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ジオマの52Sを使ったシステムはモバスコなんて言われて、こちらでは冨田さんの担当になっています。でも、ジオマですからね。やっぱり少し書かせて頂きましょう。 52Sに先駆けて傾斜型のアロマが発売されたとき、「ビクセンは、なにおもちゃを作ってんだろう」「ノーマルレンズで小型で伸び縮み、色もカラフル、子供用だな」というのが感想でした。正直、メーカーもそう思ってたんじゃないかな。 しかし、果敢にも冨田さんらはこれでデジスコを始められました。ノーマルレンズですから色収差は大きいだろうと思っていましたが、冨田さんの写真はそれほど色収差が目立っていません。「意外と使えるもんだな」と感心していると間もなくストレートタイプが発売。名前もアロマではなくジオマになっていました。そのうちアロマもジオマ52Aになるんだろうか。 このころ、自転車の前カゴにモバスコを入れ、川沿いを走る冨田さんによく会いました。私は身近な自然を記録するつもりで移動しながら写真を撮っています。そのことを知っている冨田さんが「三藤さんにはお薦めだと思うんだけど」って言ってくれて、ついつい買ってしまいました。1万7千円程ですから衝動買いも許される範囲ですね。 買った当初はイマイチ本気で使っていなかったので前線を退いたデジカメQV2300と接眼レンズに使わなくなったGL20という組み合わせで撮っていました。この組み合わせでは色収差も大きく、解像感も出るものではありませんでした。頼みの綱のGLH20は一個しかなく、これはメインのED65Sにセットしたいし、かくして私のモバスコはお蔵入りに。 状況が変わったのはたーぼ♪さんに試作のアダプターG1を頂いてからです。G1をED65Sに使うことによって、私のGLH20用塩ビ管アダプターが浮いてしまったのです。もったいないからGLH20をもう一個買って、52Sで使うことにしました。タイミング良く、2万2千円のMZ3を見つけ購入。MZ3の購入は飛びモノ専門家のm125さんに刺激された為のものです。飛ぶトンボの写真が決定打でした。 MZ3の接続をどうするか。実は以前より考えていた木製ホルダー方式を試してみることにしました。フィルターリングの接着だと、カメラその物の改造になってしまうのでメーカー保証が心配ですし、へたな接着で突然フィールドで剥がれたりしないかと不安です。 三脚ネジ穴で留めるL字構造のステイタイプは、強度が心配でした。カメラの上部が留まっていないのでL字が開くような歪みが生じそうに思えました。イメージは水中写真用のハウジング。あのようにケースにはめればデジスコになるものが欲しかったのです。プラスチック加工の技術はないので、薄い木の板で作ることにしました。足したり削ったりが簡単ですし、BOX構造で強度も充分です。理屈上どんなデジカメでも専用ホルダーを作れば接続が可能です。かくして本邦初(もしかして世界初?)の木製ホルダーが出来上がりました。そして、この直マロMZが私のデジスコの概念を大きく変えてしまうのです。 ∞∞∞ つづく ∞∞∞ |