『デジスコ通信』では、デジスコのおすすめ情報や最新情報を発信中。
随時更新!お見逃しなく!!

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         <<デジスコ通信 第86号 (2013年10月25日号)>>
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みなさん、こんにちは。

前号発行時と比べてかなり過ごしやすくなりましたが、台風の季節
でもありますね。台風26号により大きな被害に遭われた地域の方々
には、心よりお見舞いを申し上げます。また、このメールマガジンが
発行される頃には、台風27号の影響を受けている地域もあるかと
思われますが、充分にご注意ください。

台風の季節が終われば冬鳥の季節(?)。
台風に吹き込む風が、いっぱい鳥たちを連れてきてくれればいいな、
と思う今日この頃です。


(デジスコ通信 編集長 勝山)



皆様からのデジスコに関するニュースの投稿や自薦・他薦を問わず
HPの紹介などは大歓迎です。すべてを記載することはできませんが、
下記アドレスまでお願いします。
  ┗ mailto:info@digisco.com


-*-*-*-*-*-*-*-*-*- DIGISCO.COMからのお知らせ *-*-*-*-*-*-*-*-*-

 ◆デジスコ通信はあくまでも個人の主観による判断で構成されています。
 できるだけ客観性を持たせたいとは思うのですが、書籍のように吟味
 した内容を正しい言葉で表現することはなかなかできません。自分達
 流でのんびりと継続して行くことが大切と思っています。
 皆様のご理解と応援を宜しくお願いします。

 ◆過去のデジスコ通信の過去の特集記事や各連載記事を一覧で見ることが
  出来るようになりました。以下の順にリンクを辿ってください。
  
   DIGISCO.COMトップ
     ┗ デジスコ便利帳
          ┗ デジスコスタッフ連載一覧

 ◆DIGISCO.COMの各掲示板へ投稿する上で、以下に該当する画像は
  遠慮していただくよう、お願いしています。
 
  ・ストロボ使用など野鳥にストレスを与える方法で撮影した画像。
  ・ 餌付けや、餌付け撮影を助長する可能性のある状況で撮影された画像
   (保護目的の給餌台も対象とします)
  ・営巣中の画像。(巣作り・卵・抱卵・雛・巣での給餌)
  ・背景などで営巣現場と特定できる場所で撮影した画像。
  ・オオタカなど絶滅危惧種のヒナや幼鳥の画像。
  ・その他、野鳥や自然に対し悪影響を与える恐れのある画像。
  ・市町村など詳細な撮影場所は開示しない。

  削除等を含めた最終的な判断は、DIGISCO.COMのスタッフが行いますが、
  スタッフそれぞれの線引きが違うため、基準があいまいに感じてしまうことも
  あるかもしれませんが、時間をかけて話し合い、コミュニティーを円滑に運営
  していく上での最低限のルールとして導き出したものです。

  どうかご理解、ご協力のほど、宜しくお願いいたします。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆役にたつと思われたり、面白かったり思われましたら是非お知り合い
 をお誘いください。
◆役に立たなかったり、つまらなかったりと思われるかたは「配信不要」
 または「ご意見」などご連絡ください。
◆ご連絡先 → mailto:info@digisco.com


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☆━━━   ♪♪  デジスコ通信 メニュー ♪♪    ━━━☆
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▼ 製品情報(スコープ・デジカメ・アダプター・便利GOODSなど) ▼
◎ デジスコ用品情報
 ・日本カメラMOOK
  『デジスコ ステップアップブック』発売のお知らせ
◎ メーカー、ショップからのお知らせ
 ・でじすこや

▼イベント情報(写真展・デジスコ説明会・デジスコ撮影会・オフ会など)▼
◎ デジスコ入門セミナー in ビックカメラ名古屋駅西店
◎ ジャパンバードフェスティバル2013
◎ デジスコセミナーinJTBロイヤルロード銀座

▼野鳥観察情報▼
◎ <第46回>松田 道生さん 「バードウォッチングのミカタ」
◎ <第67回>吉成 才丈さん 「野鳥観察・探鳥の極意」
◎ <第58回>藤川 友敬さん 「知床から」

▼スタッフ、有志の連載▼]
◎ <第21回>「ユンソナの勝手につぶやき・・」…… by ユンソナ
◎ <第26回>「風の音にぞ…」…… by 漂鳥
◎ <第17回>「デジタンを楽しむ」…… by まいたに
◎ <第58回>「鳥、鳥、鳥」……… by katsu

▼スタッフ紹介▼
DIGISCO.COMを作り上げているスタッフを紹介します


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  最新デジスコ用品情報
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 猛暑が長引き、そして台風の直撃。
 被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
 台風が北上すると入れ替わりに、
 秋の渡り鳥が南下してきます。
 待ちに待った本格シーズン突入です。
 キヤノンより発売された『PowerShot S120』は
 前評判以上の人気となり、
 SONY RX-100と人気を分け合っています。
 今シーズンはどのカメラで作品をGETしますか?

 ジャパンバードフェスティバル2013を目前にひかえ、
 デジスコ業界もいろいろな動きを見せ始めました。
 今年のJBFは絶対に行って見てきたほうが良いと思います。

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 JBF2013のWEBサイト
 http://www.birdfesta.net/
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 JBFにて主催の全日本鳥フォトコンテスト(B-1)の
 受賞作品も発表となり、私たちのデジスコ仲間も
 見事に入賞されています。
 年々盛大になっていくB-1コンテスト、
 来年にはデジスコからグランプリが出るかも
 知れませんね。

 さてさて、今年のJBFの目玉は、なんといっても
 ニコンから発売予定の「MONARCHフィールドスコープ」
 興和のPROMINAR500oF5.6や
 スワロフスキーのSTXシリーズのように、
 対物レンズ、ピントリングのユニットと
 プリズム&接眼レンズのユニットが切り離せる
 セパレートタイプのスコープのニコン判です。
 これらのスコープは今後の観察&撮影用望遠鏡の
 トレンドとなりそうで、デジスコのスタイルも
 少し変わってくるかも知れません。

 簡単に解説すると、スコープメーカーは
 今まで観察メインで撮影も可能な地上望遠鏡を
 製造し世界に向けて販売してきました。
 しかし、デジイチやミラーレスがどんどん進化し、
 装着する手段として「リレーレンズ」では
 暗く使い難いため商品にならない、
 かといってコリメートデジスコにも
 一部のミラーレスしか適合しない。

 そこで考えたのが「直焦点」。
 対物レンズ口径は65~95o程度なので
 デジイチの600oF4や400oF2.8などほど高性能では
 ないが、そこそこ使える対物レンズユニットに
 なるので、AFこそありませんが
 フィールドスコープを使って直焦点撮影ができる
 仕組みにする方向に進んでいるようです。

 確かに、PRONINAR500oF5.6のコリメート
 デジスコセットとデジイチボディーを同時に持って
 撮影に行くと、わりに簡単に2種類の切り替えができ、
 両方を楽しめるのが確認できました。
 焦点距離500〜700oはデジイチで軽快な撮影をし、
 1000o〜3000oはコリメートデジスコ。
 なかなか楽しめそうです。

 もちろん、現在、主流のデジスコは13年の歴史の
 積み重ねで過去13年で一番良いシステムに成熟しています。
 一部のマニアの方はさらに良いシステムにすべく
 オリジナルなシステムを追求して楽しんでおられます。
 「MONARCHフィールドスコープ」については
 英国ニコンのサイトにアップされている
 情報しかありませんが、間違いなく新世代を切り開く
 製品であろうと期待しています。
 フラッグシップのEDGシリーズの一段階下の
 中級グレードなので価格もリーズナブルと思います。
 もうすぐ現物を見ることができます。
 JBF、絶対に行かないと損ですよ。

 ●MONARCHフィールドスコープに関するニコンUKのWEBサイト
 
http://www.europe-nikon.com/en_GB/product/sport-optics/field/spotting-scopes/monarch/monarch-fieldscope


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 ┗■ (株)デジスコドットコム

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 ◇ 日本カメラMOOK
 ◇ 『デジスコ ステップアップブック』発売のお知らせ
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  ◎2013年10月29日発売
  ◎価格:2,310円(本体2,200円+税)
………………………………………………

 今回はデジスコMOOK本のご紹介をします。

 日本カメラ社より「デジスコ ステップアップブック」が
 2013年10月29日に発売となります。
 6年前に同社より発売された「デジスコ ビギナーズブック」の
 続編と言える本です。筆者は石丸喜晴。
 写真ギャラリーの作品は「デジスコ写真展」出展者の中から、
 日本カメラ編集が選んだ作品を13点(うち1点はご挨拶のページ)を
 出展社のご協力を頂き掲載しました。

 
 ■製品概要
 前作のデジスコビギナーズブック(緑の本) は、
 これからデジスコをはじめる方にデジスコの
 基本を知ってもらうために入門編として書かれました。
 おかげさまで、MOOK本としては異例なほどの
 ロングライフで今でも売れているようです。
 一般的な製品カタログ系MOOKは1年、長くても2年で
 内容が時代に遅れて売れなくなるのですが、
 前作はデジスコの普遍的なところをしっかり
 書いていたので長寿命となりました。

 今回のデジスコステップアップブック(黄色の本)は
 デジスコ経験者から頂いたデシスコに関する
 たくさんの疑問や質問の中から頻度の高い123項目に、
 できるだけわかり易く回答するという仕組みで構成しました。
 もちろん、10年経ても変わらないであろう
 デジスコのノウハウ、ハウツーを普遍的な形で書いてみました。
 緑の本同様に長寿命となればとスタッフ一同願っています。

 デジスコの上達が止まってしまっている方、
 難しくて諦めてしまおうかと悩んでいる方、
 もっと上手く写すためのヒントが欲しい方、
 もちろん、これからデジスコをはじめようと思っている方、
 皆様のお役に立てるような内容だと思います。

………………………………………………………………………………………
  日本カメラMOOK
  「デジスコステップアップブックQ&Aでマスターする野鳥撮影123」

  ●A4フルカラー 120頁
  ●著者:石丸喜晴
  ●価格:2,310円(本体2,200円+税)
  ●発行年月:2013年10月29日
  ●ISBN:9784817943170

  ■詳しい情報・ご予約は
  ┗ http://www.digisco.jp/digiscoya/archives/2013/10/1029.html
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☆★★★★☆ メーカー、ショップからのお知らせ ☆★★★★☆

┏━━[ でじすこや ]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 ◆----------------------------------------------◆
 ◇ デジスコステップアップブック 発売記念企画 
 ◆----------------------------------------------◆

 デジスコセット(S/A/B/C)ご購入の先着5名様に
 10月29日に新発売されます「デジスコステップアップブック」を
 プレゼント!さらに、「デジスコビギナーズブック」も同時に
 プレゼントいたしますので、入門時の疑問から慣れて来た時の
 撮影時の疑問まで一挙に解決していただけます!!
 是非、この機会にご購入下さいませ<(_ _)>

 http://www.digiscoshop.com/ichiran/index_2.htm


 ◆----------------------------------------------◆
 ◇ BR-S100 買い替え応援キャンペーン 
 ◆----------------------------------------------◆

 ■ 期間:2013年10月12日(土)〜2013年10月31日(木)

 カメラユニットを「そろそろ買替えたいなぁ〜」と
 ご検討中の客様に朗報です!

 今お使いのカメラブラケットからPowerShot S120用
 カメラブラケット「BR-S100」への乗換えが非常にお得に
 出来るキャンペーンを開催しております!
 注目のデジスコ用カメラ:PowerShot S120カメラユニット
 にお得に乗換えするチャンスとなります。

 ※詳細はこちらをご覧ください。
 http://www.digiscoshop.com/fair/201310kaikae/index.htm


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━━◇◆イベント情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 ◆◇◆ デジスコドットコム イベント情報 ◆◇◆

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 ○ デジスコ入門セミナー in ビックカメラ名古屋駅西店
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 ■日時:2013年10月26日(土)13:00〜14:30
 ■内容:デジスコ入門セミナー
 ■会場:ビックカメラ名古屋駅西店 B1F セミナールーム
 ■講師:石丸 喜晴
 ■定員:10名
 
 ※ビックカメラ名古屋駅西店 B1F カメラコーナー へ直接
  お申込下さい

 ■参加費:無料
 ■詳細:http://www.digisco.com/event/131026.htm


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 ○ ジャパンバードフェスティバル2013 
 ●---------------------------------------------●

 11月2日(土)〜3日(日)に
 ジャパンバードフェスティバル(JBF2013)が
 千葉県の我孫子で盛大に開催されます。

 お近くの方、野鳥・野鳥撮影などに興味を
 お持ちになられた方は是非この機会に
 【野鳥の祭典 JBF2013】にお立ち寄りください!
 皆様のご来場、心よりお待ち申し上げます。

 ■ジャパンバードフェスティバル2013の公式HPです。
  行く前にチェックしてくださいね!
  http://www.birdfesta.net/


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 ○ デジスコセミナーinJTBロイヤルロード銀座
 ●-------------------------------------------●

 ■日時:2013年11月25日(月)14:00〜16:00
 ■内容:デジスコ実践セミナー(画像処理編)
 ■会場:JTBロイヤルロード銀座 ローズ
 ■講師:石丸 喜晴
 ■定員:20名(要予約)

 ※定員に満たない場合は中止になることもあります

 ■参加費:無料
 ■詳細:http://www.digisco.com/event/131125.htm

 ※会場としてJTBさんがご提供くださっていますが、
  旅行に関係ないデジスコ専用のセミナー会場ですので、
 お気軽にご参加ください。


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━━◇◆野鳥観察情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ …………………………………………………………………………………………
□  <第46回>松田 道生さん 「バードウォッチングのミカタ」
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  第46回 専門用語を使わない
 ─────────────────  考えてみれば、NHKラジオの『夏休み子供科学電話相談』は、
 子どもが見ず知らずの大人と顔の見えない電話で会話するのですから
 不思議な番組です。しかし、私は出演しているおかげで、ずいぶん
 勉強になります。素朴な子どもたちの質問にどう答えるのか。3分
 ほどの短い時間で理解してもらえるにはどう言ったらよいのか、
 などなど。私はその上、聞いている大人もおもしろがってくれる
 ような話をと欲を出し、ときどき失敗をしています。この番組で
 私がこだわっているのは、"専門用語を使わない"です。
 しかし、これがたいへん難しいのです。

 まず、鳥の名前を略すのも専門用語的です。たとえば、鳥仲間同士
 ならば、ハシブトと言えばハシブトガラス、ハシボソと言えば
 ハシボソガラスのこと。もっと縮めてブト、ボソでも通じます。
 おなじように、名前の長いキンクロハジロをキンクロ、短いキビタキ
 だってキビタって言ってしまいます。しかし、知らない人には
 まったくなんのことなのか、わからない単語です。
 
 この名前の短縮は、つい出てしまいます。出ないようにするには、
 ふだんもフルネームで話すしかありません。考えてみれば、初心者
 の方が参加している観察会では略されてた名前は業界用語となり、
 仲間はずれにされたと思われてしまうかもしれません。いずれに
 しても、いつも略してはいけないことになります。

 専門用語でつい言ってしまうのは、身体の部位の名前です。下尾筒
 や上尾筒は、カビトウ、ジョウビトウという音からではまったく
 意味不明でしょう。せいぜい、ジョウビトウを常備灯と勘違いして
 しまう可能性があり、初心者には通じません。お尻や尾の付け根の
 上とか下ということで、少しでもやさしく言い換えます。

 むずかしいのは、初列風切羽や次列風切羽、雨覆羽です。これらの
 言葉は、漢字からある程度のイメージを得ることができます。
 しかし、音から漢字を思い浮かべて意味を探ることは大人でも
 難しいでしょう。なお、初列風切羽は、正確ではないことは覚悟の
 上で「翼の先」と言います。次列風切羽は「翼のたもと」、あるいは
 翼の付け根のほうの羽と言う言い方をします。言い換えると不正確
 になり、言葉が多くなるのが困りものです。しかし、難しいと
 思われてしまい興味を失われるよりましだと思っています。

 困ってしまうのは、専門用語と一般用語が同じ言葉です。
 たとえば、「さえずり」です。一般の方が「小鳥がさえずっている」
 と言ったら、小鳥が鳴いているという意味となります。ところが、
 専門用語では「さえずりは繁殖に関わる鳴き方、求愛や縄張り宣言
 の意味がある」と定義されています。

  → 詳しくはこちら
     ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_74/toku1.htm

■ …………………………………………………………………………………………
□ <第67回>吉成 才丈さん 「野鳥観察・探鳥の極意」
■ …………………………………………………………………………………………

 ─────────────────────────
  第67回 東京駅にお越しの際には、
      双眼鏡と図鑑をお持ち下さい
 ─────────────────────────

 関東〜伊良湖方面では、サシバの渡りが遅れたようですね。今年も
 恒例となっている愛知県伊良湖岬に観察に出かけましたが、通過数
 は非常に少なく、がっかりを通り越して心配になるほどでした。
 各地の状況を聞いてみると、関東周辺でも渡りのピークが遅れて
 いたとのことでしたが、単に気象条件によるものなのでしょうか。
 夏を思い起こさせる10月初めの暑さがあったことと併せて考えると、
 本当に心配になります。一昨年の冬は、ツグミが平野部に降りて
 くる時期が遅くてハラハラしましたが、間近に迫った、今年の
 冬鳥の状況はどうでしょうか…。

 夏の終わりに、東京駅・丸の内の旧東京中央郵便局舎が改装されて
 誕生したKITTE(キッテ)内にあるュージアム、インター
 メディアテクを訪ねました。インターメディアテクのウェブサイト
 によると、「インターメディアテクは、日本郵便株式会社と東京
 大学総合研究博物館(UMUT)の協働運営になる公共施設であり、
 学術の普及と啓蒙を通じ、社会へ貢献することをその使命として
 いる」そうです。早い話が、学術標本を単なる遺産として保管・
 展示するのではなく、未来に活かす価値を探る試みの場として開設
 された施設と考えればよいのかなと思います。このあたりの意図
 するものを知らずに入ると、素直に楽しめない方もいるようです。

 まずは2階の入口から入ると、棺に入ったエジプト神官のミイラが
 目に飛び込んできますが、その近くには、見たこともないような
 巨大な卵殻が展示されています。長辺はなんと30cmを超えている
 ようですが、帰宅後に調べてみると、その重さは9〜10kgもあるとか。
 ダチョウの卵が長辺で15〜20cm、重さが1.5kg前後であることを
 考えると、その巨大さがわかると思います。それもそのはず、
 地球上に現存した動物で最大の卵なのだそうです。その産み主の
 名はエピオルニスといい、マダガスカルに生息していたものの、
 17世紀頃(1840年頃まで生きていたという説もあり)に絶滅して
 しまいました。天敵の猛獣がいなかったこともあり、飛ぶことも
 なく、体は巨大化していったエピオルニスの背の高さは3mを超え、
 体重は450kgにも達したようです。ダチョウの高さが2.4m、体重が
 150kgですから、エピオルニスはもはや、鳥というより恐竜ですね。

 インターメディアテクの展示の目玉のひとつは、このエピオルニス
 の骨格標本(レプリカ)だと思います、隣にはダチョウが並べられ
 ていますので、大きさの違いだけでなく、体の構造の違いをじっくり
 と検証してみて下さい。脚の太さは何を物語っているでしょうか。
 すでに存在しない動物でも、標本から推測できることは多いですね。

 2階ではミンククジラやマサイキリンなどの大型哺乳類、2階と3階の
 間では、大阪府で発見された世界最大級のマチカネワニの骨格標本
 などを見て3階への階段を上りきると、我らバーダーにとっては
 垂涎の鳥類の本剥製(生きているときの姿を模した剥製)が所狭し
 と並んでいます。ガラス越しの室内にあるため一方向から見られ
 ないのが残念ですが、珍しそうな種だけ挙げても、ノガン、オニ
 カッコウ、キタタキ、ヤマショウビン、アオショウビン、サケイ、
 オオモズ、レンカクなどがおり、普通種も含めて約400点が展示
 されています。また側面には猛禽類も多く、立ち入ることができ
 ない薄暗い室内には、間近で見てみたい剥製が溢れています。

 そうです、ここで双眼鏡と図鑑の出番となります。剥製に付いて
 いるタグの情報(種名や採集日、採集地)をチェックしたり、高い
 位置や室内の奥に展示してある剥製を見る際にも、双眼鏡はとても
 便利なアイテムです(最短合焦距離の短いものが有利)。また、
 見慣れない剥製の名前を調べるには、日本で観察できる全種が掲載
 されている図鑑もあると便利です。幸いにも、この剥製コーナーの
 前にはベンチがありますので、休憩も兼ねて、納得いくまで楽しんで
 いきましょう。


  → 詳しくはこちら
     ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_74/toku2.htm

■ …………………………………………………………………………………………
□ <第58回>藤川 友敬さん 「知床から」
■ …………………………………………………………………………………………

 ───────────────
  第58回 冬眠前に
 ───────────────

 原生林を歩いていると、冬眠前のリスたちが忙しそうに動き回って
 いる。エゾリスは、ドングリのなるミズナラをいったりきたり、
 エゾシマリスは、トドマツやイタヤカエデなどの実を集めるために
 走り回っていた。冬へ向けての準備が忙しいらしい。
 私がいることも気にしない。食べ物を探し集めることに必死なのだ。
 その懸命な姿がとてもかわいらしい。


  → 詳しくはこちら
     ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_74/toku3.htm


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

━━◇◆スタッフ、有志の連載◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ …【ユンソナ】…………………………………………………………………
□  <第21回> ユンソナの勝手につぶやき・・
■ ……………………………………………………………………………………

 前回は夏に宮崎に訪れる鳥さんのことについて書きました。
 待望のアカショウビンの話の続きとヤイロチョウの話を残して
 次回としていましたが、原稿書きをサボっている間に夏は過ぎ、
 秋の気配も濃厚になってしまいました(笑)
 季節外れになってしまったアカショウビンとヤイロチョウですが、
 いささかも色褪せる事のないヒーロー達であることに変わりは
 ありません。

 4月の終わり、アカショウビンの来訪で賑わうアカショウビンの
 里ですがここでの本当の主役は5月の終わりに南の島からやって
 くるヤイロチョウという8色の色彩を持った綺麗な鳥さんです。
 主役のヤイロチョウの話はのちほどユックリとさせて貰うとして・・

 アカショウビンの恋の季節は大体5月の連休あたりをピークに進行
 しますが、相方に異変が無い限りは前年度と同じ組み合わせでペア
 を組んでいるようです。
 第一回目の「ユンソナの勝手につぶやき」でご紹介した通りにここ
 アカショウビンの里にいるアカショウビンには名前が付けられて
 いました。
 個体の識別も進んでいたおかげでこれらの事実が分かったのですが、
 今は亡きNさんの功績だと思います。
 アカショウビンがどのくらい生きるのかは定かではありませんが、
 近年の個体を見てみますと確実に世代交代が進んでいる事を感じ
 させられます。
 昔懐かしい「オジサン」「ジュニア」「唄子さん」の影は無く、
 極めて似た若い個体が見られることで、あるいは彼らの子供達の
 一部ではないかと考えています。

 私達が観察する水場は自然の湧水がある処を利用して作られて
 いますが、ここでアカショウビンは水浴びをしたり、ヤゴやカエル、
 水場に集まる昆虫類を捕食したりしています。
 時には大きなカエルを咥えて30分ほど悪戦苦闘するシーンなどが
 見られます。この水場にはムカシヤンマという貴重なトンボのヤゴ
 が生息していますが、この貴重なトンボのヤゴを好んで餌にすると
 は少し勿体無い気もします(笑)


  → 続きはこちらから
     ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_74/toku4.htm


  ∞∞∞ つづく ∞∞∞


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■ …【漂鳥】………………………………………………………………………
□  <第26回> 風の音にぞ…
■ ……………………………………………………………………………………

 ────────────
 第26回 花野にて
 ────────────

 花野という言葉・季語をご存じでしょうか。
 花野? 愛らしい草花が咲き乱れる春の野のことかな?
 いえ、花野は秋の花や草が広がる野面を指すのです。そう、花野は
 秋の季語なのです。初秋ならば秋の七草に代表される花が咲き、
 季節の移ろいに合わせてアキノノゲシ(秋の野罌粟)、セイタカ
 アワダチソウ(背高泡立草)、各種のタデ(蓼)、何種かの
 センダングサ(栴檀草)、オオハルシャギク(大春車菊=コスモス)
 などが秋の野を淡く穏やかに彩る様をそう呼ぶのです。

 彩りの淡く花野の風渡る (稲畑汀子)

 この花野にお似合いの鳥がいます。他でもないノビタキです。
 私の場合、毎年のようにこの季節の本通信の話題がノビタキばかり
 になってしまいます。この時季、他に鳥がいないわけではないの
 ですが、暑さの残る初秋から、紅葉が終わって草木が枯れ寂びる
 晩秋に至るまでの野の景色の移り変わりや、自己主張しない色合い
 の花や、艶を失った草の葉の色などの、やや侘びしげな野の姿にに
 なぜかとても惹かれていて、そしてその花や草の上にチョコンと
 乗り、遠くを見つめているような眼差しのノビタキの佇まいと、
 移りゆくその秋景色への私の思いとのハーモニーが妙に和し、
 鳥に限らず、他の事物にさえあまり目が行かなくなってしまう
 くらいなのです。

 初夏、高原などで繁殖・子育てをしたノビタキは、9月の声とともに
 移動を開始します。今の日本は9月なんてまだ真夏なんですから、
 標高の高い場所ででのんびり避暑していればよさそうなものを、
 第2週には必ず我が町の西部に広がる河川敷の農地に律義に現れます。
 暫くすると、私の自宅から程近い畑地でも見られるようになります。
 こうして少しずつ移動を繰り返しながら、冬を過ごす東南アジアへの
 旅立ちに備えて、11月くらいまではまだまだたくさんいる虫を食べ、
 十分な栄養補給と休養をとるわけです。
 そんなことで、私にとり秋のノビタキは、一つの風物詩であり年間
 の行事でもあるようなのです。盆や正月が一つの節目となって季節
 が流れてゆくように、里の秋のノビタキなくして、私の秋は始まら
 ないし終わらないのです。

  → 続きはこちらから
     ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_74/toku5.htm


  ∞∞∞ つづく ∞∞∞


*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*

■ …【まいたに】……………………………………………………………………
□  <第17回> デジタンを楽しむ
■ ………………………………………………………………………………………

 暑さ寒さも彼岸まで、やっと秋らしくなって来ました。
 涼しくなると、デジスコを担いで歩く事が多くなります。
 デジタンも、手作り改造の三脚座で一緒にセットして、二刀流です。

 カメラは1台で、使う方に取り付けますが、移動時は安定性のある
 デジスコにセットして歩きます。(デジタンは、自作三脚座なので
 安定不足、撮影時だけセットする様にしています。)

 望遠用のデジスコと、マクロ用のデジタンの二刀流で、とても便利
 ですが、重くなるのが難点です。一日担いで歩いたが、デジスコは
 使わなかったとなると、疲れが倍になります。 そんな時は、
 トレーニングをしながら歩いたと、考える様にしています。
 基本的には歩く距離が短く、高低差が少ないコース用。

 秋になると、公園の手すり観察が面白くなります。
 カメムシの仲間やシギゾウムシの仲間等色々見られて、楽しめます。

 手摺に止まっていると、風での揺れが無いので、草や枝先に
 止まっている場合に比べて、写しやすくなります。相手が動き回る
 場合は別ですが。

  → 続きはこちらから
     ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_74/toku6.htm


  ∞∞∞ つづく ∞∞∞


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■ …【katsu】…………………………………………………………………………
□  <第58回>「鳥、鳥、鳥」
■ ………………………………………………………………………………………

 ────────────
  第58回  トビ
 ────────────

 ここ数年、私のメインのフィールドで急に増えてきた鳥がいます。
 鷹の仲間、トビです。正確には、減っていたのがまた増えてきた…
 となるのかもしれません。
 子供の頃は、かなり多かった記憶があります。
 ただ、3〜4年ほど前までは月に1度みられるかどうか、という
 遭遇頻度でした。もともと、猛禽類はノスリを中心として比較的
 多い地域でしたが、チョウゲンボウが増え、オオタカが増え、
 と頻繁に会える猛禽の種類が増えてきています。
 あまりにも目に入ってくるため、最近はじっくりと見なくなった
 ような気もします(^_^;)

 昔と比べて環境面で違っている点といえば、河岸段丘上の森に
 手が入らなくなり、大きな木が増えていることと、ハンターが
 減っている、ぐらいですかね。
 (あとは外来植物が繁茂してますが、関係なさそうだし、密猟者
 の実態は不明…)
 営巣場所や塒を確保しやすくなったのでしょうか。営巣している
 ところはまだ見たことはないですが、子連れで餌探しをしている
 姿をよく見るようになったため、近くで営巣はしているのでしょう。


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  ∞∞∞ つづく ∞∞∞


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