、デジスコの新しい一分野なのだと確信いたしました。 となれば、ノーマルレンズしかないなんてもったいない話です。写真をお貸した縁もあり、メールでメーカーさんにED化の必要性を説き、ED52Sの製品化を懇願いたしました。始めは乗り気ではなかったメーカーさんもデジスコを知り、52Sの好評を知り、ついに製品化に向けて動き出してくれました。何回かの試作を繰り返し、2004年4月、ED52Sは発売となりました。 52Sのおもしろい点は、その機動性だけではありません。もう一つの魅力は最短合焦距離にあります。最短合焦距離3mはフィールドスコープの中で最短ではないでしょうか。これだけ近付けると鳥だけではなく虫や花を撮るのにも使えてしまいます。接眼レンズの接続にスペースを作ってやると、この最短合焦は更に縮めることが出来ます。私のセットは52Sに純正アダプターDG-FSを付け、そのDG-FSにガムテープを巻いたGLH20を噛ませています。このDG-FSがスペーサーとなり、最短合焦距離を1.6mとしてくれます。このままでは遠景端が3mほどになってしまうのですが、52Sは伸縮自在。鏡筒を縮めることにより無限遠も出せるようになります。鏡筒の下面にあるガイドの溝の調度良い場所にドリルで浅く穴を開けてやれば、ここでカチッと止まり、いつでも適正な鏡筒の長さを出すことがます。こうして私の直マロMZは1.6mを最短合焦距離とし昆虫の望遠マクロから鳥の飛びモノまで狙えるセットとなりました。このコンパクトな一台で、フィールドのあらゆる生き物が撮影できる。 今月になってやっと手に入れたED52S。これから、ノーマルに代わって頑張ってもらわねば。
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──────────────────── みなさん、今日は(^O^) 今回は、「接眼レンズ色々」というお話です。この話題については、色々と言いながら、私があれこれ書くよりも、非常に簡便且つ的確な解説をされているサイトが在りますので、先ずはご紹介致しますね。
もう一つ、今度はメーカーサイトもご紹介します。テレビュー・ジャパン このサイトはアイピース=接眼鏡に関する記述が充実しているのですが、自社製品の宣伝サイトですから、引用などが少し煩雑で、初心者の方にはとっつき難いかもしれません。「星を見る道具の工房」で、基礎知識を仕入れてから御覧になられると好いでしょう。アイピースのページで、「運用のヒント」のコンテンツが、特に参考になると思います。
おっと、このままでは手抜きだと他のスタッフからクレームが入りそうですので、@翡翠病的接眼考察を... 各フィールドスコープには、それぞれ専用の接眼レンズが数種類用意されています。どれを選んで良いのか悩みますよね〜 ズームがあったり、細かく倍率で設定されていたりします。目視専用ならば、画各変化の楽しめるズーム式が一本目となりそうですが、デジスコの場合には、最低倍率のワイドタイプを選択される事をお勧めしたいと思います。理由は、高倍率になるほど、合成F値の関係から撮影が難しく成るからです。デジスコでの撮影を行う上で、最初に障害と成るのが機材の選定。その次が、「被写体の導入」です。最近では、スカイサーファーなどのドットサイトによって、導入が容易になって来ては居ますが、高倍率になるほど、導入に手間取り、セッティングが終わった頃には、被写体となる鳥さんに逃げられた...なんて事に成らない様に、先ずは導入に慣れる事が先決だと思います。 導入にも慣れ、デジスコの操作に自信が持てるように成ったら、「撮影フィールドと被写体」に合わせた倍率を持つ接眼レンズを選びましょう。鳥に近付けない干潟で低倍率や、近くに居る大型の鳥に高倍率はミスマッチです。本来は、これが基本です。二つも三つも接眼なんか買えないと仰られるなら、この考え方で接眼レンズを選んで下さい。
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◇次回は「どんな写真が撮りたいの?光学的に見た機材選び」
────────────────────────────── デジスコとデジ眼(いわゆるデジタル一眼レフ)とを共用されている方は、私の知っている中にも何人かいらっしゃいます。例をあげるなら、富田さんとtea-keiさんです(爆)。デジスコを楽しむスタイルには結構色々なタイプがあって、たーぼ♪さんのように近くの鳥をどアップでとらえ、羽毛の一枚一枚の質感描写を楽しむため、デジスコオンリーでお出かけされる正統派(もっともたーぼ♪さんの場合はデジ眼もおやりになっているようですが・・・(^。^))や、一般には難しいと思われる「デジスコでの飛びもの」(野鳥の飛翔写真)に果敢に挑み、物にしてしまう体育会系(爆)などなどであります。その分析はともかく、あくまでデジスコ中心ではあるけれども、あわよくば突然出てくる鳥も撮りたい、飛んでいる鳥も撮りたい、ということで、「脇差し」として300mmレンズを付けたデジ眼を常に携帯しているのが、富田さん、tea-keiさんです。 それに対して、私の撮影スタイルは、銀塩時代からの蓄積である一眼レフ用の超望遠レンズ(500mm)を手放せず、それに固執しながら、デジスコもしっかり楽しみたいという、これもかなり欲張りなタイプといえるかもしれません。実際に、夢にまでみた(爆)このスタイルを実行してみると、とても快適です。 ある海岸にハヤブサの撮影に出かけた時、一眼レフセットを中心に、FMAデジスコセットを携帯してみました。現場につくと、運良くお決まりの場所にハヤブサがとまっています。まずは500mmに1.4倍のテレコンバーター付きデジ眼で数枚。これは、あくまで記録写真程度にやっと写る距離です。飛び立ちそうにもないので、FMAに60倍の接眼レンズとE5000(ニコンクールピクス5000)がセットされたものを取り出し、デジ眼ボディと交換(まさにボディ交換感覚でデジスコに早変わり)、すると驚くようなアップの画像がモニターのLCDに現れます(今日は改造E5000なので、正像で撮れます♪)。そしてあとは普通のデジスコと同じに、構図を決定し、倍率をズームで調整、ピントを正確に合わせて、露出を決め、慎重にレリーズを押す。という操作でOKです。ブレないようにレリーズの動きを気にしながらゆっくりと押すのがコツのようです。 あ、言い忘れましたがこの時は一脚をE5000の三脚ネジ穴に取り付けてブレを防ぎました。倍率は8000mm相当(35mm換算)、これだけの焦点距離だと、ちょっとした風にも大きく揺れます。連写モードで何枚も撮り、ピントの良い、ブレの少ないコマを確保していきます。 そして、これがひと段落すれば、次には飛翔している写真を撮りたい、ということになります。たいていはFMAデジスコで撮影中に突然飛んでしまうことが多いですが、今日はデジ眼に変えてすぐに飛び立ちました(ラッキー!!)、ということで、飛翔写真も8コマ/秒で撮影できました。この日はさらに飛翔写真もたくさんチャンスがありましたし、遠くの岩棚にとまってハトを食べるところも、FMAデジスコで、バッチリ大きく写す事ができました。 このように、撮影チャンスが倍増するので、休むひまも無く写真を撮りつづけるという感じで、疲れますが、満足感もとても大きいです。じっとしていればハヤブサ以外にも色々な鳥が近くにやってきます。それらもどちらかの選択で簡単に捉えることができます。難をいえば、大砲レンズが重いこと。でも、これは一眼レフで撮っている方はみんな同じです。それにFMAと接眼レンズ、デジカメという荷物が加わるだけですので、それほどのプラスではありません。それと、運が悪いと切り替えの途中に飛んでしまうこともありますが・・・。ここにきて、デジスコ談話室にリレーレンズ法というのが紹介され、一眼レフボディをスコープの接眼部に直接接続することで、手軽な超望遠が一眼レフでも可能なことがわかりました。これは、お手軽デジスコに一眼レフが加えられる、ということです。 少しF値が暗いということや、カメラの機種によっては全く露出計が使えないといったこともありますが、今後の展開によっては面白くなってきそうです。私にとってはまさに地下鉄と私鉄の相互乗り入れ状態(爆)で、フィールドによって機材の柔軟な使い分けが可能になり、とても便利です。 次回はFMAと短いレンズで飛びものに挑戦してみたいと思います。
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【文責】デジスコドットコム 代表 石丸喜晴 ******* 「デジスコ通信」の記事などについての ================================================== |