『デジスコ通信』では、デジスコのおすすめ情報や最新情報を発信中。
随時更新!お見逃しなく!!

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         デジスコ通信 第91号 (2014年6月13日号)
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みなさん、こんにちは。

各地で既に梅雨入りしたようですが、早々に大雨…。
春は比較的穏やかに過ぎたような気もしますが、夏はどうなりますことやら。
鳥見に出にくい、猛暑や悪天候にならないといいですね。

(デジスコ通信 編集長 勝山)

皆様からのデジスコに関するニュースの投稿や自薦・他薦を問わず
HPの紹介などは大歓迎です。すべてを記載することはできませんが、
下記アドレスまでお願いします。
  ┗ mailto:info@digisco.com


-*-*-*-*-*-*-*-*-*- DIGISCO.COMからのお知らせ *-*-*-*-*-*-*-*-*-

 ◆デジスコ通信はあくまでも個人の主観による判断で構成されています。
 できるだけ客観性を持たせたいとは思うのですが、書籍のように吟味
 した内容を正しい言葉で表現することはなかなかできません。自分達
 流でのんびりと継続して行くことが大切と思っています。
 皆様のご理解と応援を宜しくお願いします。

 ◆過去のデジスコ通信の過去の特集記事や各連載記事を一覧で見ることが
  出来るようになりました。以下の順にリンクを辿ってください。
  
   DIGISCO.COMトップ
     ┗ デジスコ便利帳
          ┗ デジスコスタッフ連載一覧

 ◆DIGISCO.COMの各掲示板へ投稿する上で、以下に該当する画像は
  遠慮していただくよう、お願いしています。
 
  ・ストロボ使用など野鳥にストレスを与える方法で撮影した画像。
  ・ 餌付けや、餌付け撮影を助長する可能性のある状況で撮影された画像
   (保護目的の給餌台も対象とします)
  ・営巣中の画像。(巣作り・卵・抱卵・雛・巣での給餌)
  ・背景などで営巣現場と特定できる場所で撮影した画像。
  ・オオタカなど絶滅危惧種のヒナや幼鳥の画像。
  ・その他、野鳥や自然に対し悪影響を与える恐れのある画像。
  ・市町村など詳細な撮影場所は開示しない。

  削除等を含めた最終的な判断は、DIGISCO.COMのスタッフが行いますが、
  スタッフそれぞれの線引きが違うため、基準があいまいに感じてしまうことも
  あるかもしれませんが、時間をかけて話し合い、コミュニティーを円滑に運営
  していく上での最低限のルールとして導き出したものです。

  どうかご理解、ご協力のほど、宜しくお願いいたします。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆役にたつと思われたり、面白かったり思われましたら是非お知り合い
 をお誘いください。
◆役に立たなかったり、つまらなかったりと思われるかたは「配信不要」
 または「ご意見」などご連絡ください。
◆ご連絡先 → mailto:info@digisco.com


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☆━━━   ♪♪  デジスコ通信 メニュー ♪♪    ━━━☆
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▼ 製品情報(スコープ・デジカメ・アダプター・便利GOODSなど) ▼
◎ デジスコ用品情報
・ニコン
Nikon1 V3についての考察
・デジスコドットコム
ホットシュー取り付け型照準器
リニューアル新発売のお知らせ
◎ メーカー、ショップからのお知らせ
・でじすこや

▼イベント情報(写真展・デジスコ説明会・デジスコ撮影会・オフ会など)▼
◎ 【Nikonセミナー】誰でも簡単きれいに撮れる野鳥撮影入門
◎ デジスコセミナーinJTBロイヤルロード銀座
◎ デジスコツアー ≪ランカウイ 5日間≫
◎ パプアニューギニア野鳥撮影ツアーのご案内

▼野鳥観察情報▼
◎ 第51回松田 道生さん 「バードウォッチングのミカタ」
◎ 第72回吉成 才丈さん 「野鳥観察・探鳥の極意」
◎ 第63回藤川 友敬さん 「知床から」

▼スタッフ、有志の連載▼
◎ 第25回「ユンソナの勝手につぶやき・・」 by ユンソナ
◎ 第31回「風の音にぞ by 漂鳥
◎ 第63回「鳥、鳥、鳥」 by katsu

▼ 東海デジスコ倶楽部プラス提供記事 ▼
◎ 「この子はだ〜れ?」 by うの・ころーる

▼スタッフ紹介▼
DIGISCO.COMを作り上げているスタッフを紹介します




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最新デジスコ用品情報
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┗■ (株)ニコン

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ニコン Nikon1 V3についての考察
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Nikon1V3が発売されて2か月が経ちました。
幸いなことにDIGISCO.COM製のブラケット類が
そのまま使えるのでコリメートデジスコをすぐに楽しめます。


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Nikon1V3の野鳥撮影的な特長
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(1)
イメージセンサーが1425万画素(V2)1839万画素(V3)
ローパスフィルターレス(J4も同じ)

(2)
画像処理エンジンEXPEED 3A(V2)4A(V3)
2つのエンジンを持つことで高速&高画質になった。

(3)
AF性能と連写性能が強化され、
AF追従20コマ/秒が可能となった。

(4)
位相差AFも補強され73点105点、
コントラストAFもカバーする領域が広がっている。

(5)
インターフェイスもダイヤルやファンクションボタン
などの増強と適正配置で使いやすくなった。

(6)
V2では内蔵のEVFはオプションとなり、
DF-N1000は0.48型236万画素とハイスペック。

(7)
液晶モニターは3型104万画素タッチパネルで角度調整可能。

(8)
前後20コマのパスト連写が可能。

電池はEN-20ELaというLiイオン充電池でJ3などで
使われていたEN-20ELと互換性があり、
メーカー互換電池も市販されているので
継続ユーザーには特に好評です。
なぜか、メモリがSDからmicroSDに代わり、性能的には
支障ないのですが、着脱や保管の際に紛失しやすい
というデメリットがあります。

今までのNikon1についてはピクセル等倍にした時の
画質のザラツキが多く感じていましたが、
V3の画質で同様な表現は見られません。
発色や解像度はニコンスペックをクリアして
ハイレベルな表現をしてくれています。
正直なところマイクロフォーサーズの新型機と
対等以上に競えるレベルになったと思っています。

続きはこちらから
  ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_79/toku0.htm

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┗■ (株)デジスコドットコム

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◇ ホットシュー取り付け型照準器
◇ リニューアル新発売のお知らせ
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3年前より発売していたデジタル一眼レフ(ミラーレス)用
ホットシュー対応照準器をリニューアル新発売いたします。
『照準器本体』、『ボールヘッドベース』ともお客様からの声を
反映させて頂き、より使いやすく・より安価に提供することを
目的に全面リニューアルいたしました。

『照準器本体』は厳選された3種、中国製ではありますが
当社が設計・製品化に加わり野鳥撮影用に作りました。
もちろん、品質管理は当社が行いますので安心です。
主な設計ポイントは、昼間使えるための適切な光量とカラー、
及び電池の持ちを良くするための工夫などです。
もともとは小銃やピストルに使われる兵器用の照準器、
現在でもほぼ100%その用途とのこと。
使われる環境には夜間の漆黒の中という場合もあり、
LED光点を可能な限り暗くするという工夫がなされています。
昼間では薄っすら光点が見える程度が兵器用の標準なのですが、
野鳥撮影の場合はしっかりシャープな高輝度光点が見える
必要があります。そこでLEDの変更、光量プログラムの
再設定などで使いやすいものにチューニングしました。
光点のカラーも「赤」と「緑」が選べ、環境に応じて
使い分けられます。省エネのため全種ON/OFFスイッチを
装備しました。他にはない、野鳥撮影のためにチューニング
された専用照準器本体です。

『ボールヘッドベース』も従来の両眼視スタイルを踏襲し、
リニューアル。また、ホットシュー直立型の照準器に
関しては、上下・左右の調整幅が少なく実情に合わないことや
調整ネジが破損しやすいこと、大きなレンズフードの場合、
嵩が足りずに使えないことなどをすべてクリアできる
マイクロボールヘッドベースを新規設計することで解決しました。
このヘッドの固定方法は定評あるTurboAdapterTA4の固定方法が
使われています。

価格は安く・品質は高くというリニューアルの理念を持ち、
皆様にご提供できるように準備いたしました。

撮影用照準器は合計5種(6月発売)、
近日、デジスコ用照準器もリニューアル予定となります。

詳しい情報はこちら

■ニュースリリース
  ┗ http://www.turboadapter.com/material/digisco_com/news/news_47.htm


ご購入はこちら

■(株)デジスコドットコム直営WEBショップ【でじすこや】
  ┗ http://www.digiscoshop.com/
E-mail:info@digiscoshop.com
TEL:03-3326-0486  FAX:03-5314-9331

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☆★★★★☆ メーカー、ショップからのお知らせ ☆★★★★☆

┏━━[ でじすこや ]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

◆---------------------------------------------------------◆
◇ ホットシュー対応新型照準器
◇ DOS-HSシリーズ 5機種 発売開始&予約受付中!
◆---------------------------------------------------------◆

ホットシュー対応デジイチカメラ用照準器の新型登場!
更に高性能に一層使い易くなりました!!

デジタル一眼レフカメラで超望遠撮影の時に被写体の
野鳥が導入しにくかったということはありませんか?

デジスコドットコム独自の「両眼視システム」を応用し
さらに使いやすく設計いたしました。素早く被写体を
導入することが可能で、シャッターチャンスを逃しません。


ホットシュー対応両眼視型マルチドット照準器システム
『DOS-HS05』

* 価格:オープン価格(市場想定価格:24,840円(税込み))
■ご購入はこちらから
http://www.digiscoshop.com/digisco_mart/digisco_dos_hs05.htm


ホットシュー対応両眼視型超小型照準器システム
『DOS-HS06』

* 価格:オープン価格(市場想定価格:24,840円(税込み))
■ご購入はこちらから
http://www.digiscoshop.com/digisco_mart/digisco_dos_hs06.htm


ホットシュー対応超小型照準器システム
『DOS-HS07』

* 価格:オープン価格(市場想定価格:19,440円(税込み))
■ご購入はこちらから
http://www.digiscoshop.com/digisco_mart/digisco_dos_hs07.htm


ホットシュー対応両眼視型円筒式照準器システム
『DOS-HS08』

* 価格:オープン価格(市場想定価格:24,840円(税込み))
■ご購入はこちらから
http://www.digiscoshop.com/digisco_mart/digisco_dos_hs08.htm


ホットシュー対応円筒式照準器システム
『DOS-HS09』

* 価格:オープン価格(市場想定価格:23,760円(税込み))
■ご購入はこちらから
http://www.digiscoshop.com/digisco_mart/digisco_dos_hs09.htm

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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

━━◇◆イベント情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆◇◆ デジスコドットコム イベント情報 ◆◇◆

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○ 【Nikonセミナー】
○ 〜誰でも簡単きれいに撮れる野鳥撮影入門〜
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今回は野鳥撮影など超望遠撮影をするにあたっての
機材選択や撮影ノウハウについてお話しします。
直前にならないとわかりませんが、皆さんが見たい・
知りたい機材も出るかも(笑)

人気のあるプログラムですのでお申し込みはお早めに。

■日時:2014年6月28日(土)13:00〜15:00
■会場:ビックカメラ東口カメラ館8F セミナー教室
■講師:石丸 喜晴
■定員:15名(定員になり次第締め切ます)
※ビックカメラ池袋東口カメラ館での受付になります。
※定員に達し次第、締め切らりとなります。
■参加費:無料
■お申込みなど詳細はこちら
http://www.digisco.com/event/jpg/140628BIC.jpg

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○ デジスコセミナーinJTBロイヤルロード銀座
○ 2014年7月4日(金) 機材・設定編
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■日時:2014年7月4日(金)14:00〜16:00
■内容:デジスコ実践セミナー(機材・設定編)
■会場:JTBロイヤルロード銀座 ローズ
■講師:石丸 喜晴
■定員:20名(要予約)
※定員に満たない場合は中止になることもあります
■参加費:無料
■詳細:http://www.digisco.com/event/140704.htm

※会場としてJTBさんがご提供くださっていますが、
旅行に関係ないデジスコ専用のセミナー会場ですので、
お気軽にご参加ください。

 

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○ デジスコセミナーinJTBロイヤルロード銀座
○ 2014年8月8日(金) 撮影技術編
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■日時:2014年8月8日(金)14:00〜16:00
■内容:デジスコ実践セミナー(撮影技術編)
■会場:JTBロイヤルロード銀座 ローズ
■講師:石丸 喜晴
■定員:20名(要予約)
※定員に満たない場合は中止になることもあります
■参加費:無料
■詳細:http://www.digisco.com/event/140808.htm

※会場としてJTBさんがご提供くださっていますが、
旅行に関係ないデジスコ専用のセミナー会場ですので、
お気軽にご参加ください。

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◆◇◆ JTBデジスコツアー イベント情報 ◆◇◆

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デジスコツアーへのお誘い
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皆さん、私と一緒に海外でデジスコ撮影を楽しん
でみませんか?

国内にもデジスコの被写体として魅力的な野鳥は
たくさんいますが、やはり海外に目を向けるとその
数は比較になりません。しかも目を奪うような色鮮
やかな鳥が、普通に見られる、撮れるというのが
海外でのデジスコ撮影の魅力です。
旅先では私が常時デジスコ撮影のアドバイスをし
ますし、デジスコ仲間と海外で過ごす日々は、格別
なものがあります。

ランカウイは、主に開けた所が撮影場所になるので、
10名以上の方が一緒でも十分撮影を楽しめます。
チャバネコウハシショウビン、アオショウビン、ナンヨ
ウショウビン・・・運がよければホテル近くの海岸線
でヤマショウビン・・・などのカワセミの仲間や、オオ
サイチョウなどの大型のサイチョウの仲間、小型のタ
イヨウチョウの仲間などが主な被写体になります。
特に初心者、入門者にはランカウイをお勧めします。
是非ご一緒しましょう。そしてよい写真とよい思い出
をいっぱいお土産に持ち帰りましょう。
JTBのツアーは、快適なデラックスホテルに宿泊、
今回は一人参加の方が多いことを配慮して、追加
料金なしでお一人一室利用の料金です。全食事付
き、高額な燃油を別料金にしている旅行会社が多
いですが、JTBは燃油込み料金表示をしています。
私も海外へは何度も出かけていますが、とてもお得
な旅行代金ではないでしょうか。

石丸喜晴

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○ デジスコツアー ≪ランカウイ 5日間≫ 
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  ■日程:2014年11月5日(水)〜11月9日(日)
 ■利用予定航空会社:マレーシア航空
 ■利用予定ホテル:シェラトン・ランカウイ・ビーチ・リゾート
 ■食 事:朝食3回・昼食3回・夕食3回
 ■旅行代金:大人お一人様-298,000円(1名様1室利用)
 ■添乗員:同行します
 ■同行講師:石丸喜晴
 ■最少催行人員:10名(定員20名)
 ■詳細:http://www.royalroad.jp/bird/tour/2014_11.asp

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○ パプアニューギニア野鳥撮影ツアーのご案内 
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キバシショウビン、アオバネワライカワセミ、
ラケットカワセミ、ルリミツユビカワセミ、
チャガシララケットカワセミなどカワセミを中心
とした野鳥撮影の旅です。
最低催行人員で行けそうです(多いと撮影が難しい)。

締め切りまであとわずか!
思い切って参加してみましょう
(デジスコ・デジイチなど機材の規制はありません
観察だけでもOKです)

■詳しい内容やお問い合わせは
JTBロイヤルロード銀座 バードデスクまで。
http://www.royalroad.jp/bird/index.asp

その他の野鳥撮影目的ツアー(少人数制)
・固有種の宝庫 インドネシア・スラウェシ島
・カワセミ撮影三昧 オーストラリア・ケアンズ
・固有種の魅力 スリランカ

■詳しい内容やお問い合わせは 
JTBロイヤルロード銀座 バードデスクまで。
http://www.royalroad.jp/bird/index.asp

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

━━◇◆野鳥観察情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ …………………………………………………………………………………………
□  <第51回>松田 道生さん 「バードウォッチングのミカタ」
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第51回 見てはいけない写真
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先日、日本野鳥の会の職員から図鑑について取材を受けました。
図鑑ならば、私の蔵書を見ながらのほうが、話は早いからと自宅に
来てもらい、蔵書を前に2時間ほど話をしました。江戸時代の歌麿の
『百千鳥』(1788)や日本で最初の図鑑『有益鳥類図譜』(1893)から
始まって、野外で野鳥の名前がわかる図鑑『野外観察用鳥類図鑑』
(1965)となり『フィールドガイド日本の野鳥』(1982)への展開、
そして山ほどある写真図鑑に至るまで並べ、見渡しました。
初期の図鑑は、絵によるものばかりです。カメラが高く望遠レンズ
もない時代ですから、図鑑に使えるような写真を撮ることができ
なかったのです。本格的な写真図鑑は、清棲幸保さんの
『原色日本野鳥生態図鑑1/2』(1959)や高野伸二さんの
『原色・自然の手帖 野鳥』(1967)あたりからで、収録種類数も
多くなってきます。

今や古書となり目にする機会も少ないこれらの本を見て、若い職員
の方たちが「おお!」と声を上げています。「見てはいけないモノ
を見ているようだ」と言うのです。まずい写真でも本の間に挟んで
あったかと一瞬、あせりましたが違いました。彼らが、見ていたのは
巣と雛の写真です。当時の写真図鑑の多くが巣の写真、それも雛と
いっしょに親鳥が写っているシーンが掲載されているのです。

もちろん現在の写真図鑑でも、巣の写真は皆無ではありません。
キツツキ類、ツバメ類、サンコウチョウは巣の写真を載せている
ものがあります。しかし、500種や600種を掲載している図鑑でも、
巣に向かうであろう親鳥の写真はあっても巣そのものの写真が
出てくるのは10種もないでしょう。ところが、1960〜1970年代の
写真図鑑は巣の写真、それも巣からあふれんばかりの雛に餌を
持って来た親鳥がいっしょに写っている写真のオンパレードなの
です。

詳しくはこちら
     ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_79/toku1.htm

■ …………………………………………………………………………………………
□ <第72回>吉成 才丈さん 「野鳥観察・探鳥の極意」
■ …………………………………………………………………………………………

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第72回 都心の謎・皇居に生息する野鳥を解明
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東京都心に浮かぶ緑豊かな島皇居にはたくさんの野鳥が生息
しています。皇居はホビーズワールドからも徒歩圏内であるため
時折訪ねますが、とくに冬場は種数が多く、オオタカやハヤブサ、
ノスリなどの猛禽類をはじめ、オシドリやキンクロハジロなどの
カモ類、アオサギやダイサギなどのサギ類、カワセミ、コゲラ、
トラツグミ、アカハラ、ヤマガラ、エナガなどが観察されます。

なお、一般バーダーにとっての探鳥地・皇居は主に東御苑のことを
指し、天皇・皇后陛下がお住まいになる御所や宮中三殿などもある
吹上御苑は、立ち入りが厳しく制限されています。私自身はテレビ
でしか見たことがないのですが、そこに映し出された吹上御苑の
森は、都心であることを一瞬にして忘れさせるほど深いものでした。
スダジイやタブノキの高木がうっそうと茂る常緑広葉樹林や、
ケヤキやクヌギなどの高木からなる落葉広葉樹林が生い茂る森は、
いずれも最低限の伐採や手入れしかしていないそうです。
とくに常緑樹の森は原始をイメージさせるほどの神聖さがあり、
アオバズクやオオコノハズクなどのフクロウ類が生息していても
不思議ではありません。そう、都心にはトトロが棲んでいそうな
未知の領域があるのです。

宮内庁のウェブサイトによると、皇居内の生物について正確な
記録を残し,その後の経年変化などを把握することが望ましいと
願われた天皇陛下のお気持ちが発端となり、国立科学博物館に
よって1996年から5年をかけて詳細な生物調査が実施され、2000年
12月に調査結果がとりまとめられました。さらにその後、動物に
関して5年かけて追跡調査が行われ、2006年3月に追跡調査結果が
とりまとめられました。その後は、前回の調査から10年が経過
したことで、皇居の生物相がどのように変化したかを調査し、
併せて皇居に生息するタヌキや鳥類など、特定の動物(群)の
生物学的あるいは生態学的特性を解析するため、2013年まで
5年間の調査が実施されていました。そして今年の5月に、
その結果をまとめた報告論文が掲載されたのです。

まだプレスリリースしか見ていないため、その全貌は把握できて
いませんが、今回の5年間の調査では711種の植物と2,737種の動物
が記録され、そのうちの植物250種、動物649種が皇居初記録種なの
だそうです。さらに驚かされたのは、植物24種、動物21種が日本初
記録種であり、そのほかに植物57種、動物43種の未同定種も含まれて
いるそうなのです。
さて肝心の鳥類ですが、プレスリリースには注目すべき種として、
オオタカとエナガの繁殖記録が紹介されています。皇居内での
オオタカの繁殖成功は12年ぶり2度目、エナガは初記録であり、
コゲラやカワセミと共に、都心に戻ってきた種の最新例として
扱われています。

詳しくはこちら
     ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_79/toku2.htm

■ …………………………………………………………………………………………
□ <第63回>藤川  友敬さん 「知床から」
■ …………………………………………………………………………………………

───────────────
第63回 子供の季節
───────────────

知床は初夏を迎えると、さまざまな動物たちの子供が生まれてくる。
4月中旬にキタキツネは地中に掘った巣穴の中で3~5頭の子供を産む。
5月中旬から6月上旬にかけて、巣穴の外に顔を出し始める。
まるでぬいぐるみのような仔ギツネたちが好奇心に満ちた表情で
外の世界を見つめていた。

詳しくはこちら
     ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_79/toku3.htm

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

━━◇◆スタッフ、有志の連載◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ …【ユンソナ】…………………………………………………………………
□  <第25回> ユンソナの勝手につぶやき・・
■ ……………………………………………………………………………………

前回は野生生物の住環境の破壊が進んでいる事についての懸念を
お話しました。
シロハラクイナの生息地の埋め立てはその後も続き、見る影もない
ほどに変わってしまいました。
一方、日本古来のメダカの生息を心配した人達が水草に着いた
タマゴを持ち帰ったり、メダカを他の場所に移したりする様子が
見られたりと、私と同じように環境の破壊を心配する方々が沢山
おられた事に驚きもしました。
共生という考え方が虫や魚などの小動物にまで範囲を広げてくれる
のはいつの頃になるのか判りませんが、私が経験した自然の豊かさが
孫の代に少しでも残ってくれればと願わずにいられません。

さて、キビタキの若様の渡りが異常に多かった今年ですが、私の
フィールドではクロツグミ、マミジロといった例年はほとんど
見られないような鳥さん達までもが多数見られた事から、春の渡りは
例年に無く順調だと思っていました。
そころが、春の渡りを観察しに行った離島では逆に渡り鳥の少なさに
泣かされました(笑)
レンカクやアカガシラサギといった従来は迷鳥であった鳥さん達が
数羽の集団で渡って来たり、例年とは少し違った様相を見せている
今年の渡りです。

そんな中、待望のアカショウビンやブッポウソウ、サンコウチョウに
ヤイロチョウも渡って来ていよいよ夏本番となってきました。
アカショウビンは例年4月の25日前後から声を聴くようになり、5月
の連休後半からは姿を見ることが出来るようになります。
サンコウチョウもほぼ同じ時期から見られるようになりますが、
こちらは山に登る前に市内の公園で渡り途中のサンコウチョウが
見られますので、よりポピュラーな存在です。

ブッポウソウは山間部にある村にやって来ます。
毎年同じ鉄橋に2番が営巣しますが、この場所は近隣の山々に
やってくるブッポウソウが集団で渡ってくる最初の地点であり、
ここから各地に散っていくという場所です。
秋にはまた渡りの為にこの地に終結したブッポウソウが見られる
そうですが、残念ながら私はその現場に遭遇したことはありません。
この場所は、自然のままのブッポウソウが確実に見られる場所として
人気があります。

アカショウビンは私のフィールドの中で見られる夏鳥さんの中でも
最も自慢が出来る存在でしょうか・・・・
沖縄から北海道まで見られるというポピュラーな存在の鳥さんでは
ありますが、実際に撮影するとなるとなかなか良い場所がありません。
そんな中、恐らく日本で一番撮影がし易いのが宮崎の御池・野鳥の森
ではないでしょうか。
自然の湧水のある場所に作られた水場の前に観察小屋が作られています。
水場にはアカショウビンの餌となるヤゴやカエルがおり、水場の近く
には甲虫類やトカゲといった餌も豊富です。

  → 続きはこちらから
     ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_79/toku4.htm

  ∞∞∞ つづく ∞∞∞

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■ …【漂鳥】………………………………………………………………………
□  <第31回> 風の音にぞ…
■ ……………………………………………………………………………………

────────────────
第31回 道行きの花物語
────────────────

市内北部にある北中学はごく普通の中学校だけれど、正門を挟んで
左右に長く敷設されているフェンス沿いに、季節季節の草花が
いつもきれいに植えられている。これが自然科学部だとか
理科クラブの生徒の仕事であればなかなか大したものなの
だけれど、それにしては手入れも良く、いつ見ても目を惹く華やかさ
なので、果たして本当にそうなのかなと思っていたところ、残念
ながらというべきか、季節によって草花を入れ替えているのは、
その道の専門家によるものだった。

まあ、そのことは半分予想していたことなので、特にがっかり
するようなことはなかった。というのも、のべ80メートルほども
ある細長い花壇の手入れって、思うほど簡単ではないからだ。
水やり一つとっても、季節によって、あるいは花の種類によっても
分量の調節が必要であるし、花の入れ替え時には、たとえば酸性化
した土を中和するために消石灰をまくなどの知識も要求される。
肥料はいつ何をどれだけ与えるか? さんさんと陽が当たる所なので、
日陰や半日陰を好む花は植えにくい、ではどんな花をチョイスするか?
花壇全体のデザインはどうか? 道行く人が幸せな気分になれる
ような花の配置は? そんなこんなに気を配りながらの仕事は、
やはりプロに任せたいだろうから。

中学校の近くには一流の演出家による芝居も催される近代的な
劇場があり、最寄りの駅からの通り道に中学校がある。そのせいも
あって中学の前を行き来する人は多い。老若男女、通りがかる人々に
傾向のようなものはなく、様々な人が行き交う。
ある日、少し足の悪いおばあさんが、注意して見なければ気づかない
程度に足を引き摺りながら、けれどもそんなことはちっとも気にして
ない様な素振りで、むしろおばあさんはスタスタという感じで中学校
の脇を歩いている。

折りしも中学校のフェンスには、赤やら黄色やらのつる薔薇が
見事に咲き誇っている。そういえばここは薔薇の町として近年名を
馳せてもいる。町は、薔薇を町のシンボルフラワーにしたくて、
駅前でも公園でも各種各色の薔薇を植栽し、手入れも怠らない。
そして季節ともなれば、辺りは薔薇の色彩に明るく華やぎ、
惜しげもなく放たれる芳香は、道行く人々の足を留める。
このつる薔薇もまた、その手入れ管理の賜によるものなのか、
花つきもよく、たくさんの大柄な花房が通りかかる人々に向けて
微笑んでいる。
人々はといえば、きれいに咲いている花たちを横目で見て歩く
人もいるにはいるが、まったく無関心に通り過ぎる人も多い。
そしてすたすたと歩くおばあさんもまた、花や薔薇などにはいかにも
無関心そうに歩みを止めることはない。

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■ …【katsu】…………………………………………………………………………
□  <第63回>「鳥、鳥、鳥」
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第63回  今年の身近な夏鳥達
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昨年は全般的に少なめだった、MFの夏鳥。
今年は比較的、渡りの時期の天候も安定していたので、ちょっと
期待していました。

最初に目に付いたのは、3月下旬のツバメ。
「ちょっと早いかな?」とは思いましたが、今年は早いうちから
数が揃って、一安心。ちょっと気になったのは、巣をかけやすい
場所が減っているようで、6月にはいっても、建物の壁沿いを
ホバリングしながら、長時間、吟味している姿を見かけること
でしょうか?
(リフォームブームなのか、壁がツルツルな住宅が増えましたね)

ヒタキ類は、3月末頃のオオルリが第1号。
オオルリは年によっては、居残って繁殖しますが、今年は残念
ながら気配なし。 確認できた数も少なめでした。
キビタキは、ちょっと遅めでした。確認できるピークは大体、
毎年4月下旬頃でしたが、今年はGW後の5月半ばが一番多い状態
でした。例年、私が見つけられる範囲で、3〜5ペア程度が繁殖
していますが、今年は遅かったせいか、もう少し多いようです。
競争相手が少ないせいか、居てもあまり囀りませんが、時折、
虫を咥えた姿をみせたり、「ジッ、ジッ」、「ヒョヒョ」と
声を出しながら、他の鳥を激しく追い回す姿が見られます。
コサメビタキも大体、キビタキと同じ傾向。
今年は2ペアほど、巣を作っている姿を確認できましたが、
その後の嵐で落ちてしまいました。
独特の小さなブツブツいっているような囀りが、5月下旬から
6月に入っても聞こえるため、まだ居るのかもしれません。

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□  「このこはだ〜れ?」 (ツリスガラ 2014年5月号から)
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今年はツグミ類が熱いですね。私もいろいろ遠征して撮ってきました。
さて、1〜6まで特徴を書き込みましたので、なんというツグミか
当ててください。

  ※ 1〜6は、下記のリンクを参照ください。(編集者)

ツグミは漢語では東に鳥と書いて鶇と書きますが、日本語の漢字
では鶫と書きます。これは柬の字に点々が入るのはツグミ共通の
特徴であるおなかに暗色の斑が散らばっていることから使われた
象形文字です。だからおなかに斑のないアカハラやシロハラ、
マミチャジナイにはアカハラツグミという様にツグミの名前が
付きません。写真はみんな斑がありますから〇〇ツグミですね。

日本鳥類目録改訂第7版ではツグミ科が消えてしまいましたね。
以前はルリビタキやジョウビタキ・ノビタキがどうしてツグミ科
なのだろうと、わかりにくかったですね。これらがヒタキ科に
分類されるようになったのはいいのですが、逆にツグミ類が
みんなヒタキ科になってしまいました。

改訂第7版では新たに91種が加わり、日本の鳥は633種となりました。
その中にヤドリギツグミも入っており、晴れて日本の鳥の仲間入り
をしました。4月4日の中日新聞に写真入りで三重県K町のヤドリギ
ツグミが大きく報道されていましたが、「国内での滞在最長記録?」
という見出しの通り昨年の12月17日に発見されてから4月になっても
まだゆうゆうとカメラマンのモデルとしてスターぶりを発揮して
いるようです。2003年の日本鳥学会誌に掲載されている記録では
1984年の名古屋市小幡緑地での記録が最初で、舳倉島、山形県の
飛島、福岡県の相島、舳倉島ときて今回が6例目となるのでしょうか。
超珍鳥ですね。私も2月末に行ってきました。山あいの広々とした
田んぼにぽつんと1匹、どんどん近づいてきてしまいには5mぐらいで、
シャッター音を気にせず採食していました。ロシアのバイカル湖
から間違ってたどりつき日本で越冬したようですが、無事に帰れる
のでしょうかね。田んぼの中の虫かタニシを食べていましたが、
本来はヤドリギの実を食べることからこの名がついたそうです。

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