『デジスコ通信』では、デジスコのおすすめ情報や最新情報を発信中。
随時更新!お見逃しなく!!

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         <<デジスコ通信 第85号 (2013年8月23日号)>>
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みなさん、こんにちは。

今年は例年にも増して残暑が厳しいですね。
なんか、30度ぐらいが涼しく感じるようになってしまいました。
北日本方面では、梅雨明けからそれほど経たずに秋雨前線による大雨。
私の住む県のように全然降らない地域もあり、なんともバランスが
悪いようなきがします。(前回も同じことを書いたような…)
鳥たちの移動も少しずつ始まっているので、なにか影響が出ないか
ちょっと気になります。

さて、来週からデジスコ倶楽部主宰のデジスコ写真展が開催されます。
今年も力作ぞろいだと思いますので、お近くの方はぜひ、足を運んで
みてください。



(デジスコ通信 編集長 勝山)



皆様からのデジスコに関するニュースの投稿や自薦・他薦を問わず
HPの紹介などは大歓迎です。すべてを記載することはできませんが、
下記アドレスまでお願いします。
  ┗ mailto:info@digisco.com


-*-*-*-*-*-*-*-*-*- DIGISCO.COMからのお知らせ *-*-*-*-*-*-*-*-*-

 ◆デジスコ通信はあくまでも個人の主観による判断で構成されています。
 できるだけ客観性を持たせたいとは思うのですが、書籍のように吟味
 した内容を正しい言葉で表現することはなかなかできません。自分達
 流でのんびりと継続して行くことが大切と思っています。
 皆様のご理解と応援を宜しくお願いします。

 ◆過去のデジスコ通信の過去の特集記事や各連載記事を一覧で見ることが
  出来るようになりました。以下の順にリンクを辿ってください。
  
   DIGISCO.COMトップ
     ┗ デジスコ便利帳
          ┗ デジスコスタッフ連載一覧

 ◆DIGISCO.COMの各掲示板へ投稿する上で、以下に該当する画像は
  遠慮していただくよう、お願いしています。
 
  ・ストロボ使用など野鳥にストレスを与える方法で撮影した画像。
  ・ 餌付けや、餌付け撮影を助長する可能性のある状況で撮影された画像
   (保護目的の給餌台も対象とします)
  ・営巣中の画像。(巣作り・卵・抱卵・雛・巣での給餌)
  ・背景などで営巣現場と特定できる場所で撮影した画像。
  ・オオタカなど絶滅危惧種のヒナや幼鳥の画像。
  ・その他、野鳥や自然に対し悪影響を与える恐れのある画像。
  ・市町村など詳細な撮影場所は開示しない。

  削除等を含めた最終的な判断は、DIGISCO.COMのスタッフが行いますが、
  スタッフそれぞれの線引きが違うため、基準があいまいに感じてしまうことも
  あるかもしれませんが、時間をかけて話し合い、コミュニティーを円滑に運営
  していく上での最低限のルールとして導き出したものです。

  どうかご理解、ご協力のほど、宜しくお願いいたします。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆役にたつと思われたり、面白かったり思われましたら是非お知り合い
 をお誘いください。
◆役に立たなかったり、つまらなかったりと思われるかたは「配信不要」
 または「ご意見」などご連絡ください。
◆ご連絡先 → mailto:info@digisco.com


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☆━━━   ♪♪  デジスコ通信 メニュー ♪♪    ━━━☆
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▼ 製品情報(スコープ・デジカメ・アダプター・便利GOODSなど) ▼
◎ デジスコ用品情報
 ・デジスコドットコム
  CANON PowerShot S120/S200/S110/S100専用カメラブラケット
 TurboAdapter 『BR-S120』発売予定のお知らせ
◎ メーカー、ショップからのお知らせ
 ・でじすこや
 ・コーワ

▼イベント情報(写真展・デジスコ説明会・デジスコ撮影会・オフ会など)▼
◎ デジスコセミナーinJTBロイヤルロード銀座
◎ デジスコ倶楽部主催「第10回デジスコ写真展」

▼野鳥観察情報▼
◎ <第45回>松田 道生さん 「バードウォッチングのミカタ」
◎ <第66回>吉成 才丈さん 「野鳥観察・探鳥の極意」
◎ <第57回>藤川 友敬さん 「知床から」

▼スタッフ、有志の連載▼
◎ <第25回>「風の音にぞ…」…… by 漂鳥
◎ <第16回>「デジタンを楽しむ」…… by まいたに
◎ <第57回>「鳥、鳥、鳥」……… by katsu

▼スタッフ紹介▼
DIGISCO.COMを作り上げているスタッフを紹介します


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

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  最新デジスコ用品情報
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 気温35℃オーバーの猛暑もあと少し。
 トンネルの出口が見えてきた気がします。
 いよいよ来月からは秋の渡りが北から順にやってきます。
 さてさて、秋の渡りにはデジスコも新兵器を準備して
 成果をあげたいですね。

 キヤノンより、デジスコファンにとっては信じられない
 ビッグニュースが発表されました。
 既に画質面でデジスコファンに好評を得ていた
 PowerShot S110の後継機『PowerShot S120』の発表です。

 今回のデジスコ的な注目点は

 ●シャッターラグ50%高速化
  ↓
  押せばすぐに写ります。

 ●秒間12コマ(6枚目以降9.4コマ)・フル画素で635枚まで連続撮影
  ↓
  このスペックは耳を疑っちゃいます。
  ひょっとしたら間違いかも・・・

 ●1200万画素、裏面照射型1.7型CMOS
  ↓
  受光面積がUPして画素数を1割減らした耐ISO性は期待できます。

 ●DIGIC6搭載

 すべての機能にかかわっていますが、このコンピューター、
 すごい仕事をするんでしょうね。
 これで、画質がS110並み以上ならとんでもない
 コリメートデジスコカメラでしょう。
 筆者ももうすっかりハイテンション。
 本当にこのスペックでいいの?と何度も記事を読み返してしまいました。

 『PowerShot S120』のインパクトが強すぎて、
 陰に隠れてしまっていますが、
 S110の撮像素子をCMOSからCCDに変えた
 『PowerShot S200』も同時発売となります。
 S95やSonyのW300でもわかっていた良画質な予感のする
 1/1.7型CCD搭載機の復活です。
 スペック的にはS110とほぼ同等です。
 このスペックでCCDの画質ってシブイところを狙って出してきましたね。
 画質の自信が無ければキヤノンさんも出さなかったと思います。
 妙に気になるカメラです。

 で、これらのカメラはデジスコで使えるブラケットあるの?と
 心配してしまいますが、寸法スペックを見る限り
 BR-S100をベースに多少の加工を施せば使えそうです。

 いやいや、楽しい秋になりそうですね。


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 ┗■ (株)デジスコドットコム

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 ◇ CANON PowerShot S120/S200/S110/S100専用カメラブラケット
 ◇ TurboAdapter 『BR-S120』発売予定のお知らせ
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……………………………………
  ◎2013年9月中旬発売予定
  ◎価格:未定
……………………………………

 (株)デジスコドットコムより
 CANON PowerShot S120/S200/S110/S100専用カメラブラケット
 TurboAdapter 『BR-S120』が発売予定です。
 
 ■製品概要
 TurboAdapter BR-S120(仮称)は超高速連写12.1〜9.4コマ/秒、
 連続635枚まで撮影可能なPowerShotS120、
 及び1/1.7型CCD搭載のPowerShotS200に対応したカメラブラケットです。
 寸法の関係上PowerShotS100/S110にも使用可能となります。
 表面処理を施した加工精度の高いパーツを組み合わせ、
 カメラと一体化したような状態でセットされます。
 ブラケット上部パーツにはレリーズステーが装備されていますので
 別売りのデジスコ専用ケーブルレリーズを使うことができます。
 ブラケット下部には別売りの照準器DOS-CS1や究具02の取付けが
 最適な場所にできるステーが準備されています。
 また、メモリー、バッテリーの装着、交換はブラケットを
 装着のまま自在にできます。
 接眼レンズとの接続は究具04 バリアブルカプラーVCA-1と
 付属のステップアップリング4349で取り付けることができます。

■特長
 ・BRシリーズの設計思想を混ぜ合わせた
  セミフィッティング方式を使っています。
 ・究具04バリアブルカプラーVCA-1と
  付属のステップアップリング4349で接続対応しています。(*1)
 ・レンズ間のクリアランスはVCA-1に合わせて設定されています。
 ・微細な光軸調整も4点の調整ネジ、及び上下の固定ネジで可能です。
 ・レンズ周りのコントローラーリングがそのまま操作できます。
 ・贅肉を削ぎ落とした軽量、コンパクトな設計。本体重量約66g(予定)
 ・デジスコケーブル455US及び505US取付用レリーズステーを装備しています
 ・照準器システムDOS-CS1、究具02を装着できます
 ・メモリー、バッテリーの装着、交換は自在です。

 (*1)『TurboAdapter BR-S120』はレンズ鏡筒の寸法上、
    究具04バリアブルカプラーVCA-1のみ対応です。

………………………………………………………………………………
  詳しい情報は

  ■ (株)デジスコドットコム
    ┗ http://www.turboadapter.com/
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☆★★★★☆ メーカー、ショップからのお知らせ ☆★★★★☆

┏━━[ でじすこや ]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

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 ◇【でじすこや】店舗移転及び営業再開のお知らせ
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  【でじすこや】は8月22日(木)より以下の通りの新住所にて
  営業再開いたしました。
  移転直後で何かとご不便をおかけいたしますが、
  何とぞご理解賜りますようお願い申し上げます。
  今後とも一層のご愛顧の程、宜しくお願い致します。

  ■新住所:〒157-0061 東京都世田谷区北烏山3-3-10
  ■TEL:03-3326-0486 / FAX:03-5314-9331

  ※住所の他に電話・FAX番号も変更しております。
   お間違いの無い様お願いいたします。


 ◆---------------------------------------------------------◆
 ◇【予告】決算セール2013 準備中
 ◆---------------------------------------------------------◆

  店舗のリニューアルオープンに決算セールを
  プラスした期間限定セールを準備しております。

  詳細は近日中にHPにて告知いたします。
  かなり新品から中古までかなりお買い得なセールと
  なりますので、どうぞお楽しみに!!

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


┏━━[ コーワ ]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

  ◆----------------------------------------------------◆
  ◇ ≪KOWA≫
  ◇ BD42-XD PROMINARシリーズ
  ◆----------------------------------------------------◆

  興和光学株式会社では2013年10月初旬より
  新製品「BD42-XD PROMINARシリーズ」を発売することと
  なりましたので、ご案内申し上げます。

  「BD42-XD PROMINARシリーズ」は、
  現BD42シリーズの進化版として「よりシャープに」
  「よりワイドに」「よりコンパクトに」を設計思想として
  開発されました。

  ●よりシャープに!
   対物レンズに特殊低分散ガラス(eXtra low Dispersion)を
   使用したXDレンズを採用。双眼鏡の見え味を
   もっとも左右する「色収差(色のにじみ)」を極限まで取り除き、
   ハイコントラストでシャープな視界を確保しました。
   最高の見え味をお約束します。
  ●よりワイドに!
   BD42-XD PROMINARの実視界は8倍モデルで7.5°。
   従来モデルに比べて約20%視野が広がっています。
   その圧倒的な視野の広さは、素早く動き回る鳥たちの姿を
   確実にとらえることができます。
  ●よりコンパクトに!
   徹底的に設計を見直すことにより従来モデルに比べて
   全長で14oのサイズダウンに成功しました。
   そのボディサイズは32oモデルとほぼ同等(当社比)、
   42o大口径モデルとは思えないコンパクトサイズです

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[Kowa]━━━━━━━┛

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

━━◇◆イベント情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 ◆◇◆ デジスコドットコム イベント情報 ◆◇◆

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 ○ デジスコセミナーinJTBロイヤルロード銀座
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 ■日時:2013年9月25日(水)14:00〜16:00
 ■内容:デジスコ実践セミナー(機材・設定編)
 ■会場:JTBロイヤルロード銀座 ローズ
 ■講師:石丸 喜晴
 ■定員:20名(要予約)
 ※参加者が5名に満たない場合は中止になることもあります
 ■参加費:無料
 ■詳細:http://www.digisco.com/event/130925.htm

 ※会場としてJTBさんがご提供くださっていますが、
 旅行に関係ないデジスコ専用のセミナー会場ですので、
 お気軽にご参加ください。


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 ◇◆◇ 〜デジスコ倶楽部 イベント情報〜 ◇◆◇

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 ○ 〜デジスコ倶楽部イベント情報〜
 ○ デジスコ倶楽部主催「第10回デジスコ写真展」
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 デジスコ倶楽部のビックイベント「デジスコ写真展」
 今年もニコンサロンbis新宿(東京)と
 ニコンサロンbis大阪にて開催します。

 メンバーの力作をご覧にお気軽にお越しください。
 お待ちしております。

………………………………………………………………………………
 【東京】
 ■会場:『ニコンサロンbis新宿』
  ※新宿エルタワー28F ニコンプラザ新宿内
 ■開催期間:2013年8月27日(火)〜9月2日(月)
 ■時間:10:30〜18:30 ※最終日10:30〜15:00

 ☆★☆ デジスコ倶楽部親睦会in新宿 ☆★☆
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   ◎日時:2013年8月30日(金)18:30〜20:00
   ◎定員:30名(要予約)
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 ☆★☆ デジスコ入門セミナーin新宿 ☆★☆
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   ◎日時:2013年9月1日(日)13:00〜14:00
   ◎定員:50名(要予約)
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

………………………………………………………………………………
 【大阪】
 ■会場:『ニコンサロンbis大阪』
  ※ヒルトンプラザ ウエスト・オフィスタワー13階
   ニコンプラザ大阪内
 ■開催期間:2013年9月12日(木)〜18日(水)
 ■時間:10:30〜18:30 ※最終日10:30〜15:00

 ☆★☆ デジスコ倶楽部親睦会in大阪 ☆★☆
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   ◎日時:2013年9月14日(土)18:30〜20:00
   ◎定員:30名(要予約)
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 ☆★☆ デジスコ入門セミナーin大阪 ☆★☆
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   ◎日時:2013年9月15日(日)13:00〜14:00
   ◎定員:50名(要予約)
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 

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  ■お問合せ:デジスコ倶楽部事務局
     mailto:info@digisco.com
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━━◇◆野鳥観察情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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□  <第45回>松田 道生さん 「バードウォッチングのミカタ」
■ …………………………………………………………………………………………

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  第45回 淘汰される時代
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 拙ブログで、コラムの投稿を紹介したところ、今までにない多くの
 コメントをいただきました。いくつかのコメントは、探鳥会で
 ちゃんと指導すべき、指導は厳しいくらいのほうが良いのでは
 という流れとなりました。

 しかし、そのなかで気になるコメントがありました。要約すると、
 日本野鳥の会支部の探鳥会でリーダーに「厳しく注意された事が
 あった」また「その時にもう一人が見た鳥を鳥合わせの時に報告
 したら今はその鳥が出る時期じゃないと言われて否定された」
 など嫌な思いをされ、それ以降「注意された探鳥会には絶対に
 行こうとしません」というコメントでした。

 実は残念なことに、同じような思いをされ「二度と日本野鳥の会
 の探鳥会には行かない」と、断言された方に何人か会っています。
 こうした意見を私に言う機会があるのは、まだバードウォッチング
 を続けているわけで多少は救われます。しかし、バードウォッチング
 そのものを止めてしまった人も少なからずいるはずだと思うと、
 リーダーの指導方法、言葉の一つひとつがたいへん重要なことに
 なります。

 まず、初心者の方への対応として、このリーダーは失格である
 ことは間違いありません。リーダーとしては、初心者と経験者を
 まず見極め、態度や言葉の選び方、指導の仕方を変えなくては
 ならないはずなのですが、それができていません。

 また、自分が見つけられなかった鳥を参加者、それも初心者に
 見つけられてしまった時の対応でもうまくありません。バード
 ウォッチングの経験を積めば、野鳥とは思いもよらぬ出会いがあり、
 「いない」なんて断言できないからです。初心者ゆえのビギナーズ
 ラックもあり「新発見では」と、喜ぶ姿勢が正しいでしょう。
 100歩譲って誤認であるならば、発見の状況や特徴など丁寧に聞き、
 何と間違えたのかいっしょに考えるというのはいかがでしょう。
 少なくとも、頭から否定するのは間違っています。

 と言うと、いかにも私ががちゃんと指導しているかのように
 聞こえますが、完璧ではないのは重々承知の上で自戒を含めての
 拙文です。若い頃は、リーダーに識別競争を挑んだり、リーダー
 になって挑まれ初心者の指導がおろそかになったりしていたと
 反省しています。私の経験から言って、例に挙げられたリーダー
 自身がリーダーの初心者で一生懸命に探鳥会を運営しようとして
 いたのではないかと推測します。リーダーとして識別能力や
 知識がなくてはいけないという気負いから行動であったのでは
 ないかとも思います。

  → 詳しくはこちら
     ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_73/toku1.htm

■ …………………………………………………………………………………………
□ <第66回>吉成 才丈さん 「野鳥観察・探鳥の極意」
■ …………………………………………………………………………………………

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  第66回 モンゴルで馬上探鳥にチャレンジ
 ──────────────────────────

 とっても有名な馬の専門家が楽しそうに言うのです…。
 「鳥は馬を警戒しないからさ、馬に乗ってると、人間が徒歩の時
 より鳥が近くで見られるんだよ。鳥や小型の哺乳類は、馬が危害を
 加えないのも知ってるから、双眼鏡は要らないほど近くに来るんだよ」

 ずっと気になっていたその言葉の真偽を確かめるため、モンゴルに
 行ってきました。別にモンゴルでなくてもよかったのですが、
 毎年同じように、調査業務の忙しい時期とモンゴルの短い夏である
 探鳥適季が重なっているため、これまでは訪ねるチャンスがなかった
 のです。サケイやオオチドリ、ヒゲワシ、カベバシリなども
 見たかったし、一時は野生で絶滅したものの、今や200頭以上に
 まで個体数が回復したモウコノウマを本来の生息地で見てみたい
 という思いもありました。そうした背景があり、1年ががかりで
 スケジュールを調整し、意を決してモンゴル行きのチャレンジを
 試みたのです。

 まず訪ねたのは、モンゴルの首都ウランバートルから車で2時間
 ほどかかるホスタイという場所で、ツーリスト用のロッジが
 2箇所あるほかは、本当に何もない草原地帯です。
 また、ロッジといってもゲルが点在するテント村のイメージで、
 その気になればいつでも、そっくりそのまま移動できそうな
 簡素な造りです。

 現地に到着して肝心の馬を探してみると…、ロッジ内に2〜3頭が
 つながれているものの、とても人数分を満たすものではありません。
 人数を間違えているのかなと思って心配していると、遙か彼方
 から、10数頭の馬を引き連れてくる一団を発見。
 よくよく聞いてみると、乗馬用の馬も普段は放牧されており、
 その任務があるときだけ捕らえられるのだとか。また広い草原で
 必要な頭数だけ用意するので、その都度、捕まる個体は違うの
 だそうです。ちなみに、このあたりの馬は秋以降は放したままに
 なり、春になると捕まえてまた馴らすことから、間隔が開いた
 春先は気性が荒いそうです。モンゴルで乗馬にチャレンジする
 方は、春よりも夏の方が安心のようですよ。

 さて、馬も人数分用意されて参加者も集まると、簡単な
 ガイダンスのあとに、1人ずつ馬に乗り始めます。個体数の多い
 鹿毛(かげ)、鹿毛と似たような色合いでも長毛や下肢が黒く
 ならない栗毛(くりげ)、白っぽい芦毛(あしげ)など、彩り
 豊かな馬たちが集められましたが、参加者の皆さんが共通して
 チェックするのは好みの色ではなく、その気性です。
 馬が「ブルルッ」と鼻を鳴らしたり、頭を上下するだけで腰が
 引ける参加者一同。皆さんの「できるだけ大人しそうな馬に…」
 という心の叫びも聞こえ、結局私が、一番鼻を鳴らして敬遠された
 芦毛に乗ることになりました。他の皆さんの相棒も決まり、
 それぞれが馬にまたがると準備完了。いざ、颯爽と草原を走りたい
 ところでしたが、まずは馬の動きに慣れるよう、現地のスタッフに
 ゆっくりと引いて貰い、同じ所を何度も回ります。ほんの少し、
 馬の動きや馬上からの視線に慣れたところで、今度は待望の草原を
 歩き始めます。馬に乗った現地スタッフ1名が、参加者が乗った
 馬1〜2頭を引いて歩くのですが、景色を楽しめる余裕のある方は
 ほとんどなく、最初の10分間は、誰もが緊張の表情を緩めません。
 そうこうする内に少し余裕がでてくると、ソウゲンワシや
 アカアシチョウゲンボウなどを見つけて歓声が聞かれ始めます。
 
 また、ネズミの親分のような哺乳類のタルバガンマーモットは
 愛想よく何度も出現し、本当に徒歩や車で観察するよりも近くで
 観察されました。しかしこのタルバガン、ネズミと思えないほど
 の巨体で地面に穴を掘って地中にも生活するため、草原には
 大きな穴が至る所に空いています。最初は、馬が穴に足を突っ込む
 のではないかとハラハラしましたが、さすがに草原に暮らす
 馬だけに、見てないようでしっかり見ているようです。
 結局ここでは、翌日も同じ草原で乗馬しながら鳥を探すと共に、
 世界中で1種しか残存しないという野生馬のモウコノウマを
 観察してきました。


  → 詳しくはこちら
     ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_73/toku2.htm

■ …………………………………………………………………………………………
□ <第57回>藤川 友敬さん 「知床から」
■ …………………………………………………………………………………………

 ───────────────
  第57回 コエゾゼミの交尾
 ───────────────

  ここ数年、コエゾゼミの羽化時期に低温となってしまうことが
 多かったため、セミの鳴き声を聞くことなく夏が過ぎていた。
 しかし、今年は、たくさんのセミが羽化し、森の中を賑やかに
 してくれている。たまたま散策中に交尾しているセミを見つけた。
 セミの交尾を観察したことがあまりなかったため、思わず写真に
 撮ってしまった。お腹の先どうしをくっつけているのがわかる。
 このあと、木の枝に産卵をし、孵化した幼虫が土の中に潜って
 いくのだ。

  → 詳しくはこちら
     ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_73/toku3.htm


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

━━◇◆スタッフ、有志の連載◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ …【漂鳥】………………………………………………………………………
□  <第25回> 風の音にぞ…
■ ……………………………………………………………………………………

 ────────────
 第25回 八月の詩
 ────────────

 年々歳々、日本列島の夏はどんどん熱帯性気候に近づいているの
 ではあるまいか。梅雨明け以降、もはや温暖化などの言葉では
 説明しきれないほどの獰猛な暑熱が連日押し寄せ、ありとあらゆる
 事物を焦がしつくさんばかりのその勢いに、衰える気配はまったく
 ない。

 元々夏は嫌いではなかったし、虫などは夏でなければ見られない
 ことから、さして暑さを厭うことなく数年前までは積極的に
 フィールドに赴いた。けれども昨今、尋常ではないこの暑さは
 私の意欲と気力と積極性とを次々と奪い去り、命あっての物種、
 無理をしてまで外出することもないさと己に言って聞かせる、
 そんなひ弱な思いが私を支配するようになりつつあるのを禁じ
 得ないこの頃だ。

 でも、幼いあの日、八月の炎天の下、私はどこへ向かおうとして
 いたのだったか…

 ……………………………………………………

 【就学前の耕三は、両親と歳の離れた二人の兄との五人暮らしで
  ある。住まいは町中の古いアパートだが、五分も歩けば田圃と
  雑木林が広がる、今でいう"里山"環境に出ることができた。
  兄たちに連れられ、この田圃や雑木林をいつも遊び場にして
  いた耕三だが、やがて一人でも来るようになった。】

 時刻は午後二時を過ぎていた。
 耕三はどこへ行こうという当てもなく田圃の畦道を歩いている。
 白っぽく輝く眩しい空からは八月上旬の暑熱が容赦なく降り注ぎ、
 耕三の頭から顔から体から絶え間なく汗が噴き出るが、もう諦めて
 いるのか気にならないのか、その汗を拭うこともなく、耕三は
 きっと前を見据えて歩みを止めない。
 風はそよとも吹いていない。四十センチ程に伸びた稲の上を数羽の
 燕が飛び交う。歩みを進めるごとに夥しい数の小さな蛾やバッタが
 飛び出し、蛙も次々と田へ飛び込む。

 かつて。
 一メートル四方に数十匹はいるかと思われるほど高い密度で棲息
 する、まるで奇蹟のような生命たちの共生。喰い・喰われつつも
 同時にそれら生き物たちが存在できる豊かさ。強い農薬を使用
 するようなる以前の里や田には、そのような二次的な自然が
 どこにでも見られた。
 耕三や兄たちにとり、それはごく当たり前の光景であった。
 兄たちが、それこそぼろぼろになるまで食い入るように見つめ
 ページを繰った「原色少年少女昆虫観察図鑑」に載っていた何百
 種類もの虫たちの大半は、身近な自然で見つけることができた。
 小さな耕三でさえも、例えば毒蛾とそれによく似た蛾を見分ける
 ことさえできた。

 耕三には無理だったが、兄たちは甲虫類や蝶の標本まで作った。
 甲虫の場合は、虫が腐敗しないように防腐剤を注射してから細い
 ピンで留める。普通、小学生が扱うことは決してない注射針を、
 兄たちが真剣な面持ちで甲虫に突き刺す様を、耕三は食い入る
 ように見つめた。
 耕三も兄たちも子ども特有の残酷さを持っていて、虫だのカエル
 だの蛇だのを遊び半分でずいぶん殺生したものだった。ザリガニ
 釣りに行くときは何も持たずに川へ行き、葦の葉を数枚繋いで
 そこらへんの棒きれに結んで竿がわりにし、蛙を捕まえ、腹の
 辺りを踏んづけて浮袋を潰し、さらに今思えばおぞましいことに、
 蛙の足の水かきの所から皮を全部剥いで、これを餌とした。
 これで巨大で真っ赤なザリガニがバケツ一杯釣れた。
 けれども標本として甲虫に注射針を突き立てることには、耕三も
 また厳粛な気持ちにならざるをえなかった。注射針を甘んじて
 受け、生きていた命が標本としてその存在の価値を転化してゆく
 彼に敬意を払う、子ども心にもそんな気持ちがあったのかも
 知れない。

  → 続きはこちらから
     ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_73/toku4.htm


  ∞∞∞ つづく ∞∞∞


*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*

■ …【まいたに】……………………………………………………………………
□  <第16回> デジタンを楽しむ
■ ………………………………………………………………………………………

 毎日暑い日が続いています。熱虫症も心配で、ちょっと撮影にと
 言う気持ちになりません。

 北の地方に行くか、標高の高い所に行って、涼しい所で撮影する
 のが理想ですが、予算の関係や高速道路の渋滞を考えると、
 簡単には行きません。

 この所機材(デジタン)を、色々と試して来ましたが、結局
 N1J1には、標準の10-30mmとTurboAdapter BR-N1 1030の
 組み合わせが、使い易いとの結論になりました。
 三脚座は諦めて、カメラ本体を三脚に付けて使用しています。

 難点は、ズーム中間点がケラレて使えない事、21.1mm以上で
 ケラレが無くなりますが、20.3mmではわずかに蹴られます。
 21.1mmで写したサワギキョウと、20.3mmで写したオオアオ
 カメムシを見て下さい。

 当分基本のシステムに戻して、使ってみます。
 一番大切な事は、風が無く薄曇りの日が、撮影日和。
 その時素敵なモデルに出会えたら、撮影チャンスです。


  → 続きはこちらから
     ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_73/toku5.htm


  ∞∞∞ つづく ∞∞∞


*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*

■ …【katsu】…………………………………………………………………………
□  <第57回>「鳥、鳥、鳥」
■ ………………………………………………………………………………………

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  第57回  環境によい・・・?
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 最近は下火になってきましたが、震災による原発事故以降、
 環境を汚染しない発電についての話がニュース等でよく
 取り上げられていました。

 太陽光、風力、地熱等…

 これらは原子力のように、放射能や放射性廃棄物の懸念もなく、
 火力のようにCO2の排出もありません
 (製造時にどのくらい出るかは知りませんが…)。

 太陽光発電については一定量の発電力があれば、余剰な電力は
 電力会社に買い取ってもらえる制度ができています。
 そのせいでしょうか? 一部の農家が、大きな樹木も含まれた
 屋敷林を綺麗に切り払い、そこに大きな太陽光発電パネルを設置
 し始めました。周辺は、野鳥をはじめ、多くの小動物の棲家
 なので、これらの生き物たちには結構、大きな影響がありそう
 です。 一部の夏鳥は繁殖場所を失ってます。
 自分の土地をどう使おうが農家の方の勝手なので、指をくわえて
 みてるしかないのが残念なところ。
 ただでさえ、森が減ってきているのに。


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  ∞∞∞ つづく ∞∞∞


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