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         デジスコ通信 第108号 (2016年10月14日号)
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みなさん、こんにちは。

夏の初めは水不足の地域もありましたが、後半から秋にかけては
台風が次々とやってきて、水不足解消…しましたが、例年、台風の
被害が少ない地域にまで大きな爪痕を残していきました。

夏鳥がいなくなって、冬鳥がちらほら姿を見せ始める時期ですが、
私の身近ではオオヨシキリがまだ元気に鳴いていて、そこに冬鳥の
アリスイ達の大合唱(?)が重なるという、変な光景が見られました。
これも立て続けにきた台風の影響ですかね…。


(デジスコ通信 編集長 勝山)

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  あるかもしれませんが、時間をかけて話し合い、コミュニティーを円滑に運営
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  どうかご理解、ご協力のほど、宜しくお願いいたします。

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◎ <第67回>松田 道生さん 「バードウォッチングのミカタ」
◎ <第89回>吉成 才丈さん 「野鳥観察・探鳥の極意」
◎ <第80回>藤川  友敬さん 「知床から」

▼スタッフ、有志の連載▼
◎ <第36回>「ユンソナの勝手につぶやき・・」…… by ユンソナ
◎ <第48回>「風の音にぞ…」…… by 漂鳥

 

▼スタッフ紹介▼
DIGISCO.COMを作り上げているスタッフを紹介します

 

 

 

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最新デジスコ用品情報
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1/1.7型CMOS搭載コンデジの実力
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近年、スマホと大型CMOS高級コンデジの狭間に
位置付けられ、一気に姿を見せなくなった
1/1.7型CMOS搭載コンデジ(レンズ付カメラ)。
デジスコ用としてはCANON Powershot S120を
最後にCMOSのサイズアップがはかられ、
1型・マイクロフォーサーズ、デジスコでは
使いませんがAPS-Cサイズ以上のコンデジが
ハイエンド路線を構築するようになりました。
また、高倍率コンデジについてはCMOSを
小さくしなければ光学倍率(焦点距離)と
明るさ(F値)を作り出し難いので1/2.3型搭載機に
ほぼ統一され、画質レベルもそれなりの
「記録レベルで良し」で常態化されたようです。
大きな撮像素子を搭載すればカメラ自体が大きく、
焦点距離も短く、明るさも得られないので1/1.7型は
敬遠されるようになりました。

さて、デジスコにおいての撮像素子サイズについて
考えてみると、

(1)焦点距離
コリメート撮影のメリットは「長い焦点距離」。
スコープの限られた対物レンズ口径と
構築システムのシャッター速度・明るさ等を
勘案すると、より小さな撮像素子のほうが
より長い焦点距離を構築しやすいという事実が
あります。

(2)F値
フロントテレコンバージョンレンズ構成である
デジスコの場合、撮像素子が小さいほど前段の
光学系の明るさをコンデジ単体の明るさで
写しやすくなります。つまり、1/1.7型カメラは
大型CMOSカメラより明るく写せる素質があると
言えます。

(3)画質
同じISO感度・画素数で写せばより大きな撮像素子の
方がダイナミックレンジが広く諧調豊かな写真が
写せます。例えば1/2.3型に2000万画素というような
設計にすると一画素当たりの受光面積は極めて
小さくなります。1/1.8型で400万画素時代の画質の
良さには今でも驚かされます。1型2000万画素と
1/1.7型1200万画素を比較すると1画素あたりの
受光面積は3倍になります。ダイナミックレンジが
3倍になるかどうかはわかりませんが、無理に
画素数を詰め込まなければ1/1.7型でも良い画質が
得られる要素になるでしょう。

(4)カメラ発生振動
焦点距離が長ければ微細振動であっても画質に
ブレとなって現れます。ミラーショックは論外で、
フォーカルプレーンシャッターの作動振動でも
ブレとして発生します。レンズ交換式カメラの場合、
構造上撮像素子に近接してシャッター幕を配置しな
ければならず、大きな素子であれば幕も大きくなり、
振動も大きくなります。レンズ付カメラである
コンデジの場合、小さなメカシャッターを適宜に
配置できるので振動面で有利です。最近は
電子シャッターも良くなり、より振動を少なく
処理できる設計となっています。
もちろん、1番大きな振動発生源はレリーズ手押し
振動です。ワイヤレス、ケーブルレリーズなどの
装備は必須です。
(1/焦点距離 以上のシャッター速度があれば
手押しも・・)

(5)マッチング
1/1.8〜1/1.7型のコンデジが主流だった時代には
ズーム領域がすべてケラレ無く使えることが
重要な要素でした。高倍率のカメラを対象として
超ロングアイレリーフの低倍率接眼レンズが
開発されたのもこの時期です。
しかし、ワイド系ズームとテレ系ズームの2局化が
進むとズームワイド側でケラレが出るのは普通と
考えられるようになり焦点距離40oから2〜3倍
領域まで使えるレンズが好まれ、できるだけ
レンズ鏡筒の出入りが小さいものがデジスコ向きと
なりました。しかし、コンデジ設計がより明るい
レンズを採用する傾向になり、鏡筒の動きが大きく
複雑で使えないものばかりになってしまいました。
1/1.7型だけではなく1型やマイクロフォーサーズの
コンデジも同様の変遷となっています。
焦点距離は40〜120o(1200〜3600o)、F3〜F4.5、
鏡筒の挙動が小さいもの・・こんなレンズ設計が
あったら嬉しいです。

NikonのCOOLPIX、CANONのPowershot&IXY、
SONYのCybershot、PanasonicのLUMIXなど
1/1.8(1.7)サイズのデジスコ用コンデジが
名を連ねています。現在は1型コンデジである
SONY RX100(初代&II)以外に見あたりません。
先月、CASIOから1/1.7型CMOSのEX-ZR4000が
発売されました。果たしてデジスコに使えるのか
興味津々です。

 

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┗■ (株)デジスコドットコム

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◇ CASIO EX-ZR4000のカメラブラケット試作しました
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「最後の1/1.7型コンパクトデジカメ」とも
思える新型カメラ。
なんと言っても1/1.7型裏面照射CMOS採用。
しかも。1200万画素でダイナミックレンジに
余裕がある。
個人的にCANONのPowerShotG16をブツ撮り等、
日常業務で使っています。もちろん、デジイチで
状況に応じたレンズ選択をしてさらに追い込めば
良い撮影もできますが、タイムリーに情報発信できて
写りの良い1/1.7CMOS 1200万画素は手放せません。
90o口径焦点距離500oクラスのスコープであれば
1/1.7型CMOSは最適であり、実用上で解像感・発色・
フロントテレコンバージョンによる明るさ寄与などを
勘案すると、S80、S120など同様の名器になる予感も
するのでデジスコマニアには嬉しいカメラです。

現在、Nikon COOLPIX P330用のブラケットBR-P330を
改造して装着。テスト撮影に入っています。
マッチングもワイド系単焦点接眼レンズで
使えそうなのと、興和TE-11WZでも多少の操作は
必要ですが使用できそうです。
画質に関してはRX100同等以上かも知れません。
今後のレポートにご期待ください。
最近はマイクロフォーサーズなどデジスコでは
大型のCMOSで撮影することが多く、すっかり
忘れていた1/1.7型のメリットを感じることに
驚きました。
・・・・・・・なぜか被写界深度が深く思えます。
なぜだろう?
圧縮率は小さくなりますが、小鳥などを10m以内で
写すには「いい感じ」で行けそうです。
ちょっとシャープネスが強めですが、好みで
カメラ設定ができます。

難点は、TE-11WZで使用する場合など起動時に
鏡筒が一番長く突出し、その後設定位置に
戻るという3〜5o程度の調整操作。現時点では
P2を少し伸ばして電源ON、その後P2を元の位置に
戻すということで凌いでいます。

良い結果が出るかどうかは今後のレポートに
期待して頂きたいのですが、BR-P330の在庫が
20個ほどありますので、使えそうなら改造して
商品化するかも知れません。
急いで使ってみたいという方はFシリーズでも
構築できますのでご相談ください。

 

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■カシオ EX-ZR4000 公式サイト
http://casio.jp/dc/products/ex_zr4000/

■野鳥写真研究室【デジスコ用カメラ】
◎最後の1/1.7型コンデジ CASIO EX-ZR4000
http://www.digisco.jp/blog/archives/2016/10/117casioexzr400.html
■野鳥写真研究室【アダプター】
◎EX-ZR4000用ブラケット試作
http://www.digisco.jp/blog/archives/2016/10/exzr4000.html
■野鳥写真研究室【ギャラリー】
http://www.digisco.jp/blog/archives/cat132/index.html

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☆★★★★☆ メーカー、ショップからのお知らせ ☆★★★★☆

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どれもこれも大変お得な価格になっていますので、
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━━◇◆イベント情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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○ ジャパンバードフェスティバル2016
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11月5日(土)〜6日(日)に
ジャパンバードフェスティバル(JBF2016)が
千葉県の我孫子で盛大に開催されます。

お近くの方、野鳥・野鳥撮影などに興味を
お持ちになられた方は是非この機会に
【野鳥の祭典 JBF2016】にお立ち寄りください!
皆様のご来場、心よりお待ち申し上げます。

 

■日時:2016年11月5日(土)9:30〜16:00
2016年11月6日(日)9:30〜15:00
■会場:千葉県我孫子市
アビスタ・手賀沼親水公園・水の館
鳥の博物館・鳥博広場・山階鳥類研究所
■詳細:http://www.birdfesta.net/

 

 

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━━◇◆野鳥観察情報◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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□  <第67回>松田 道生さん 「バードウォッチングのミカタ」
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第67回 何が楽しんですか?
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「何が楽しんですか?」と、久しぶりに聞かれました。

今年の春、兵庫県北部の山を巡ったときのことです。宿は、
スキー場のそばにある合宿所みたいなところでした。シーズンオフ
なので客は私たちだけ、そのため宿の主人が夕食の鍋の用意をして
くれました。このようなシーズンにやってきた3人組のオジさんに
興味を示したのか、何をしに来たのか聞かれたのです。
当然「鳥を見に来た」と答えたときの反応です。関西なまりで
聞かれましたので、いっしゅん何をたずねられたのかわかりません
でした。そのため、2度聞かれました。

昔、趣味をたずねられて「鳥を見ている」というとよく言われた
台詞です。もちろん、バードウォッチングなんていう言葉はなく、
仲間内では探鳥と言っていた時代のことです。探鳥と言っても
通じないのはわかっていたので「野鳥観察です」とか
「鳥を見ています」と答えたものです。たいがい、相手はきょとん
とした顔をして「何が楽しいのか」と言われたものです。
皮肉っぽい人だと「鳥を見てお腹がいっぱいになるか」などと、
質問が展開していきました。

それが「それは良いご趣味ですね」と言われるようになったのは、
いつの頃でしょう。「趣味は?」と聞かれて「野鳥観察です」と
答えたら「バードウォッチングですか」といわれたのは、1980年代
以降のことだったと思います。日本野鳥の会の会員が、1万人を超え
紅白歌合戦に出演、サントリーの愛鳥キャンペーン、そしてアウト
ドアブームがあってバードウォッチングもその一つのアイテムとして
よく紹介されことが大きく影響していたと思います。

  → 詳しくはこちら
      ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_96/toku1.htm

 

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□ <第89回>吉成 才丈さん 「野鳥観察・探鳥の極意」
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第89回 ● 新おがさわら丸に乗船してみました!
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東京都なのに24時間もかかる小笠原…。世界遺産に指定され固有種の
メグロもいるのに、船旅に躊躇して、なかなか出かけることができ
ない小笠原…。そんなバーダーの唯一の希望は、この7月に就航した
3代目おがさわら丸の快適性です。そこで新造船を検証すべく、
9月21〜26日の日程で18回目の小笠原に出かけてきました。

今年は台風が少ないといっていたら、シーズン中盤以降は次々と
発生して大きな被害をもたらしました。我々が出発した前夜には
台風16号が関東にまで迫り、もちろん海も大荒れ状態。幸いにも
船は予定通り出航するとのことでしたが、海上の時化具合が気に
かかります。とはいうものの、新しい船を検証するにはもってこい
の条件と思えば、楽しみでもあり恐ろしさもありという条件の元、
船は静かに港を離れていきました。

大きな入り江のような東京湾は、滅多なことでは荒れません。
この日も波やうねりは感じられず、快適なスタートとなりましたが、
浦賀水道を過ぎたあたりから白波が見え始めました。
しかし、太平洋に出ても船は大きく揺れることなく、デッキ周辺
では船酔いをしている人も見かけません。結局、三宅島を過ぎて
日没まで観察したものの、思わぬ快適さに拍子抜けして日中を終え
ました。また夜間の就寝時には多少の横揺れが感じられましたが、
船酔い者続出というこれまでの光景はまったく見られませんでした。
こうした状況は帰りの航路でも同じで、今回同行した鳥仲間7名も
まったく酔う気配がありませんでした。7名の内の2名は、どこの
どんな船に乗っても船酔いに悩まされていましたが、今回の帰りの
航路では、酔い止めも飲まずに快適に過ごしていました。先代の
おがさわら丸はスタビライザーが付いているのかと思うほど縦横に
揺れを感じましたが、3代目は格段に性能がアップした印象です。
船の大きさを比べてみると、全長が131m→150m、全幅が17.2m→20.4m、
総トン数が6,700t→11,035tと大きくなり、旅客定員も769名→894名
に増えています。

次に船室ですが、先代は769名の定員中、全体の約70%の543床が
2等和室でした。「和室」といえば聞こえはいいですが、カーペット
敷の広間に毛布と枕のセットが与えられていただけの山小屋風船室の
居住性は悪く、混雑時には寝返りもうてないほどでした。それが
3代目では、2等和室は286床に減り、カーテンで仕切れる2段ベッド
の2等寝台(エコノミーベッド)が260床、2等寝台にテレビの付いた
特2等寝台(プレミアムベッド)が178床となり、2等クラスの選択肢
が増えました。また2等和室についても、枕元に隣との仕切りができ、
折りたたみ式のマットレスや個人用の荷台、共用のシューズラック
等も用意されており、快適性は格段に向上しています。

またレストランは営業時間の幅も広がり、注文のシステムも変更
されたため、長い列を作ることもありませんでした。参考に、我々
8名の内で人気メニューだったのがサラダで、価格は980円と高め
ですが、その量は大人1食分の食事量に匹敵するほどでした。
普通は何人かでシェアするメニューのようですが、健康志向の強い
バーダーは、サラダだけで満腹になるのはうれしいかも…。

 

  → 詳しくはこちら
      ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_96/toku2.htm

 

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□ <第80回>藤川  友敬さん 「知床から」
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第80回 ミサゴ
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数日前、知床連山の稜線部に粉砂糖をかけたように雪が降った。
紅葉も進み、秋を感じる季節である。知床で繁殖した夏鳥たちの
多くは、9月頃から南下をはじめ、今ではほとんど姿を見なく
なった。野鳥が少なくなる春や秋は、渡り途中のものが姿を
見せることがある。その一つがミサゴだ。知床五湖で年に
数回だけ出会う野鳥で、見つけると心躍ってしまう。
湖面に獲物となる魚を見つけると、ホバリングし急降下する。
空中で停止しているときの翼の美しさに見とれてしまうのだ。
あとどのくらい知床五湖に滞在してくれるかわからないが、
じっくりと観察したい野鳥である。

  → 詳しくはこちら
      ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_96/toku3.htm

 

 

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━━◇◆スタッフ、有志の連載◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ …【ユンソナ】…………………………………………………………………
□  <第36回> ユンソナの勝手につぶやき・・
■ ……………………………………………………………………………………

 
しばらくご無沙汰をしていました、久し振りのユンソナの勝手に
つぶやきです。
 
今年は例年楽しみにしていた「ヤイロチョウ」の撮影がまったく出
来ませんでした。例年2〜3番のヤイロチョウの声が聞かれていた
場所があったのですが、今年は周囲の山も含めて全く声を聞くことが
出来ませんでした。
 
もっともヤイロチョウで全国的に有名であった御池では、今年は
昨年に続きアカショウビンの観察小屋からヤイロチョウが見れた
という幸運に恵まれたバーダーさん達も多数いたようですから
宮崎県へのヤイロチョウの飛来が少なかった訳ではなさそうでした。
 
この地では1週間ほどの間に何度も観察小屋からヤイロチョウの
観察が出来たそうです。久し振りに「ヤイロチョイウの御池」の
面目躍如であった年だったと言えるのかもしれません。
ただヤイロチョウが見れることで大勢のバーダーさん達が宮崎を
訪れるようになると、それを理由に更に規制も厳しくなって
「野鳥の森」への入山禁止なんて馬鹿なことを言い出す連中が出て
こないかと心配になります(笑)

我々が近年のヤイロチョウ撮影地としていた場所は、昨年からの
杉の大量の伐採があった事などが影響し、アカショウビン、
サンコウチョウの姿もなく、僅かにオオルリの声がする程度と
寂しいフィールドになってしまいました。
 
この大量の杉の伐採、実は建築用の用途ではなく発電用のチップ材
として使われるためのようで、何とも複雑な気持ちにさせられます。
原子力発電の停止にともない火力発電(バイオマス発電)の燃料と
しての需要が高まっている事が原因なのですが、ただ燃やすため
だけに伐採され、後は放置されたままの山を見るたびに「これは
自然破壊でなく何なのだろう」と思ってしまいます。

  → 続きはこちらから
      ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_96/toku4.htm

  ∞∞∞ つづく ∞∞∞

 

 

■ …【漂鳥】………………………………………………………………………
□  <第48回> 風の音にぞ…
■ ……………………………………………………………………………………

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第48回 4824羽の鷹が渡る
─────────────────

9月の中旬から下旬にかけて、N県はS峠に毎年欠かさず遠征する
ようになってから何年経つでしょうか。日帰りではもったいない
ので一泊(主に車中泊ですが)します。これまでは初日に峠で
鷹の渡りを見て、二日目は近辺の景勝地を見て回るのが通例
でしたが、今年は初日の天気がもう一つだったので、一日目は
久しぶりに初秋の上高地を満喫しました。歩を進めるごとに穂高岳
連峰が次第に視界に入り、その山並みを愛でつつ、コガラ・ヒガラ・
シジュウカラ・ゴジュウカラ・ヤマガラ等のカラ類の混群の元気な
声をBGMに、梓川沿いをのんびりと散策したのでした。

日本での繁殖を終え、巣立った幼鳥がなんとか自力で長距離を
飛べるようになる9月から10月初旬にかけて、各地に散らばっていた
多くの鷹が次第に集結し、越冬地である東南アジア方面にまとまって
渡ってゆくことはよく知られています。鷹たちの集合場所は毎年
ほとんど決まっていて、そこに自ずと「渡りのルート」が出来上がり
ます。鷹たちは毎年決まってほぼ同じルート上を飛んでいきますが、
もちろん一気に東南アジアまで飛ぶこともできませんから、各所に
中継地点があって、その地点を次々と結ぶ形で移動してゆくわけです。
ルートは一つではなく、東日本から西日本に渡るいくつかのルートが
解明されつつあります。なかで、数多く渡るルートに日本海ルートが
あります。

北海道⇒青森・竜飛岬⇒日本海沿い⇒新潟中越エリア⇒
長野県白樺峠⇒琵琶湖南岸⇒瀬戸内海⇒九州⇒東南アジア

もう一つの大きなルートが太平洋ルートになります。
関東⇒太平洋岸沿い⇒伊良湖岬⇒紀伊半島⇒四国⇒九州⇒
南西諸島⇒東南アジア

で、地点地点から飛び立つとき、鷹たちは上昇気流を探し当て、
それに乗って空の高みまで達し、そこから西へ西へと流れて行く
わけです。太陽熱で地上付近が暖められると、そこの空気は周囲の
空気より軽くなって上昇を始めるのが上昇気流です。さらに山沿い
では暖められた空気が山の斜面に沿って上昇するので、鷹たちは
これに乗って上空へたやすく達することができるというわけです。

それにしても今年の9月の天候が不順だったこと。秋の長雨とは
いうものの、これほど晴れる日の少ない9月はほとんど記憶に
ありません。東京で5時間以上日差しのあった晴れの日は、わずかに
5日だったそうです。
ですから今年の9月のように、曇りや雨の日ばかり続くと上昇気流が
ほとんど発生しないので、結果鷹たちもほとんど飛ばない日がずっと
ずっと続いたのです。

 

  → 続きはこちらから
      ┗ http://www.digisco.com/mm/dt_96/toku5.htm

  ∞∞∞ つづく ∞∞∞

 

 

*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*─*

 

━━◇◆おしらせ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 「鳥、鳥、鳥」(by katsu) は休載させていただきます。



━━◇◆スタッフ紹介◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


DIGISCO.COMを作り上げているスタッフを紹介します
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【発行人】 石丸喜晴

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