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『デジスコ通信』では、デジスコのおすすめ情報や最新情報を発信中。 随時更新!お見逃しなく!! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆ <<デジスコ通信 第14号 (2004年10月29日号)>> ☆★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 皆さん こんにちは 今月は台風だけでも大変だったところへ新潟中越地震・・・ さて、フィールドには冬鳥たちが次々と訪れてきました。 今月の特集は、そんな野鳥たちが身近に観察できる「水場での撮影テクニック」です。 (デジスコ通信 編集長 冨田) 皆様からのデジスコに関するニュースの投稿や自薦・他薦を問わずHPの紹介などは大歓迎です。すべてを記載することはできませんが、下記アドレスまでお願いします。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*- DIGISCO.COMからのお知らせ *-*-*-*-*-*-*-*-*-
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ▼特集▼ ▼イベント情報(写真展・デジスコ説明会・デジスコ撮影会・オフ会など)▼ ▼ 新製品情報(スコープ・デジカメ・アダプター・便利GOODSなど) ▼ ▼ 新刊情報(デジスコ情報が掲載されている雑誌など) ▼ ▼ ツアー情報(国内・海外デジスコツアー情報など) ▼ ▼撮影技術情報▼ ▼スタッフ紹介▼
────────────────────────────────── ベテラン3名に水場撮影時のノウハウを公開していただきました。 ◎“ちゃぷちゃぷシリーズ”のびんさんによる水場での撮影テクニック ===== by びんさん ◎Pouさんによる水場ポイントで定点観察 ============ by pou ◎三藤さんの「水」を活かした撮影テクニック ===== by 三藤
━━◇◆イベント情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【日時】2004年11月3日(日) 13:30〜15:00 葛西臨海公園 鳥類園 開園10周年記念イベントとして「デジスコーピング入門」を開催します。 ※10/29現在、空きがありますのでふるってご参加ください。 ●-----------------------------------------------● 11月6日〜7日の二日間、ジャパンバードフェスティバル2004我孫子において、 ※お手伝い頂けるボランティアを募集いたします。 ●-----------------------------------------------● 【日時】2004年11月27日(土) 13:30〜15:00 ニコンビジョン主催の講習会です。 ●-----------------------------------------------● 【日時】2004年11月28日(日) 10:00〜11:30 名古屋でははじめてのデジスコ講習会です。 ●-----------------------------------------------● 【日時】2004年11月28日(日) 16:30〜18:30 ヨドバシ梅田での「デジスコ入門」講習会です。 ●-------------------------------------------------------● カルチャーセンター初となるスクール形式のデジスコ講座が読売・日本テレビ文化センターで行われることになりました。 受付は読売・日本テレビ文化センター柏ですが、講習場所は皆様が通いやすい 【日時】2004年12月11日(土)10:30〜12:00 ●-----------------------------------------------● これからデジスコを始めたいと思っている方、機械に弱い女性の方、 【日時】2004年11月28日(日) ≪申込方法≫ ●-----------------------------------------------● 昨年開催された第1回デジスコ写真展はニコンサロンの先生方や来場者に絶賛を頂き、
━━◇◆新製品情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ────────────────────────────────── ┏ 【キヤノン】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ 【コーワフォトアタッチメント】━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ 【照準器システム】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●---------------------------------------------● 2004年3月号からスタートしているデジスコ記事連載も8回目となります。 ◎発売中の11月号は「三脚はブレ防止の生命線」デジスコユーザーを困らせる、撮影時のブレ。 ●---------------------------------------------● 発熱!流行回路 TREND WATCH [デジスコ] 「ネットでファンを広げるデジスコの伝道師」、「デジスコへのこだわりは様々互いに刺激し合う仲間たち」に
━━◇◆ツアー情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ …【eisvogel】……………………………………………………………………… 昨年は、初のデジスコツアーとしてニューギニア探鳥ツアーを催行しましたが、今回のケアンズは参加者をデジスコ・ユーザーに限定した本格的なデジスコ・ツアーになります。セミナー的な色彩を強めたことにより、デジスコ初心者の方も海外旅行を通して思う存分デジスコを楽しんでもらえると思います。 旅というのは、出発前からすでに始まっています。先月、JTBロイヤルロード銀座のサロンで開催された旅行説明会では、石丸さんがケアンズで撮影した写真などを紹介しながら、ケアンズの魅力を熱く語ってくれました。 その後、説明会や事前講習会に参加できない方にも配慮して、ツアー専用の画像掲示板が開設され、参加者の皆さんの投稿に石丸さんが応え、また参加者同士で活発な意見、情報交換が行われ、とても盛り上がっています。出発直前には、ワライカワセミなどを被写体に選んだデジスコ実践講習会(特訓)も予定しています。 デジスコ通信読者の皆さんに、大きなお土産を持ち帰れそうです。どうぞお楽しみに。
━━◇◆撮影技術情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ …【POU】……………………………………………………………………………… ──────────────── デジスコを始めてからというもの、朝も、昼も、夜も忙しい。野鳥撮影だけだったら、早朝撮影に出かけ、夕方早くには終わるハズなのですが、デジスコの場合、撮影した後にもすることが沢山あるのです。 まず、撮影ポイントからの帰りは、たいてい撮影したデータをデジカメの小さな液晶画面を見ながらその日の画像をチェック。大量に撮影したデータの中から何枚かお気に入りのモノを探す楽しさがあります。やはり、ピントが合っているか?解像しているか?など、デジカメの小さな液晶では判断しきれないので、家に帰ってからPCで見直す必要があります。 家に帰ると、まずPCにその日撮影した画像を保存し、お気に入りの写真が綺麗に撮れているのかを、PCの画面で確認します。撮影したデジタルデータは、今まで写真やさんがやってきた現像処理にあたる画像処理を自分ですることになります。自分で調整できるので、自由に画像の一部をトリミングしたり、画像のメリハリを出すために画像のトーンを変えてみたりしてみます。そして、その日に撮った画像でお気に入りの写真は、インターネット上の画像を貼ることができる掲示板に貼りつけます。お友達からのコメントがもらえたり、誉められたりすると嬉しいですネ。 自分が掲示板に貼るような写真が撮れなくても、デジスコドットコムの画像掲示板や、野鳥のHPを持つ方の画像掲示板を見ているだけで、もう、ジョウビタキが渡ってきてる!とか、渡りの鳥たちの移動が始まったことなどが見えて来て、季節が感じられます。ステキな写真を見つけると、「私も、そんな写真をいつか撮ってみたい!」という夢がわき、週末が待ち遠しくなります。デジスコ写真の載っている掲示板をまわるのは、私の日課なのです。
デジカメをニコンのE4300から、SONYのW1を最近使うようになりました。新しいデジカメは、やはり従前のカメラには無い新しさがあります。高級一眼レフカメラには程遠いですが、従前のE4300の時に比べたら、起動の早さ、ピントフォーカスするスピード、連写のスピード・・・どれをとっても、格段に機能がアップしています。機材のスピードがアップすると、何が楽しいって、連写が楽しくて仕方ありません。単写しかしていなかった私にとっては、十分過ぎるほどに遊べる機能となっています。連写といえばサンヨーのMZ3が有名ですが画質は200万画素・・・やはり500万画素での画像の保存ができるというのが、W1やニコンのE5200の魅力でしょう。 連写の設定さえしておけば、あとはシャッターを押しつづけると、こんな風に、メジロのいろいろな表情が写せるのです。 残念ながら、連写で嬉しいことばかりではありません・・・。連写中は、気持ちよくシャッターを切っていても、連写のピントや露出を失敗すると、連写中のすべての写真が、ピンぼけ、露出アンダー/オーバーになってしまうのです。せっかくのシャッターチャンスが全部ダメになって、がっかり。仕方ないですね(^^; 新しいデジカメに味をしめた私は、W1で喜んでいるのも束の間、700万画素のSonyのP150というデジカメがあることを聞きつけました。なんか、すごく気になって、気になって。 これが、デジスコ沼っていう奴でしょうかね・・・。恐い恐い。
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■ …【@翡翠病】…………………………………………………………………… ────────────────────────── みなさん、今日は(^O^) デジスコの合成F値は、<スコープの対物レンズ口径><接眼レンズの倍率><カメラの実焦点距離>によって得る事が出来ます。たとえば、クールピクス5200とニコンED3を24倍接眼で使用した場合、広角端でF3.12 望遠端でF9.36となり、ズームするとExifに記録されるF値以上に合成F値が暗く成ってしまう為、合成F値が明るい広角端は、望遠端に比べてシャッタースピードを上げる事が可能になり振動による影響を少しでも減らす事が出来る為、成功画像率が高くなり易いのです。 次に、3倍ズームのカメラを用いて、フィールドスコープに20倍の接眼レンズと、60倍の接眼レンズを付け替えながら使用したと想定します。3倍ズームの望遠端で20倍の接眼レンズを使用した場合と、3倍ズームの広角端で60倍の接眼レンズを使用した場合では、理屈上同じ画角を得る事が出来ます。合成F値も同じ、画角も同じであれば、同じ画像が得られそうなものですが、(総ての機材で言い切れる訳ではありませんが)現実には、広角端で60倍の接眼レンズを使用した場合の方が、クリアーな画像を得られる可能性が高いのです。受像素子の面積が小さくなる程、カメラのレンズ精度が高く成らないと、解像度が低下してしまいますが、僅か数万円のコンパクトデジカメのズーム機構にどれだけのコストをかけられるのでしょう。実際、カメラ単体でも広角端と望遠端の解像度の違いがはっきりと解ってしまう物も在るようです。それに比べ、可動部の無いに等しい接眼レンズは精度からみても、カメラのズームを使用するより可能性が高くなるのではないでしょうか。 広角端での撮影で問題になる点も無い訳ではありません。使用域のいっぱいまで使ってしまっている為、ズームを引いて被写体の導入をより素早く行うという使用方法が出来ないので、高倍率接眼使用時に被写体導入に時間がかかってしまう可能性もあります。これは、スカイサーファー等の導入補助機や、使用し易い雲台や三脚等の充実と運用の修練によってカバーできるのではないかと思います。 **************************************************************** 何か久しぶりにカメラ関係に頭を使いました(自爆)単焦点の良質なデジカメでないかなぁ〜(^O^)/~ ∞∞∞ つづく ∞∞∞ *─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*
MZ3をGLH20に繋ぐ為に木製のホルダー式アダプターを初めて作ってから一年以上経った。作り方をサイトで紹介するなんて書いておきながら、手付かずにきてしまった。理由は、意外と工作が難しく、勘に頼る部分が大きく、説明が難しいからなのである。 まず、箱部分を作るのが難しい。私のような素人の工作では垂直面で構成する箱を組み立てるだけでもたいへんなのである。それをカメラにフィットさせ、的確な位置にレンズ用の穴を開け、更に固定用の三脚ネジの穴を開ける。塩ビ管で作ったアダプターにはめる為の、こりゃまた塩ビ管を箱に固定する。これで光軸を出せなんて言えるわけがない。 ここに来て、もう一度このホルダー式アダプターを考えてみることにした。GLH20用の市販のアダプターがある現在、塩ビ管方式で繋ぐ必要はないだろう。汎用性の高いニコンのアダプターリングでも付けてやればいろいろなスコープで使えそうである。 箱部分だって、なにも自分で作らなくたって出来合いの箱でいいんじゃないだろうか。垂直面で構成された箱。それに穴を開けるわけだが、箱が透き通っていれば開けるべき穴の位置は的確にわかる。そこまで考えてフロッピー10枚入りのケースが目に入った。MZ3を入れてみた。おお、これはいけそうである。 後日、私の工作材料御用達の100円ショップ、ダイ○ーに行ってみた。さすがにフロッピーのケースでは薄手なので、もうちょっと気の利いたものはないものかと探しに行ったのである。私の町のダ○ソーは五階建てのビルで、これがぜーんぶ100円商品なのである。使えそうな箱、なんて曖昧な探し物では遭難しかねない大きさである。 律儀に一階から探してみた。木の枡が目に入った。木はもういいや。プラスチックの枡があった。これは肉厚で、きっちり垂直面構成。でも透明じゃないから穴あけ位置の確認が難しい。二階、三階、四階と見ていく。透明な箱は結構ある。しかし、大部分の箱は垂直面構成ではなく、微妙な台形構成となっているのである。これならフロッピーケースに板を貼り補強した方がましである。 ついに五階、プラスチックコーナー。ここが本命である。かなりいい線の箱もあるが、やっぱり微妙な台形ばかり。あきらめかけたときコレクションケースという仕切りつきの小物入れが目に入った。しっかりとした垂直面構成。無色の物とスモーク、黒の三種類。下着やハンカチの整理、フィギアのディスプレイに、と書いてある。こんな小さな仕切りに納まる下着ってどんなんだろう、などと考えつつ、工作に使えなかったらチョコエッグを入ればいいかとスモークを購入。 まず、仕切り板を抜く。側面となる部分に薄いゴムシートをクッション材として貼り付ける。カメラを置き、下面の三脚ネジ部に丸。ドリルで穴をあける。底板にゴムシート。このシートにも三脚ネジの穴をあけ接着。カメラをネジで固定したらレンズ部分に丸を描く。ここも丸く穴を開ける。上板をカメラに押し当てるように接着。間違ってもカメラに接着しないように。このまま乾かしてから初めて箱から使う部分を切り出す。こうして作ったホルダーはカメラに完全にフィットするわけである。 アダプターリングはニコンのF-CP885。G1にクリアランスを合わせるには、ホルダーの前面に仕切り板3枚を重ねて丁度いい。これらにもレンズ用の穴をあけF-CP885と共に接着。更にF-CP885の円盤部分に小さな穴を開けボルトで補強。なかなか立派なホルダー式アダプターが出来上がった。 さて、ここまでやったら、ついでにレリーズシステムも組み込みたい。上面に貼り付けるタイプの物は夏場に両面テープが剥がれたり、手押しシャッター時に邪魔だったり、上に飛び出すレリーズはバランスが悪かったり曲がって首が折れたりと不満が多い。取り付けスペースを広くとれるホルダータイプなので下付けスライダー方式を採用。以前掲示板で見たものだが、コの字型のスライダーが上下に動くようになっており、レリーズはこのスライダーの下に固定される。レリーズを押すとスライダーは下に動きシャッターを押す。手押しシャッター時にはスライダーの上面を押せば良いので邪魔するものはない。レリーズの固定部分はプラスチックの角材に穴を開け、レリーズの頭部全部を穴に納め、横からネジで締め付けるようにした。これで先っちょのテーパーネジ部だけでの固定と違い、ガッチリと押さえ込むことができるのである。レリーズはただ真っ直ぐぶら下がっているだけなのでバランスも良く、首折れも無い。これでレリーズに関する五つの不満を解消したことになるのだ。 途中の過程を写真にも収めず一気に工作を進めてしまった。ま、こんなもん、参考にする人もいないだろう。 えっ、いるの? まずい、やりなおしますね。
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────────── 連載の一回目でも書きましたが、トビモノ撮影の成否は流れるような素早く正確な操作が必要です。前回、そのための道具として照準器を紹介しました。導入をしたら次は何をするのでしょうか? そうです、次はピント合わせです。 カメラのオートフォーカスを頼っているとまず間違いなく撮り逃がします。コンパクトカメラのオートフォーカスは遅いのです。それだけでなく、画面が一瞬フリーズする(NIKON E4300やE-100RSの場合)のでせっかく画面に入れた被写体を見失うことがあります。 それを防ぐにはシャッター半押しでフォーカスと露出を固定してしまうのです。 具体的には導入をはじめると同時にシャッターを半押しにします。導入しながらピントリングを回してピントを合わせてシャッターを全押しするのです。手は2本しかありませんからレリーズはピントを合わせる手か雲台のパン棒を握る手で一緒に持ちます。ちなみに私の場合は右手でレリーズとパン棒を持っています。これにより無駄の少ない動きが出来ますので被写体を追いかけながらピント合わせをすることが可能になります。ピントをあまりシビアに追い込む余裕はありませんので勘で切るしかありません。そのあたりは運任せですので数を写していいのがあったらラッキーと思っておくとがっかりしません。(笑) 最初から飛んでいるものを撮るのは難しいので、泳いでいるカモなどからはじめるのも良いかと思います。慣れてきたら遠くを飛んでいるサギやカラスなどを追いかけながら写してみてください。そしてだんだんと近くの鳥に挑戦していきます。 いいタイミングとジャストピントで撮れる確率はかなり低いです。それにめげずにたくさん写しているといつかは良いのが撮れる筈です。連写がきくカメラがあればよいのですが現在販売されているカメラではそれほど連写のきくカメラはありません。SANYOのMZ-3など連写のきくカメラをお持ちの方は是非挑戦してみてください。
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◇次回は操作編その2です。
──────────────── 今回は、野鳥撮影とは離れますが、FMAによるデジスコの発想を発展させ、最短撮影距離の短い望遠レンズやマクロレンズ使用による昆虫などを被写体としたマクロ撮影の可能性や、コンパクトデジカメにはない、ボケ味を生かしたポートレート撮影の話をご紹介します。 前回は180mmや300mmなど、フィールドスコープに比較して短めのニッコールレンズを使うことで、飛びもの(野鳥の飛翔写真)に取り組む話題を紹介しました。FMAを使うデジスコの面白さは、フィールドスコープとは違う焦点距離が得られる事です。ニコンフィールドスコープのスタンダードであるEDVが420mmの焦点距離を持っているのに対し、さらに長い800mmなどの焦点距離のレンズを使うことで、同じ接眼レンズを使っても約2倍の合成焦点距離が得られることは以前にご紹介しました。FMAを使うことで、ニッコールレンズ全てが使えるわけで、さらにFマウントのサードパーティ製のレンズを入れれば、その選択肢は膨大なものになります。 それでは、デジスコに使って価値のあるレンズは何か、ということになりますが、FMAデジスコのもっとも効果のある使い方ともいえるのが、マクロの世界だと思います。 フィールドスコープの最短合焦距離というのは、短いものでも3.7m(ライカテレビッド77)、平均すると5mくらいあります。ところが、マイクロニッコール(マクロレンズのことです)105mmだと41cmまで近づく事ができます。これに20倍や30倍の接眼レンズをつけ、デジスコで使うと、動きの少ない昆虫や花などは、顕微鏡写真一歩手前くらいの凄いアップが撮れます。さらに物足りなければ、接写リングやベローズなども使うことが出来ます(極端に被写界深度は浅く、シャッタースピードは遅くなりますが・・・)。デジスコ撮影ではレリーズが当たり前になっていますから、マクロにおいてもしっかりした三脚を使えば、ブレの少ないシャープな写真になります。 さらに、ちょっと無謀だとは思いつつ300mmレンズ(最短撮影距離は2.5m)に接写リング(PK−13)を付け60XWFN(60倍接眼)と接続させて撮影してみると、例えば2m先に止まって鳴いているアブラゼミなども、驚かすことなく複眼がわかるほどのアップで撮れます。この方法で、近づく事が難しいスズメバチのアップを撮ってみたいと思っているのですが、動きが速いため、早いシャッタースピードが得られる好条件でないと難しいようです。(実は仕事柄スズメバチに縁があります(^^ゞ)FMAによる昆虫マクロデジスコは、私にとって鳥の少ない、夏の楽しみの一つになってしまいました。 さて、それでは、他にどんなレンズがあるか、と見てみますと、広角系のレンズはあまり意味がありませんのではずして・・・・・。ポートレート用といわれるレンズを使ってみたらどうでしょうか?! 実は、85mmF1.4などという、ポートレンズ用レンズ、持っています(爆)。・・といっても、モデル撮影会にいって撮るわけではなく、娘の写真を撮るために(?!)買ったものです。というか、開放絞りで紙のように薄い被写界深度を経験してみたくて・・・(^^ゞ。まあ、それはさておき、このレンズに、たとえば20XWFAとの組み合わせでポートレートを撮ると、それなりのボケの美しい写真が撮れます。明るいのでシャッタースピードも稼げます。なかなかボケを生かした写真の撮りにくいコンパクトデジカメにおいて、このようなボケは魅力的かも?!合成倍率はワイド端で200mmといった感じです。たとえるならサンニッパのような感じで使えます。これは、デジタル一眼レフが普及する前ならかなり意味があったのでしょうが、今となっては、わざわざやる組み合わせではないかも知れませんね。倒立像になるFMAでのデジスコは、手持ちでも、決して良い操作性とはいえませんので・・・(^_^;)それに、薄い被写界深度を生かすにはピントの精度も要求されます。 FMAによるレンズ遊びは今のところこんな感じです。やはり、マクロの世界が一番のお勧めです。
■□■━━━━━━━━【DIGISCO.COM】━━━━━━━━■□■ 【文責】デジスコドットコム 代表 石丸喜晴 ******* 「デジスコ通信」の記事などについての ================================================== |