『デジスコ通信』では、デジスコのおすすめ情報や最新情報を発信中。
随時更新!お見逃しなく!!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆
         デジスコ通信 第103号 (2016年2月26日号)
☆★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

みなさん、こんにちは。

まだまだ寒い日も多いですが、天気のいい日は鳥たちの囀りも多く、
動きもなんとなく生き生きしてきたようにみえます。
梅や早咲きの桜などは既に花を付けていて、着実に春は近づいて
いますね。これらの花に群がるメジロなどの小鳥たちを撮るにも
いい時期です。是非、狙ってみてください。

暫くデジスコをサボっていたので、私もリハビリで狙ってみたいと
思っています。


(デジスコ通信 編集長 勝山)

皆様からのデジスコに関するニュースの投稿や自薦・他薦を問わず
HPの紹介などは大歓迎です。すべてを記載することはできませんが、
下記アドレスまでお願いします。
  ┗ mailto:info@digisco.com


-*-*-*-*-*-*-*-*-*- DIGISCO.COMからのお知らせ *-*-*-*-*-*-*-*-*-

 ◆デジスコ通信はあくまでも個人の主観による判断で構成されています。
 できるだけ客観性を持たせたいとは思うのですが、書籍のように吟味
 した内容を正しい言葉で表現することはなかなかできません。自分達
 流でのんびりと継続して行くことが大切と思っています。
 皆様のご理解と応援を宜しくお願いします。

 ◆過去のデジスコ通信の過去の特集記事や各連載記事を一覧で見ることが
  出来るようになりました。以下の順にリンクを辿ってください。
  
   DIGISCO.COMトップ
     ┗ デジスコ便利帳
          ┗ デジスコスタッフ連載一覧

 ◆DIGISCO.COMの各掲示板へ投稿する上で、以下に該当する画像は
  遠慮していただくよう、お願いしています。
 
  ・ストロボ使用など野鳥にストレスを与える方法で撮影した画像。
  ・ 餌付けや、餌付け撮影を助長する可能性のある状況で撮影された画像
   (保護目的の給餌台も対象とします)
  ・営巣中の画像。(巣作り・卵・抱卵・雛・巣での給餌)
  ・背景などで営巣現場と特定できる場所で撮影した画像。
  ・オオタカなど絶滅危惧種のヒナや幼鳥の画像。
  ・その他、野鳥や自然に対し悪影響を与える恐れのある画像。
  ・市町村など詳細な撮影場所は開示しない。

  削除等を含めた最終的な判断は、DIGISCO.COMのスタッフが行いますが、
  スタッフそれぞれの線引きが違うため、基準があいまいに感じてしまうことも
  あるかもしれませんが、時間をかけて話し合い、コミュニティーを円滑に運営
  していく上での最低限のルールとして導き出したものです。

  どうかご理解、ご協力のほど、宜しくお願いいたします。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆役にたつと思われたり、面白かったり思われましたら是非お知り合い
 をお誘いください。
◆役に立たなかったり、つまらなかったりと思われるかたは「配信不要」
 または「ご意見」などご連絡ください。
◆ご連絡先 → mailto:info@digisco.com


      ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
☆━━━   ♪♪  デジスコ通信 メニュー ♪♪    ━━━☆
      ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

▼ 製品情報(スコープ・デジカメ・アダプター・便利GOODSなど) ▼
◎ デジスコ用品情報
・デジスコブラケットFシリーズ
◎ メーカー、ショップからのお知らせ
・でじすこや
・ニコン
・コーワ

▼イベント情報(写真展・デジスコ説明会・デジスコ撮影会・オフ会など)▼
◎ CP+ CAMERA&PHOTO IMAGING SHOW 2016

▼野鳥観察情報▼
◎ <第62回>松田 道生さん 「バードウォッチングのミカタ」
◎ <第84回>吉成 才丈さん 「野鳥観察・探鳥の極意」
◎ <第75回>藤川  友敬さん 「知床から」

▼スタッフ、有志の連載▼
◎ <第34回>「ユンソナの勝手につぶやき・・」…… by ユンソナ
◎ <第43回>「風の音にぞ…」…… by 漂鳥
◎ <第74回>「鳥、鳥、鳥」……… by katsu

▼スタッフ紹介▼
DIGISCO.COMを作り上げているスタッフを紹介します

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

━━━━━━━━━━━━━
最新デジスコ用品情報
━━━━━━━━━━━━━

野鳥撮影に必要な要素を考えてみると、どうしてもはずせない
ものに焦点距離があります。デジスコを体験してマスターして
いる方々は良くわかっていらっしゃると思います。
しかし、残念ながら多くの野鳥写真入門者はそれを知ることなく
経済的に上級者向けの機材を断念するか、画角・画質の期待値を
下げてハイレベルな写真を写すことができすに我慢しているようです。

上級者が相応の機材を使って良い写真を写すのは当然で、
入門者達は上級者の写真を見てリスペクトすると同時に挫折感を
味わうのです。仮に同じ機材を購入しても野鳥の写し方を理解
できるまでは「運」でしか良い結果を得られません。
デジスコでも同様な現象が起こるのですが、思いのほかその差は
大きくありません。その大きな要因は「焦点距離が長い」ことに
他なりません。遠くから野鳥を驚かさずに写すことができるから
鳥を逃がすことなく撮影チャンスも増えるわけです。
上級者は鳥との接し方を知っているから同じ道具でも良い写真が
撮れますが、初心者は鳥との接し方を学び、体験しなければ
なりません。
常に上級者の指導を受けながら学び・体験できれば良いのですが
いつもそうとは限りません。

野鳥撮影入門者や初心者こそデジスコを体験されることをお奨め
します。野鳥写真をライフワークの一つにされたいならば是非、
デジスコで野鳥写真撮影をしてみてください。超長焦点距離撮影で
得られるアドバンテージが撮像結果を介して、実写的に精神的に
どんなに素晴らしいものかおわかりになると思います。

超高速コンデジでのデジスコ撮影を推奨してくれているCASIO社員の
デジスコ体験レポートです。ご一緒させて頂きましたが、楽しく
実のある体験ができたようで、見ていて楽しそうでした。
若い人は上達も早いです。

■ハイスピードデジタルカメラEX100/KOWAスポッティングスコープ
  望遠撮影体験レポート
http://www.e-casio.co.jp/shop/c/c300110/

◎製品紹介
http://www.e-casio.co.jp/shop/c/c3001/

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┏┓
┗■ (株)デジスコドットコム

◆---------------------------------------------------------◆
◇ デジスコブラケットFシリーズ
◇ ミラーレスカメラレンズとの相性及び設定の中間報告
◆---------------------------------------------------------◆

Fシリーズの設計意図は1型、マイクロフォーサーズ4/3型CMOS
カメラの標準焦点距離系レンズをデジスコで使えるよう考えられる
寸法域に対応できる諸パーツを準備して、将来を含めてデジスコ
ユーザーが楽しめることを目的に設計しました。
Fシリーズ商品完成後、およそ3か月を経て、経験的に交換レンズに
対応するパーツの組み合わせやシステムの相性などが判明してきました。
先行してスコープの標準単焦点アイピースと標準ズームアイピース
との相性を調べました。今後は興和TSN-VA3のようなハイアイワイド
レンズやハイアイナロー系のレンズとの組み合わせも調べていく
ことでユーザーのカメラ選択肢も増えるものと思い、実験をし
ながらデータ蓄積を続けています。

まずは、Nikon1及びマイクロフォーサーズ系の主だったレンズの
報告をご覧ください。

■Nikon1関連
(1)1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
(2)1 NIKKOR 11-27.5o f/2.5-5.6
(3)1 NIKKOR 10-30o f/3.5-5.6(初代)
(4)1 NIKKOR 18.5o  f/1.8
(5)1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6
■LUMIX・Olympus関連
(6)LUMIX G 1:3.5-5.6/12-32ASPH 
(7)LUMIX G 1:3.5-5.6/14-42UASPH
(8)OLYMPUS 14-42mm1:3.5-5.6 IIR
(9)LUMIX 20oF1.7 U

上記、レンズについて、以下のサイトで報告させて頂いています。
ご参照ください。

■野鳥写真研究室【製品情報】2016/2/8 Fシリーズ セット情報(ニコン)
http://www.digisco.jp/blog/archives/2016/02/201628f_1.html

■野鳥写真研究室【製品情報】2016/2/10 Fシリーズ セット情報(LUMIX・Olympus)
http://www.digisco.jp/blog/archives/2016/02/2016210flumixol.html

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*

☆★★★★☆ メーカー、ショップからのお知らせ ☆★★★★☆

┏━━[ でじすこや ]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

◆---------------------------------------------------------◆
◇  TurboAdapter
◇  デジスコブラケット Fシリーズ 好評発売中
◆---------------------------------------------------------◆

「デジスコブラケット Fシリーズ」はNikon1、
マイクロフォーサーズなどミラーレスカメラに対応する
レンズ装着型のデジスコ専用アタッチメントシステムです。
同時に、コンパクトデジタルカメラなどレンズに
ブラケットを装着できないレンズ付きカメラを汎用的に
装着できるカメラベースを準備いたしました。

デジスコに使用できる適性のある多種のデジタルカメラに
対応したカメラブラケットシリーズです。
DIGISCO.COM製パーツ(カプラー・アダプター・照準器・
デジスコケーブルなど)との共用性も高く、
新旧のスコープ・アイピースに適合した自由度の高い
ブラケットシステムです。

どうぞこの機会にご購入を検討されてはいかがでしょうか。

 

■「でじすこや Yahoo店」カメラブラケット
http://store.shopping.yahoo.co.jp/digisco-ya/8acaa4b4427.html

 

◆---------------------------------------------------------◆
◇ 【中古品販売コーナー】中古品、続々アップ中!!
◆---------------------------------------------------------◆

「でじすこや Yahoo店」の中古品販売コーナーでは
中古品を続々アップしております。

昔懐かしい商品から目玉商品まで
思いもよらない商品に巡り合えるかもしません。

人気に中古品販売コーナーのチェックはお忘れなく!!

■「でじすこや Yahoo店」
http://store.shopping.yahoo.co.jp/digisco-ya/

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 

┏━━[ ニコン ]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

◆----------------------------------------------------◆
◇ CP+(シーピープラス)2016 出展のご案内
◆----------------------------------------------------◆

株式会社ニコンイメージングジャパンがカメラと
写真映像のワールドプレミアショー「CP+2016」に
出展いたします。
双眼鏡やゴルフ用レーザー距離計も展示いたします。

是非お立ち寄りください。

■日時:2016年2月25日(木)〜28日(日)10:00〜18:00     
※最終日のみ 〜17:00
■会場:パシフィコ横浜
■詳細:http://www.cpplus.jp/

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[Nikon]━━━━━━━┛

 

┏━━[ コーワ ]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

◆----------------------------------------------------◆
◇ CP+(シーピープラス)2016 出展のご案内
◆----------------------------------------------------◆

興和光学株式会社は、カメラと写真映像の情報発信
イベントCP+(シーピープラス)2016に出展いたします。
コーワブースでは、テレフォトレンズ/スコープ、
スポッティングスコープや双眼鏡などのコーワ製品や
新製品等、多数展示致します。

又、各セミナーもございますので、皆様のご来場を
お待ちしております。

■日時:2016年2月25日(木)〜28日(日)10:00〜18:00     
※最終日のみ 〜17:00
■会場:パシフィコ横浜 [コーワブース:T-02]
■入場料:1,500円(税込)※WEB事前登録にて無料
■詳細:http://www.cpplus.jp/

 

━━━━━━━━━━━━━
≪セミナー≫
━━━━━━━━━━━━━
◎会場:【T-03】一般社団法人日本望遠鏡工業会ブース

………………………………………………………………………………
◆KOWA MICRO FOUR THIRDS LENS 講座
「マニュアルレンズを楽しもう」

・日時:2月26日(金)16:00〜17:00 2月27日(土)10:20〜11:20
・講師:森脇章彦 氏(写真家)
・参加費:無料
………………………………………………………………………………

………………………………………………………………………………
◆野鳥講座「マナーを守って楽しく撮影」

・日時:2月27日(土)13:00〜14:00
・講師:叶内拓哉氏(野鳥写真家)
・参加費:無料
………………………………………………………………………………

………………………………………………………………………………
◆天体講座「気軽に楽しむ天体写真」

・日時:2月28日(日)13:00〜14:00
・講師:千手正教氏(君津天文同好会会長)
・参加費:無料
………………………………………………………………………………

………………………………………………………………………………
◆KOWA MICRO FOUR THIRDS LENSと
パナソニックGH4カメラの4K撮影収録

・日時:2月25日(木)〜28日(日) 11:00〜/15:00〜
※弊社コーワブース内にて、対話方式で行います。
・講師:渡邊 聡氏
(マルチカムラボラトリー テクニカルプロデューサー)
・参加費:無料
………………………………………………………………………………

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[Kowa]━━━━━━━┛

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

━━◇◆イベント情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆◇◆ デジスコドットコム イベント情報 ◆◇◆

●-------------------------------------------●
○ CP+ CAMERA&PHOTO IMAGING SHOW 2016
●-------------------------------------------●

カメラと写真映像のワールドプレミアムショー

■開催日時:2016年2月25日(木)〜2月28日(日)
■会場:パシフィコ横浜/大さん橋ホール
■詳細はこちらをご覧ください
 ┗ http://www.cpplus.jp/

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

━━◇◆野鳥観察情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ …………………………………………………………………………………………
□  <第62回>松田 道生さん 「バードウォッチングのミカタ」
■ …………………………………………………………………………………………

 ──────────────────
第62回 カワセミの功罪
──────────────────

雑誌『Birder』3月号に、バードウォッチングや野鳥撮影のマナーの
歴史を書きました。戦後間もない頃から70年代くらいまでは、マナー
についてほとんどと言って良いほど問題にならず、80年代あたり
からチラホラ出てきて、2000年前後から顕著になったと思います。
いずれにしても、バードウォッチャーと野鳥カメラマンが増えた
ことと正比例し、人数が増えればマナーの悪い人が当然いること
になります。ただ、珍鳥を囲む人数が多いのにもかかわらず、
シャッター音だけが響くというコントロールのきいた状況も
あって、野鳥業界のマナーは捨てたものではないと思っています。

この原稿を書いていて、野鳥カメラマンの増加の一因として
カワセミの存在があるのではないかと思いました。いわゆる
カワセミオジさんの増加です。

たとえば、私のフィールド六義園の常連さんは10名ほど、
このうちカワセミ目的の方が3名ほどいます。来園してまずは、
カワセミを探して撮影しています。カワセミがいないときは他の
野鳥の写真を撮っていますが、名前がわからないので撮影した鳥は
なにかと聞かれます。きっかけはカワセミでも、視野を広げて野鳥や
自然に興味を持ってもらえればと思っています。

私が野鳥に興味を持った頃、1960年代はカワセミは珍鳥でした。
バードウォッチングを始めてカワセミを初めて見たのは7年目、
それも東京都内ではなく岡山県の後楽園でした。現在ならば、
今日バードウォッチングを初めてカワセミを見たいと言われても、
都内の池のある公園でカワセミを見せすることができるでしょう。
ですから、カワセミオジさんの出現は、カワセミが増えた1985年
以降であることは間違いありません。私が、カワセミの写真を
撮るためにカメラを構えて1日過ごす人に会ったのは、1990年代に
入ってからです。探鳥地ガイドの取材で練馬区石神井公園三宝寺池に
訪れ時、池のほとりで500mm程度の望遠レンズを三脚に構えた
オジさんが数名いたのが初認です。当時は、こういう野鳥との
つきあい方があるのだなあと思ったものですが、今やこれが
主流となってしまいました。

これより前、1980年代に杉並区の和田堀公園でカワセミが繁殖
していて、ここにカワセミ狙いのバードウォッチャーやカメラマンが
集まったと聞いています。同時に、多摩川の聖蹟桜ヶ丘付近でも
カワセミが見られるようになり、私もよく見に行きました。
ここ多摩川の河原は、広いので三脚が立ち並ぶと言うことはなかった
と思いますが、巣があるであろう近くにブラインドが張られていた
のは覚えいます。

  → 詳しくはこちら
      ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_91/toku1.htm

 

■ …………………………………………………………………………………………
□ <第84回>吉成 才丈さん 「野鳥観察・探鳥の極意」
■ …………………………………………………………………………………………

───────────────────────────────
第84回 ヤイロチョウを求めて台湾へ…
───────────────────────────────

憧れの鳥として多くのバーダーの注目を集めるヤイロチョウですが、
日本では深い谷に生息するイメージもあり、国内では滅多に姿を見る
機会に恵まれません。また、関東周辺では囀る時期も他の小鳥に
比べると短く、まさに幻の鳥とも考えられています。

そんなヤイロチョウですが、台湾には“世界最大の繁殖地”と
称される地域があります。そこは湖本村というところで、小さな
村には、約300つがいが繁殖していると言われています。
また日本と異なり、ヤイロチョウの生息環境は村の主要道に面した
平地の林であったり、民家の裏庭であったりもします。
日本でいえば、民家裏で鳴いているコジュケイをイメージすると
分かり易いかも知れませんね。もちろん、丘陵や山地にも生息して
いますが、日本での深い谷のイメージではなく、裏山の照葉樹と
竹の混交林のような、比較的明るく傾斜の緩やかな斜面であったり
しますから、初めて訪れる人はとても驚きます
(私もびっくりしました)。

この村は、ヤイロチョウの重要な生息地として台湾国内でも知られて
おり、村の入口には、ヤイロチョウを象った大きな看板があります。
湖本村では、村全体でヤイロチョウを守る動きがあるものの、影響の
ない範囲で見せることにより、その重要性を知って貰うという考えも
あるようです。村にはゲストハウスもあり、研究者やバーダーは
ここを拠点に活動することができます。
設備は質素ですが、気候にあった造りの建物なので、予想以上に
快適でした。ゲストハウスが営業していればここに宿泊し、その
すぐ周辺でも観察できますが、できればガイドがいた方が安心だと
思います。以前訪れたときには、車に轢かれたハブを観察しました
ので、万一にも備えておく方がよいと思います。

ちなみに、台湾にはコブラもおり、台北市周辺の湿地や公園にも
「眼鏡蛇注意!」の看板がありますが、地元のバーダーでも、コブラ
に出会ったとことがあるという人の話は聞いたことがありません。
コブラといえば攻撃的な印象があるものの、台湾のコブラは人の
気配で逃げていくとの噂もあり、用心はしても過剰に心配する必要
はないようです。

  → 詳しくはこちら
      ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_91/toku2.htm

 

■ …………………………………………………………………………………………
□ <第75回>藤川  友敬さん 「知床から」
■ …………………………………………………………………………………………

────────────────
第75回 流氷と海鳥とワシと
────────────────

流氷は、風の強さと海流の流れとで、人間の歩く速度と同じくらい
の速度で移動すると言われる。意外と早いスピードで動く流氷に
海鳥が行き場を失ってしまうことがある。今回、取り残されて
しまったのは、ヒメウだ。
海鳥は、海面を走るようにして飛び立って行くが、硬い流氷の上や
地面の上では、翼がぶつかるなどしてうまく飛び立つことができ
なくなる。そうして身動きがとれなくなった海鳥たちは、上空から
襲い掛かってくるオオワシやオジロワシの格好の的となるのだ。
次々とヒメウたちがワシに捕食されていく。
いつの間にか、流氷上には無数の赤い染みが点々と残されていた。

  → 詳しくはこちら
      ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_91/toku3.htm

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

━━◇◆スタッフ、有志の連載◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

■ …【ユンソナ】…………………………………………………………………
□  <第34回> ユンソナの勝手につぶやき・・
■ ……………………………………………………………………………………

昨年最後のつぶやきは機材更新の話をしました。
その後も機材の更新を進め、撮影スタイルに若干の変更が見られる
私なのですが、今回は私自身の撮影スタイルの変化と周囲のバーダー
さん達の昨今の機材の変化についてお話をしてみようと思います。
そして、それと同時にデジスコの未来についての憂いもあわせて
お話しすることにします。
 
皆さんは撮影現場での風景の変化に気付かれていますでしょうか?
がっしりとした三脚に真っ白の大砲、1DXのような高価な一眼レフ
といった機材が今までの主流でした。
ところが、何時からでしょうか一眼レフも安価でコンパクトなものに、
レンズもEF100-400mmLやシグマやタムロンの望遠レンズといった
軽くて手軽な機材が増えて来てた気がしています。
場所によっては大砲は全く見かけず、こういった軽い機材が主流の
ところも出てくる始末で、この流れはミラーレスカメラやデジ一眼の
入門機の高性能化と望遠レンズの多様化が進んだ結果だと推測できます。
 
また、撮影現場で皆さんとお話をしてみますと鳥撮りを初めて
1〜3年以内という鳥撮り初心者が非常に多いことに気付かされます。
私と同年代の方々が多い事を考えますと、定年を迎え、長年の仕事
から開放された人々がTVの「自然がテーマ」の番組などに
触発されて、あるいは幼少の頃の自然への懐古から鳥撮りの世界へ
入ってきたのかもしれません。
取り立てて鳥や機材への執着心が強いと感じない人が多いことも
特徴ではないかと感じています。
高価な機材を買うほど鳥に関心がある訳ではなく、同時に機材に
関してもさほど強い拘りがある訳でもないといったバーダーさんが
増えてきたのかもしれません。
 
今年に入ってから2度ほど四国、関西へと鳥見の遠征をしました。
そして、そこでもこの傾向を強く感じたのですが、併せて天体望遠鏡
のボーグを利用したコリメート、あるいはリレーレンズ方式での
撮影をされる方がデジスコでの撮影をされる方より多かった事に
驚きを感じました。
同時にデジスコの将来について多少の不安を感じている昨今の私です。
 
四国ではサバクヒタキを関西ではニシオジロビタキ、コミミズク、
ユキホオジロを撮ってきましたが、コミミズクを除いてはいずれも
餌付けがされていました。
餌付けの傾向は場所を選ばず何処でも一般化しているようで、
この流れはもう止めようもない気がしています。
我々のように「餌付け場所で撮影した画像はアップしない」という
サイトも少数派になっていくのかもしれません。
はるばる遠征する身には有り難い面もあるのですが、撮影した画像に
日の目を見せてあげられないという可哀想な結果は残念と言う他
ありません。
餌付けされる前に撮りに行く・・これしか方法が無くなるかも
しれませんね〜(笑)

  → 続きはこちらから
      ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_91/toku4.htm

 

  ∞∞∞ つづく ∞∞∞

 

 

*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*

■ …【漂鳥】………………………………………………………………………
□  <第43回> 風の音にぞ…
■ ……………………………………………………………………………………

─────────────────
第43回 梅の季節に
─────────────────

この冬、12月と1月の前半にかけては記録的な暖かさでした。
その後は冬らしい日が続いたのですが、いったん目覚めてしまった
梅の花芽は迷うことなくすくすくと育ち、例年よりもずいぶん早く
開花を始めたのでした。
今季、初めて梅の花を認めたのは、二十四節季の大寒を迎えた
ばかりの1月21日でした。やはり例年よりは2週間ほども早かった
ようです。その後は多少寒い日はあったものの梅は順調に開花し、
様々な品種を次々と開花させていったのです。

梅は多品種を誇り、早咲き品種の「冬至」や「寒紅梅」からもっとも
遅くに咲く「豊後」まで、およそ1ヵ月にわたって私たちの目を
楽しませてくれます。詩や歌の世界では、花といえば普通は桜を
意味しますが、古く万葉の世界まで遡れば、歌人たちは桜以上に
より多く梅の歌を詠んだようです。ちなみに一番多いのが萩で、
梅は119首、桜は40首ほどだそうです。やはりというべきか、恋の
歌や色っぽい歌が目立ちます。

梅の花 香をかぐはしみ 遠けども 心もしのに 君をしぞ思ふ (4500番)

その咲き始めは、もちろんその冬の天候や日照時間に左右されますが、
通常は2月の声を聞き、節分や立春を過ぎたあたりとなります。
吹き過ぎる風はまだ冷たく、手袋やらマフラーやらがまだまだ
手離せないものの、いくらか日が伸び、ふと目線を上にやると
いつの間にか陽が高くなっていて、その分光が明るくなっている
ことに気づく、そんなタイミングで、さてそろそろかなと「探梅」
に出かけ、日当たりのよい斜面に立つ一本の梅の枝先に目を凝らすと、
おや一つ二つ…、清楚にして品の良い白梅が、その五弁の花びらを
精いっぱい開いているのを認めたときの、そのえもいわれぬ歓びを
表す言葉が見つかりません。
感動とか歓喜というほど大げさではない、満面の笑みをたたえるの
でもなく、けれども冷たい風にその可憐な花びらを震わせながらも、
健気に開花している様子を目にすると、間違いなく気持ちが動いて
いて、それはまるで小さい頃、初めて可愛い女の子に心惹かれ、
でもそれがどういう感情なのかがうまく理解できずに、それでも
その子のことを見つめてしまう自分への戸惑いにも似ているで
しょうか。しかも梅は毎年咲きます。だから毎年梅を見に行きます。
そして毎年初めの一輪を見たときの初々しい思いは、決して
変わらないのです。飽きるということがないのです。

動物でも植物でも、生き物には他意というものがありません。
媚びることもなければ、人が決して真似ることのできない無心の
ままです。あるがまま、自然の摂理に忠実にそこにあるだけです。
生まれて、その生を全うし、やがて朽ちるとも決して不平不満を
口にしません。いえ、不平不満そのものがないのです。
だから花や虫や鳥や樹木は美しいのです。風も空も雲も…。
単に色や形が秀でているというだけでなく、その在りようが、
繰り返しになりますが人の真似できないピュアであることに、
人はいちいちそれを意識せずとも、とても惹かれてしまうのです。
毎シーズン見ても、梅も桜も飽きることがないのです。
人が自然に癒されるというのは、そうした故なのです。
ですから自然は大切にされるべきなのです。人の経済効率だけで
いとも簡単に壊されてしまう自然がありますが、本当に大事に
しなければならないのは何なのかにつき、人はもっと深慮すべき
でしょう。
そのダムは本当に必要なのか? その基地はそこでなければ
ならないのか? 森林を分断してまで通す道路は? 
同じく森を分断して通そうとする高速鉄道は?

深慮なきところに、憂慮ありです。

  → 続きはこちらから
      ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_91/toku5.htm

  ∞∞∞ つづく ∞∞∞

 

 

*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*

■ …【katsu】…………………………………………………………………………
□  <第74回>「鳥、鳥、鳥」
■ ………………………………………………………………………………………

───────────────
第74回  衰えた腕と目
───────────────

このところ、鳥見に出かけてもボンヤリと見ているだけのことが
多く、デジスコを担いでいてもシャッターを1度も押さない日も
多いです。
最近、近所の河原を散歩している際、通りがかる小さな湿地で、
クイナの仲間が何羽もウロウロしている光景を見て、久々に撮影
してみることにしました。
ざっと見たところ、クイナが順光側に3羽、逆光側に2羽、葦の
隙間にちらちら姿が見えている何羽かはバン。
葦の中にいるバンは諦めよう。湿地に出ているクイナ達は、そばの
道路を人や車が通過しても全く気にしないようなので、じっくり
撮れそう。
ってことで、久々に本腰いれて撮影を始めてみました。

逆光側は季節的に太陽も低く、非常に見にくいため、順光側の
クイナをターゲットに。
で、実際に始めてみると…クイナの動きについていけない…。
たまに動きが止まった時を狙ってみると…ピントがあわせられない…。
私は1度も自分のデジスコのセットに照準器や液晶フードをつけた
ことがありません。昔はそれでも充分にやっていけてました。
が、暫くサボっていたので腕は落ちるのはわかりますが、目の方が
歳相応に衰えてしまっていることを強烈に実感しました。

こんな状態で失敗写真を量産し続け…

 

  → 続きはこちらから
      ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_91/toku6.htm

  ∞∞∞ つづく ∞∞∞

 

 

*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*

━━◇◆おしらせ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


━━◇◆スタッフ紹介◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
DIGISCO.COMを作り上げているスタッフを紹介します
http://digisco.com/staff/staff.htm


─────────────────────────────────── ■□■━━━━━━━━【DIGISCO.COM】━━━━━━━━■□■
    【編集人】 勝山博昭(katsu)
   【発行人】 石丸喜晴

******* 「デジスコ通信」の記事などについての無断転記は一切お断りいたします *******

=====================================================
〒157-0061 東京都世田谷区北烏山3-3-10
電話:03-3326-0486 FAX:03-5314-9331
(URL) http://www.digisco.com/
(e-mail) info@digisco.com
=====================================================