BENRO Carbon Proシリーズは、スタンダードカーボン三脚シリーズです。(2009年3月にフォトイメージングエキスポ2009(PIE2009)のワイドトレードブースにて発表)ベンロ独自の8層パイプなど独自の観点で開発されており、発売以降デジスコ撮影時に使用する三脚として最も注目されています。

品名 段数 全高 EVスライド 最低高 価格
質量 耐荷重 パイプ径 雲台
C-457m8 3段 1,955mm 255mm 375mm \86,940
2,820g 12kg 36mm なし
C-458m8 4段 1,970mm 255mm 375mm \88,830
2,820g 12kg 36mm なし
C-357m8 3段 1,845mm 255mm 375mm \71,820
2,220g 10kg 32mm なし
C-358m8 4段 1,870mm 255mm 375mm \73,710
2,220g 10kg 32mm なし
C-257m8 3段 1,630mm 210mm 325mm \49,140
1,550g 8kg 28mm PHD-61Q
C-258m8 4段 1,550mm 210mm 325mm \51,030
1,590g 8kg 28mm なし
C-157m8 3段 1,480mm 215mm 325mm \41,580
1,270g 5kg 25mm なし
C-158m8 4段 1,490mm 215mm 325mm \43,470
1,310g 5kg 25mm なし
C-057m8 3段 1,390mm 220mm 325mm \35,910
990g 5kg 22mm なし
C-058m8 4段 1,400mm 220mm 325mm \37,800
1,010g 5kg 22mm なし

今回は、『C-257m8』にスポットをあててデジスコへの適性をレポートいたします。。


  メーカー希望小売価格(税込)¥49,140
 
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  デジスコ適正
カーボンファイバー
高さ
耐荷重
重量
縮長・段数
ロック機構
ネジ規格
価格
◎・・・最良 ○・・・良 ×・・・悪
 
◎カーボンファイバー製
 
『C-257m8』は、もちろん軽量且つ強度の高いカーボンファイバー製です。
ベンロの三脚には、従来の一般的なカーボン三脚とは違う独自の特徴があります。それは、カーボンパイプが8層式という事です。(従来の三脚は6層式が多い。)8層式にする事で、他の三脚より強度が増し、衝撃に強く、また、たわみが少ないです。
※たわみ具合は、動画をご参照下さい。
 
 
◎高さ
 
三脚を選ぶ際は、三脚の高さ(エレベータは伸ばさない)が『使いやすさ』の点で非常に重要になります。
立って撮影することを考えますと身長マイナス20cm程度の高さにカメラがセッティングできるとベストです。また、通常は雲台を含みますので、その分を考慮して下さい。例えば、究具01ジンバル雲台を使用する場合は、身長マイナス30cm程度が理想的です。但し、使用状況(車の中から撮影するや常に座って撮影する等)や載せるスコープ等の重さや形状なども影響してきますので、あくまでも、選択する際の目安として考えてください。
※C-257m8の高さ(エレベータを伸ばさない状態)は1420mmです。
 
 
◎耐荷重
 
『載せる機材+雲台』が三脚の耐荷重以内であれば特に問題は無いと思います。
≪目安≫
大口径(70mm・80mmクラス)・・・耐荷重4〜5kg
中口径(60mmクラス)・・・耐荷重3〜4kg
小口径(50mmクラス)・・・耐荷重1.5〜3kg
『C-257m8』は、カタログ上耐荷重8kgとなりますので中、大口径にオススメです。
 
 
◎重量
 
他メーカーの同等カーボン三脚と比較しても、重量にほぼ差はありません。軽量で持ち運びに便利な三脚ですので、移動撮影の多いデジスコには最適な三脚といえるでしょう。
※他機種との比較表をご参照下さい。

本機種とベルボン・ジッツオ・インデューロカーボン三脚(性能が同程度)との重量比較

  C-257m8 GEO Carmagne E635 GT2531 C-213
重量 1,550g 1,560g 1,370g 1,600g
 
 
◎段数・縮長
 
オススメは3段の三脚です。
伸長(三脚の高さ)が比較的高いものが多く、最終段の脚の太さがが4段タイプに比べて太くなりますので、強度面でも有利です。
海外へ撮影旅行によく行かれる方など、移動時に小さく収納したい方には4段がオススメです。
※C-257m8は、3段三脚となります。
 
 
◎ロック機構
 
『C-257m8』のロック機構は、ナット式となります。
ナット式だとレバー式に比べ多少力が必要と思いましたが、軽い力で操作ができ、また半回転で締め付けが出来るので非常に扱いやすいです。もちろん、空回り防止機構も搭載していますので、他の脚がクルクル回ってセッティングがスムーズに出来ないという事はありません。
ロックを閉めている状態
 
 
◎ネジ規格
 
ネジの規格は、世界規格で統一されており2種類あります。1つは3/8インチネジ(通称大ネジ・太ネジ)、もう1つは1/4インチネジ(通称小ネジ・細ネジ)です。雲台のメスネジのサイズによっては変換アダプターなどが必要になりますのでご注意下さい。
『C-257m8』は、通常3/8インチネジですが、ネジ部を反対にすると1/4インチネジが出て来ますので両方のネジに対応可能となっています。
(1) (2) (3)
3/8インチネジの標準状態です
付属の工具でネジを外します
ネジを外した状態です
(4) (5)  
ネジを反対にし、付属の工具で締めて三脚に取り付けます
1/4インチネジとなります
 
 
 
◎価格
 
コストという点で、非常に魅力的な三脚です。他三脚にも決して劣る事の無い性能にもかかわらず低価格です。イニシャルコストを抑えられるのでデジスコ機材導入に有利です。
 
(時間:約12秒)※無音
 
とにかく、C-257m8を含めベンロの三脚は他メーカー同等クラスの三脚に比べコストがかからない点がユーザーにとって一番嬉しい事です。また、水準器などの計器類が装備されている他、ベンロならではのこだわりが盛り込まれており、更に脚部の伸縮固定ロックつまみは、1/2回転させるだけで固定でき、使い勝手の面でも非常に便利です。

カーボン三脚を使いたいけど、高いからとご購入を迷っておられる方には是非、ご検討していただきたい三脚
です。

今回は、中口径から大口径スコープを使用の方にオススメの三脚として『C-257m8』をレポートさせていただきました。
2009年10月28日 DIGISCO.COM 冨野(とみの)