『デジスコ通信』では、デジスコのおすすめ情報や最新情報を発信中。
随時更新!お見逃しなく!!

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         <<デジスコ通信 第90号 (2014年4月25日号)>>
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みなさん、こんにちは。

空にはツバメが飛び交い、森からは留鳥、夏鳥問わず様々な囀り声が
聞こえて、時折、ヒヨドリやツグミなどの群が、北に向かっていく様子を
観察できます。もうすっかり春ですね。

来週からはゴールデンウイークが始まります。野鳥を求めてあちこちに
出掛ける方も多いかと思いますが、事故などにあわないよう、くれぐれも
ご注意下さい。


(デジスコ通信 編集長 勝山)

皆様からのデジスコに関するニュースの投稿や自薦・他薦を問わず
HPの紹介などは大歓迎です。すべてを記載することはできませんが、
下記アドレスまでお願いします。
  ┗ mailto:info@digisco.com


-*-*-*-*-*-*-*-*-*- DIGISCO.COMからのお知らせ *-*-*-*-*-*-*-*-*-

 ◆デジスコ通信はあくまでも個人の主観による判断で構成されています。
 できるだけ客観性を持たせたいとは思うのですが、書籍のように吟味
 した内容を正しい言葉で表現することはなかなかできません。自分達
 流でのんびりと継続して行くことが大切と思っています。
 皆様のご理解と応援を宜しくお願いします。

 ◆過去のデジスコ通信の過去の特集記事や各連載記事を一覧で見ることが
  出来るようになりました。以下の順にリンクを辿ってください。
  
   DIGISCO.COMトップ
     ┗ デジスコ便利帳
          ┗ デジスコスタッフ連載一覧

 ◆DIGISCO.COMの各掲示板へ投稿する上で、以下に該当する画像は
  遠慮していただくよう、お願いしています。
 
  ・ストロボ使用など野鳥にストレスを与える方法で撮影した画像。
  ・ 餌付けや、餌付け撮影を助長する可能性のある状況で撮影された画像
   (保護目的の給餌台も対象とします)
  ・営巣中の画像。(巣作り・卵・抱卵・雛・巣での給餌)
  ・背景などで営巣現場と特定できる場所で撮影した画像。
  ・オオタカなど絶滅危惧種のヒナや幼鳥の画像。
  ・その他、野鳥や自然に対し悪影響を与える恐れのある画像。
  ・市町村など詳細な撮影場所は開示しない。

  削除等を含めた最終的な判断は、DIGISCO.COMのスタッフが行いますが、
  スタッフそれぞれの線引きが違うため、基準があいまいに感じてしまうことも
  あるかもしれませんが、時間をかけて話し合い、コミュニティーを円滑に運営
  していく上での最低限のルールとして導き出したものです。

  どうかご理解、ご協力のほど、宜しくお願いいたします。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆役にたつと思われたり、面白かったり思われましたら是非お知り合い
 をお誘いください。
◆役に立たなかったり、つまらなかったりと思われるかたは「配信不要」
 または「ご意見」などご連絡ください。
◆ご連絡先 → mailto:info@digisco.com


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☆━━━   ♪♪  デジスコ通信 メニュー ♪♪    ━━━☆
      ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

▼ 製品情報(スコープ・デジカメ・アダプター・便利GOODSなど) ▼
◎ デジスコ用品情報
・ニコン
Nikon1 V3 デジスコ適性について調査
・デジスコドットコム
ジンバル雲台 GIM-01
アップグレードサービスのお知らせ
◎ メーカー、ショップからのお知らせ
・でじすこや
・コーワ

▼イベント情報(写真展・デジスコ説明会・デジスコ撮影会・オフ会など)▼
◎ 東海デジスコ祭り〜新製品体験&交流会観察会〜
◎ デジスコセミナーinJTBロイヤルロード銀座
◎ Nikonセミナー バードウォッチングの楽しみ

▼デジスコ倶楽部からのお知らせ
◎ 2015年野鳥カレンダー用写真公募のお知らせ

▼野鳥観察情報▼
◎ <第50回>松田 道生さん 「バードウォッチングのミカタ」
◎ <第71回>吉成 才丈さん 「野鳥観察・探鳥の極意」
◎ <第62回>藤川  友敬さん 「知床から」

▼スタッフ、有志の連載▼
◎ <第24回>「ユンソナの勝手につぶやき・・」…… by ユンソナ
◎ <第30回>「風の音にぞ…」…… by 漂鳥
◎ <第62回>「鳥、鳥、鳥」……… by katsu

▼スタッフ紹介▼
DIGISCO.COMを作り上げているスタッフを紹介します

 

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最新デジスコ用品情報
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関東では気温20℃という、一年で一番過ごしやすい
季節になりました。夏鳥の情報も少しずつ聞こえて
くると同時に冬鳥とのお別れもしなければなりません。
野鳥関連産業は3月の駆け込み需要の反発か、
何処も「絶不調」のようです。
皆さん、業界も3%差額分以上の値引きをしている
ことが多く、ある意味では3月よりも買いやすい
価格になっているかもしれません。
是非、是非、お買い物を楽しんであげてください。

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┗■ (株)ニコン

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   ニコン Nikon1 V3
*********************************************

「Nikon 1 V3」が4月17日に発売となりました。
早速、デジスコ適性について調査してみました。

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(1)画質 
歴代のニコン1に比べるとシャープさがマイルドになり、
強い粒子感もマイルドになって、総じて刺々しさが
なくなり見やすい画質になったように感じます。
トリミング耐性は間違いなく向上しています。
耐ISO感度は常用でISO400、シャッター速度が
欲しい時はISO800まではプリント画質で写せそうな
気がします。カメラ設定で画質要素をカスタム設定
すればJPEGでも十分にコントロールできるでしょう。
もちろん、RAWも使えますので後処理でもOKです。

(2)AF
V2同様、素早さと精度はミラーレスNo.1と言っても
良いでしょう。少し前ピン気味に来ていることが
あるのですがAF追従にしているためかと思います。
位相差&コントラストハイブリッドは凄いと思います。

(3)連写性能
メカニカル連写と電子連写がありますが、
V2比較で速度と連続撮影枚数ともUPしています。
電子シャッターは40枚しか連続撮影できないので
10コマ/秒で連続4秒、最大60コマ/秒にすると
2/3秒で強制終了となります。
10コマ、20コマあたりが使いやすいと思いました。
プリキャプチャー機能は天候の関係上試すことが
できていません。

(4)操作性
グリップを装着していませんが、デジタル一眼レフと
同等の操作性を持つていると言えます。
特に問題なく支障なく使えます。

(5)まとめ
デジスコ用カメラとして、描写性能重視で考えると
適度なバランスを持ち、デジタル一眼レフ並みの
操作性を楽しめ、プリキャプチャー機能でトビモノまで
狙えるという点で「最適」と言えるでしょう。
もちろん、コリメートデジスコに限らず、
直焦点でも焦点距離を稼げるのでTPOに合わせて
組み合わせを工夫すればあらゆる状況で野鳥撮影を
楽しめると思います。

…………………………………………………………………………

■ニコンイメージング、V3オフィシャルサイト
http://www.nikon-image.com/products/camera/acil/body/nikon1_v3/

 

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┗■ (株)デジスコドットコム

◆---------------------------------------------------------◆
◇ ジンバル雲台 GIM-01
◇ アップグレードサービスのお知らせ
◆---------------------------------------------------------◆

………………………………………………
◎価格:20,000円(税込)
◎加工期間:到着後2週間程度
………………………………………………

GIM-01の軸受け部(ティルト・パーン)の中身を
ジンバル雲台「究具01」と同等の
対抗アンギュラベアリングや6枚X2のテフロンプレートに入れ替え、
滑らかに微細な動きに対応できるように改良するサービスです。

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お手持ちのGIM-01を改造されたいお客様には
工賃・返送運賃込みで20,000円(税込)でアップグレード
します。加工期間は到着後2週間ほど必要となりますので
ご了承ください。
新品でアップグレード品をご購入の方は
【でじすこや】まで価格・納期などをお問い合わせください。 *****************************************************

………………………………………………………………………………
詳しいお問い合わせはこちら

 ■ (株)デジスコドットコム直営WEBショップ【でじすこや】
    ┗ http://www.digiscoshop.com/
E-mail:info@digiscoshop.com
TEL:03-3326-0486  FAX:03-5314-9331
………………………………………………………………………………

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☆★★★★☆ メーカー、ショップからのお知らせ ☆★★★★☆

┏━━[ でじすこや ]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

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◇ 春のデジスコ入門応援セール2014 開催中!
◆---------------------------------------------------------◆

◎開催期間:2014年4月15日(火)〜5月9日(金)

……………………………………………………
≪内容≫

1)デジスコセット応援キャンペーン
2)カメラブラケット応援キャンペーン1
3)カメラブラケット応援キャンペーン2
4)定番アクセサリーのお得セット

……………………………………………………

すべて爆安価格でデジスコ入門〜ベテランまでお得に
お買い物が楽しめる内容です。

■詳細はこちらをご覧ください
http://www.digiscoshop.com/fair/201404aid_sale/

 

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◇【でじすこや】Panasonic LUMIX DMC-GM専用 
◇ デジスコ用カメラブラケット『BR-GM1』好評発売中!
◆---------------------------------------------------------◆

マイクロフォーサーズの描写力に操作性・連写能力の高さ、
反応速度などなどコンパクトデジタルカメラとは一線を隔す
今季大注目!のデジスコカメラ:「Panasonic LUMIX DCM-GM」
を利用したデジスコシステムが構築できるブラケットです。

■BR-GM1のご購入はこちらから!
http://www.digiscoshop.com/digisco_mart/digisco_br_gm1.htm

◎作例やカメラ詳細はこちらから
http://www.digisco.jp/blog/archives/brgm1/index.html

 

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◇(株)デジスコドットコム
◇ カシオ HIGH SPEED EXILIM EX-10専用レリーズステー
◇ 『RS-EX10』好評発売中!
◆---------------------------------------------------------◆

カシオ HIGH SPEED EXILIM EX-10専用レリーズステーです。

EX-10でのデジスコシステムはフィルターアダプターネジに
オリンパスのフィルターアダプターと変換リングを装着する
だけでTSN-VA3と接続が可能です。
どうしても市販品で不足しているものはレリーズステー。
EX-10はカメラ前面に第2のシャッターボタンがついているので、
下部のカメラネジを使って簡単にセットできるようなっております。

■RS-EX10のご購入はこちらから!
http://www.digiscoshop.com/digisco_mart/digisco_rs_ex10.htm

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┏━━[ コーワ ]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

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◇ ≪コーワイベント情報≫
◇ 藤前干潟生きものまつり遠い鳥だってなんのその!!
◇ 野鳥撮影講座
◆----------------------------------------------------◆

4月29日(火)に「藤前干潟生きものまつり遠い鳥だって
なんのその!! 野鳥撮影講座」を開催します。
当日は、プロカメラマンの戸塚学氏を迎え、初めての人でも
すぐにできる撮影のコツや構図の撮り方、裏ワザなどを指導
してもらいます。
コーワも協力し、参加者へ望遠レンズ KOWA PROMINAR500mm F5.6 FLの
貸出しも行います。

ぜひ、お気軽にご参加ください!

【日時】平成26年4月29日(火・祝) 10:00〜12:30
  (1)10時〜 (2)12時30分〜 ※各1時間30分程度
【会場】藤前干潟・藤前活動センター
(名古屋市港区藤前2-202)
【定員】20名
【参加費】無料
【申込期間】4月19日(土)9時30分〜4月27日16時(日)
【問合せ/申し込み】NPO法人藤前干潟を守る会
◎電話 080-5157-2002(月曜・第三水曜を除く9時30分〜16時)
◎メール:info@fujimae.org

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[Kowa]━━━━━━━┛

 

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━━◇◆イベント情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆◇◆ デジスコドットコム イベント情報 ◆◇◆

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○ 東海デジスコ祭り
○ 〜新製品体験&交流会観察会〜
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豊田市自然観察の森「研修室」にて
「東海デジスコ祭り〜新製品体験&交流会観察会〜」を
開催します。

撮影体験をされたい方、またデジスコ機材の最新情報を
お知りになりたい方などご友人を誘って是非遊びに来て下さい。
お待ちしています。

■日時:2014年4月26日(土)09:00〜12:00
■会場:豊田市自然観察の森「研修室」
■参加:オープン参加(事前申し込みはありません)
■内容(予定):
1. 新製品の紹介(デジスコ.com)
2. 晴天の場合:観察会
3. 雨天の場合:会員の作例紹介(各会員)
※PC−プロジェクターで紹介
4. ランチ会(自由参加です)
■持ち込み予定機材:
1. 「Panasonic Lumix DMC-GM1」
2. 「Nikon 1 V3」
3. 「CASIO EXILIM EX-10」
  ※その他、カメラユニットだけですがRX100やS120


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○ デジスコセミナーinJTBロイヤルロード銀座
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■日時:2014年5月9日(金)14:00〜16:00
■内容:デジスコ実践セミナー(撮影技術編)
■会場:JTBロイヤルロード銀座 ローズ
■講師:石丸 喜晴
■定員:20名(要予約)
  ※定員に満たない場合は中止になることもあります
■参加費:無料
■詳細:http://www.digisco.com/event/140509.htm

※会場としてJTBさんがご提供くださっていますが、
旅行に関係ないデジスコ専用のセミナー会場ですので、
お気軽にご参加ください。


●-------------------------------------------●
○ Nikonセミナー
○ バードウォッチングの楽しみ
●-------------------------------------------●

愛鳥週間にちなみ、フィールドスコープや双眼鏡の
基本的な使い方を学びながら、バードウォッチングの
楽しみ方を紹介してまいります。
ニコンの高性能の光学機器を活用することで、
写真撮影以外の楽しみ方を知っていただく
良い機会にもなることでしょう。
当日はコンパクトデジカメを使った撮影法も
ご紹介いたします。

■日時:2014年4月27日(日)14:00〜16:00
■会場:ビックカメラ東口カメラ館8F 写真セミナー教室
■講師:石丸 喜晴
■定員:20名(要予約)
※ビックカメラ東口カメラ館での受付になります。
※定員に達し次第、締め切らりとなります。
■参加費:無料
■詳細:
http://www.biccamera.com/bicbic/jsp/w/report/camera_seminar/index.jsp

 

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━━◇◆デジスコ倶楽部からのお知らせ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━

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○ 2015年野鳥カレンダー用写真
○ 公募のお知らせ
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昨年に引き続き、野鳥カレンダー用写真を
デジスコユーザーから募集したいと思います。

カレンダーには表紙を含めて13枚の枠があります。
もちろん、銀塩フィルム写真の秀作も混じると思いますが、
デジスコでの撮影画像、デジタル一眼レフでの
撮影画像どちらでもOKです。

皆様の秀作をお待ちしております。

野鳥写真が採択された作品には、
株式会社ジャパン・プレス・フォトより
30,000円/作品の使用料が年末までにお支払いいたします。

■詳細はこちらから
http://www.digisco.com/calendar/

 ≪!!! ご注意 !!!≫
応募できるのはデジスコ倶楽部メンバーのみです!!
デジスコ倶楽部メンバーに未登録の方は
まずはメンバー登録から!
http://www.digisco.com/digisco_club/postmail/admission.htm

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

━━◇◆野鳥観察情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ …………………………………………………………………………………………
□  <第50回>松田 道生さん 「バードウォッチングのミカタ」
■ …………………………………………………………………………………………

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第50回 発表の場ができて
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野鳥写真が一般的になったのは1960年代後半、
アサヒペンタックスSPとタクマー500mm普及し、自動露出のカメラに
超望遠レンズの組み合わせができるようになった頃からだと思います。
ですから、一般の人が野鳥の写真を撮るようになって、まだ半世紀
しかたっていないことになります。

当時を思い起こすと、野鳥の写真を撮っても発表する場がほとんど
ありませんでした。あったのは、日本野鳥の会の雑誌『野鳥』ぐらい
で、表紙やグラビア写真に採用されれば最高の喜びでした。
写真特集が何号か発行されましたが、「選に漏れた○○さんが
やけ酒を飲んで、なだめるのがたんへんだった」というような
話を聞いたことがあります。それだけ、自分の撮った写真が印刷
されるということは、喜びであり狭き門であったわけです。

その後、1973年に創刊された平凡社の雑誌『アニマ』は、
島田忠さんなどのプロを育て、プロを目指すカメラマンたちの
発表の場となりました。この頃には、カラー写真が当たり前となり
カラー印刷も普及してきた頃で、野鳥写真の美しさを表現できる
技術とリンクして舞台もでき上がったことになります。そして、
アウトドアブームが起きて『Outdoor』(山と溪谷社・1976年創刊)や
『ビーパル』(小学館・1981年創刊)といった雑誌が次々と発行され、
野鳥写真が印刷されることも多くなってきました。それと同時に、
一般の雑誌から宣伝広告でもきれいな野鳥の写真を使った企画を
よく見かけ、野鳥写真が当たり前になりました。

それでも、アマチュアの写真が印刷される機会は多くはありません
でした。キャビネサイズに印画し写真帖を作って眺めるか、より
引き延ばして額に入れて部屋に飾っておくという楽しみしか
なかったと言えるでしょう。プリントするのはネガ、印刷には
ポジでなくてはなりません。ですから、印刷される可能性の少ない
アマチュアはネガのほうが便利なはずなのですが、印刷されることが
あるかもしれないとポジで撮影している人がいたと思います。
それだけ、自分の作品がいつか印刷され多くの人の目に触れて
欲しいと思い、一生懸命に野鳥写真を撮っていたことになります。

それに引き替え、今ではWebサイト、ブログ、Facebookとインター
ネットを利用すれば、発表する機会はいくらでもあります。
1970年代の日本野鳥の会の会員数は3,000人程度でしたから、人気の
ブログであればこのくらいの人数に見てもらうことも可能なことに
なりなります。自分で編集してアップするわけですから、選に
落ちてやけ酒を飲むこともありません。日々の閲覧カウンター数、
「拍手」や「いいね」の数が増えるのが楽しみに、撮影に勤しむ
ことになります。

  → 詳しくはこちら
      ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_78/toku1.htm

 

■ …………………………………………………………………………………………
□ <第71回>吉成 才丈さん 「野鳥観察・探鳥の極意」
■ …………………………………………………………………………………………

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第71回 新し分類の写真図鑑 出そろいました!
───────────────────────────

いろいろな図鑑を見比べることが多い季節、それは春と秋の渡りの
時期なのです。とくに珍鳥との出会いを求めて訪れる離島では、
初めて対面する種も多いかもしれません。ヤツガシラや
ヤマショウビンのように分かりやすい鳥ならいざ知らず、ホオジロ
の仲間やムシクイの仲間などは、初心者の頭を混乱させます。

とくに秋の渡り期には、夏羽では分かりやすい鳥も冬羽に変わって
いたり、当年生まれの幼鳥もいたりすることから、春よりも識別
のハードルは高くなります。1人で何冊も図鑑を持ち歩くことは
できないため、仲間の図鑑と、とっかえひっかえしながら識別に
挑むのですが、そうした作業は楽しい反面、どうしても種の識別
ができずに、貴重な出会いの機会を有効に活かせないことも
ありました。
そんな苦い経験をしてくると、それぞれの図鑑の見るべきポイント、
著者や編集者の意図、比較の仕方などがわかってくるのですが、
最近の図鑑は情報量も多く、今のバーダーは本当に恵まれていると
思います。

以前紹介した山と渓谷社の「山渓ハンディ図鑑7 新版 日本の野鳥」
と平凡社の「決定版 日本の野鳥650」に続いて、文一総合出版から
「ネイチャーガイド 新訂 日本の鳥550 山野の鳥」が発売され
ました。これで主な写真図鑑は、日本鳥学会の新しい分類に
基づいた配置に変わり、それぞれに最近の情報も加えられた
ことになります。

また注目すべき写真図鑑として、
「♪鳥くんの比べて識別! 野鳥図鑑670」が新たに発売され、
写真図鑑はかなり充実してきました。ページをめくればすぐに
気づくのですが、この図鑑は他の写真図鑑とは趣が異なり、個体
写真は鳥の形に切り抜かれています。これまでの写真図鑑は分類順
に種ごとのページで構成され、背景も取り入れた四角い写真が採用
されているため、類似種を比較にするには何枚ものページを行き来
する必要がありました。また、体の向きが異なっていたり、大きさ
の基準がページごとに統一されていなかったりするため、類似種の
識別には、ある程度の経験が必要とされてきました。

「♪鳥くんの比べて識別!野鳥図鑑670」の場合には切り抜いた
写真を使用しているため、1ページや見開きページに自由に
レイアウトでき、類似種を並べて比較しやすいメリットがあります。
外国の図鑑でこのような体裁の図鑑を見たことがありますが、
似たような種が多いシギやタヒバリ類などの識別には役立ちそうです。
日本で記録のある640種にくわえて、移入種20種、今後記録される
可能性のある野鳥13種など、合計で670種が掲載されています。
”比較”をテーマに作られたような図鑑ですから、各種の基本的な
情報を網羅したイラスト図鑑や写真図鑑をお持ちになっている方が、
2〜3冊目にお持ちになるとよいと思います。なお本書については、
採用されている写真数も多く、まったく何もないところから
作られた新しい試みであるためか、間違い箇所もあるようです。
利用者は図鑑を信じて識別に挑みますので、まずは正誤表を公表
するなどの配慮が望まれます。比較をテーマにした着眼点は
すばらしく、今後も進化していくことが予想されるだけに、
完成度が高まることを期待しています。

  → 詳しくはこちら
      ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_78/toku2.htm

 

■ …………………………………………………………………………………………
□ <第62回>藤川  友敬さん 「知床から」
■ …………………………………………………………………………………………

───────────────
第62回 新たな季節
───────────────

4月も中旬を過ぎてきたが、知床の海にはまだ流氷が残っている。
こんなにも遅くまで流氷が残っているのは珍しいことだ。
20年位前にゴールデンウィークまで流氷があったと聞いたことが
あるが、それ以来ではないだろうか。
しかし、季節は確実に春を感じさせるもので、特に野鳥はそのこと
を教えてくれる。冬の使者であるオオワシの姿が見られなくなって
きた。オジロワシも成鳥を見ることはあまりなく、幼鳥ばかりに
なってきている。海鳥の中にウミウが混じり始めてきた。

ウミウは流氷がなくなるとやってくる鳥だ。だが、今年はまだ
流氷が残っているので、流氷の上に乗っている姿を眼にすることが
できた。普段は岩礁の上にいるのだが、こうして氷の上にいる姿は
珍しく感じた。

  → 詳しくはこちら
      ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_78/toku3.htm

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

━━◇◆スタッフ、有志の連載◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ …【ユンソナ】…………………………………………………………………
□  <第24回> ユンソナの勝手につぶやき・・
■ ……………………………………………………………………………………

すっかり春めいてきた今日この頃ですが、如何お過ごしですか?
春の渡りも活発になってきたようで、春告げ鳥のヤツガシラを始めと
する野鳥さん達の情報が盛んに聞かれるようになってきました。

今年の冬鳥さん達の来訪は今一つパッとしない状態でしたが、春の
渡りの状況をみますと今年の夏鳥さんは期待が持てそうな気がします。
MFではすでにオオルリ、キビタキさんが市内の公園を賑わして
いますし、沖縄での渡り鳥情報も順調に推移しているようです。

さて、今週のユンソナのかってにつぶやきですが、理不尽な
(バーダーにとってはですが)工事による野生動物の住環境の破壊
についてつぶやいてみたいと思います。

温暖化のせいでしょうか、ツバメは南に帰らなくなり、宮崎では
年中、時には夏場より多い数のツバメさんが冬に見られるように
なりましたし、本来ならば南西諸島以南でしか確認されていなかった
鳥さんが本土でも頻繁に見られるようになって来ました。
代表的な鳥さんとしてはサンショウクイがいますが、宮崎で
見られるサンショウクイさんはリュウキュウサンショウクイが
殆どになりました。

そんな中、近年間近で見られるようになった鳥にシロハラクイナが
います。私は数年前から通勤途中のあぜ道で何度も見かけてはいた
のですが、なかなか場所と時間の特定が出来ずに、友人のバーダー
さん達にも紹介が出来ずにいました。
ところが、2012年の夏に決まった場所(用水路)に現れるように
なった為に、友人達に連絡し、合わせて博物館に連絡を取り、正式な
記録を残すことにしました。
シロハラクイナは南西諸島では普通の鳥さんですが、本土では
定期的な繁殖の記録は数が少なく、また継続して見られる場所は
非常に限られているからです。

各地からシロハラクイナの写真を撮りに大勢の方々が来られました。
ところが、撮影時に不思議な現象に気が付きました。
警戒心が特に強いという鳥さんではないのですが、我々が撮影して
いる方向に向かって来てホテイアオイの茂みの中で消える・・
という事を繰り返すのです。
もしやと思い、ホテイアオイの中を探すと(我々の位置は用水路
から3mほど上の道路)・・・・なんと営巣している
ではありませんか・・・
すぐに各方面に連絡を取り、巣立ちまでは撮影に来ないよう依頼を
しました。

 

  → 続きはこちらから
      ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_78/toku4.htm

 

  ∞∞∞ つづく ∞∞∞

 

*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*

■ …【漂鳥】………………………………………………………………………
□  <第30回> 風の音にぞ…
■ ……………………………………………………………………………………

────────────────
第30回 夏鳥を待ちながら
────────────────

晩春、いま青葉若葉の薄緑色に覆われた森が美しい。
東南アジアなどの暖地で北半球の冬を過ごしたいわゆる夏鳥たちが、
はるばる海を渡り、まずは平地の森で旅装を解き、暫くはそこで
休養と栄養補給を兼ねて留まり、やがて初夏の声を聞くと思い思いの
繁殖地(山地や高原など)へと移動して行く。
中でもヒタキ類・ムシクイ類などは、森に到着後暫し疲れを癒す
時間を経たのちに、その麗しき美声を惜しげもなく森に響き
渡らせてくれる。その囀りを聞きたくて、森へと通う。

―今年も無事に到着したね。若葉色の森に響く(森での鳴き声は、
思いのほか大きく反響する)囀りを聞けること、なんだかとても
嬉しいんだ。きみたちの到来を見る・撮影するに偏ることなく、
それこそ五感をフル活用して楽しむ・味わえること、大げさで
なくココロの底から楽しみにしているんだ。

夏鳥が来たら、そんな言葉をかけてあげようと思いながら森へと通う。
が、毎年同じ時期に同じ数の鳥たちがやって来るわけではない。
その年の天候やら気温の変化やら、あるいは越冬地の状況により
それは変わる。どう変わるかはまったく予想不能だから、とりあえず
毎日のように通ってみるものの、空振る日が続く。まあでも鳥が
いなければ、視線を下に落とし、次々と咲く晩春の花々を眺め、
そこに集まる虫を見る。

森のそちこちで地表を飾るのは、あまやかな黄色のノウルシ。
森の周辺ではこのノウルシ、ごく当たり前に見られるのだが、
どこにでも自生しているわけではなく、準絶滅危惧種に指定されて
いる。あるいはこの森に自生する、こちらは光沢のある黄色が
眩しいキンポウゲ科のヒキノカサ(この花もまた数が少なく、
絶滅危惧種Tに指定されている)をはじめ、次々と咲きだす
野の花を愛でつつ、夏鳥の到来を待つ。

この2種の他、タンポポにしてもカタバミにしても、キジムシロ、
ジシバリ、オニタビラコなど、晩春の野を彩る花は黄色のものが
目立つ。少し華やかに過ぎる黄色は、どちらかといえば敬遠し
がちの色ではあるけれど、これが野の花となると少しも嫌味が
ない。確かにそこに存在するのに多くを主張しない。
その控えめな立ち姿に惹かれてしまうのは、どうやら虫たちだけ
ではないようだ。

 

  → 続きはこちらから
      ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_78/toku5.htm

 

  ∞∞∞ つづく ∞∞∞

 

*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*

■ …【katsu】…………………………………………………………………………
□  <第62回>「鳥、鳥、鳥」
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第62回  クロジ
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クロジ…。
商売をしている方にとっては縁起のよさそうな名前ですね。

特に少ない鳥ではないとは思いますが、藪からなかなか出てこない
ことも多く、目に付かないので、冬季の都市部の公園等で見やすい
ところにいると、結構人が集まる鳥かと思います。

夏は山間部にいけば、他のホオジロ科の鳥とは随分印象が異なる
囀りを聞かせてくれます。でも、やっぱり薄暗いところが多く、
シルエットしか見えないことが多い。
観察や撮影では少々苦労することも多いですね。

 

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  ∞∞∞ つづく ∞∞∞

 

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